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2014.02.03 (月)

授業の成り立ち

2011年9月に東大和市で行なわれました授業、「里山トレジャーハント〜トトロの森の贈り物〜 」

今回はこの授業に地域コーディネーターとして参加し、授業が生まれるきっかけに深く関わった岸加奈子さんによる授業の成り立ちについてのレポートです。

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『里山トレジャーハント』ができるまで〜私の成り立ちレポート〜

はじめまして。岸加奈子と申します。『里山トレジャーハント』の地域コーディネーターをしていました。この授業は私の地元である東大和市で行われました。地域コーディネーターという何ともえらそうな肩書を頂きましたが、実際はたいそうな事はしておりません。本当に、本当に恐縮です(笑)

ただこの授業が生まれたきっかけに深く関わっていたというだけのことです。

ということで、この授業ができるまでを自分自身振り返りながら綴っていきたいなと思います。その中で私個人の過去にも触れますが、興味のない方には申し訳ないなと思いつつ、お付き合いいただければと思います。

さてさて、全てはにわ大の職員であり、東大和仲間であるじゅんパパから、東大和で授業をしたいのだけど協力してくれ!と声をかけて頂いたのが始まりでした。

そもそも私とじゅんパパとの出会いは、東大和で活動する『創造エンジン』というNPOの懇親会。今回のアートプラントを主催していた団体さんですね。このNPOの大将と私は小学校、大学が同じ=大先輩!という関係でして、・・・

Twitterで知り合いました(笑)

何とも現代的ですが。こういうつながり方もあるのだと。もともとまちづくりに興味があって、みんなが楽しく暮らせる方法はないかなーなんて日頃から思っている中で、(学校でもそんな勉強をしているつもりです・・はい)本当にたまたま見つけちゃいました、Twitterで。 創造エンジンもたくさんおもしろいことやっているのです^^

この団体の懇親会にじゅんパパがいらっしゃっていたのですねー 、じゅんパパは第一印象からおもしろい人だなあと思っていましたね。まず一人称が「オイラ」と言う人に初めて出会いました(笑)

にしがわ大学のお話を聞いて、なんておもしろそうなことが身近に起こっているんだろうと思いました。

地域で学び、地域を学び、つながりを創造する。

生まれも年齢も仕事もまったく違った人たちが同じような関心を持って集まる。おもしろいことが生まれないはずないじゃないか! と。しかもにしがわ!! 私の大好きな東大和も仲間に入っている!! その場所にぜひ私も参加したいと思いました。

じゅんパパがお話ししてくれたのは、「東大和にはたくさんの自然がある。子ども向けというよりも、大人の人たちに子どもの頃に感じた自然の楽しさをもう一度体感してほしい」そんな授業をしたい、ということでした。

舞台が狭山丘陵であり、内容は大人も楽しめるワークショップ。

となると、・・・あら、ぴったりな人がいるじゃないか!

すぐさま協力を頼みにその人に会いに行きました。

その方が今回先生をしていただいた坂本卓也さん。

私と坂本さんとの出会いはもう10年以上も前のことです。当時私は小学生でした。 昔から活発だった私は、毎日のように多摩湖へ行ったり、今回の授業の場となった狭山丘陵をかけまわったり、当然のように坂本さんのいる郷土博物館もそんな私の遊び場のひとつでした。小学校の総合学習で、狭山緑地でのフィールドワークが始まり、博物館のお兄さんが授業の先生になりました。

先生が坂本さんだと知った時は嬉しかったなーその時にはすでに「坂本のおっちゃん」なんて 呼んだりして懐いていましたから(笑)

落ち葉やどんぐりを使ったレクリエーション、森の中の音楽会、自分達でいろんなお店を出して一日だけのマーケットを開いたりもしました。自然と遊ぶ楽しさを私たちは坂本さんから教えてもらいました。

そんな坂本さんに話を持ちかけるとすんなり受け入れてくれて雨の日でも授業はできるとおしゃってくれる、なんとも心強い。

元生徒と先生のコラボレーションです☆

トレジャーハンター先生.jpg

当日は無事に晴れて、幅広い年代の方たちが集まってくれました。スタッフという立場にも関わらず、小学生に戻ったような感覚が蘇ってきて、なつかしい気持ちでいっぱいになって、ついつい生徒さんと一緒に夢中になっていましたね。

一日歩きまわってさすがに疲れましたー^^; でも私は幸せな気持ちでいっぱいでした。

生徒第一号であった自分が、こういう形で坂本先生と一緒に授業ができたこと。昔のつながりがこういう形で今につながったこと。そしてまた新たなつながりができたこと。自分の育った大好きな場所でこんな素敵なことが起こるなんて・・・!

自分が今こうして地域のことを学んで、地域のために何かしたいと思っているのは、紛れもなく小学生の頃に感じた周りの人とのつながりや楽しかった思い出が軸にあるからです。

それが坂本さんであったり、狭山緑地のフィールドワークであったり、はっきりとは覚えていなくても、楽しかった、嬉しかったっていう、感情の記憶とでもいいましょうか。そういう思いがこころのどこかにあるからだと思います。それが原動力になって今の自分をつくっていて。

そんな自分が創造エンジンに出会い、じゅんパパに出会い、にわ大に出会い、そして昔の縁ともう一度つながって、めぐりめぐって今回の授業はできあがりました。私はなんにもしていないのに何やら全てがつながっているな、と勝手にひとり不思議な感動に包まれていました(笑)

これがにわ大の持つ"つながりの力"なのかなと。

地域という軸があるからこそ、みんなが簡単につながれる。そしてそのつながりはまったく思いもよらないところにつながっていたり、本当に無限に広がっているんだと思いました。

今回は完全に私個人の目線で感じたこと、思いを書きましたが、にしがわのみなさん一人一人に素敵な出会いがあったと思います。

色んな人が集まることで生まれる「つながり」そのきっかけづくりをしてくれるのがにわ大であり、それがこれからもどんな形でどこに現れてくるのか分かりません。そんなわくわくが止まらず、さらにおもしろくなっていくにわ大にどんどん夢中になりそうです。まだお会いしていない人との素敵なつながりを求めて、これからもにしがわ大学で遊んでいきたいと思います。

また東大和で授業ができたら^^

こんな感じで私のレポートを終わらせて頂きます。 雑文でほんと申し訳ないです・・ お付き合いいただきありがとうございました!!

トレジャーハンター集合.jpg

実はこの授業で副学長がスタッフへスカウトされていたようです。