2010.06.24 (木)
職員リレー「マネージャー」きました
みなさま、こんにちは。
職員の古川ゆかりです。
マネージャーと呼ばれています
あっ、偉い支配人の方ではなく、部活動で呼ばれるところのマネージャーみたいな方です。
マネージャーと呼ばれるのが心地いいと感じる完全裏方志望の私ですが、仕事では意外と表に出る機会が多いかもしれません。
立川駅付近の映画館シネマシティで主に広報を担当しています。基本的にCINEMA・TWOにおります。時には裏でポテトや唐揚げも揚げますし、普通にチケットを発売していることも。場内清掃から接客、揚げ物調理など何でもやれてこそ、地元の映画館で働く者と考え日々汗しています。
にわ大への参加のきっかけは、このエリアでの立ち上げ準備をしていたシブヤ大学のオヤビンこと(昨日登場の!)佐藤さんが現地調査という形でその地域の人々の紹介の紹介という事でお話しをして下さった事から。
何にでも首を突っ込む好奇心旺盛な性格も手伝って、シブヤ大学での面白そうな授業に興味津々。これは面白いことになってきた!という感じでした。そして職員として呼ばれた時には、やる気はあるけど何にもできないこんな私で大丈夫?という不安もさることながら、メンバーとして選んでもらった事が先ずは嬉しかったのを覚えています。
進学を機に青森から東京にやって来た私が最初に住んだのは昭島市。その後、立川の企業に就職をしてずっとですから"にしがわ"には縁があったんですね。
仕事上で、子育支援グループさんの企画で開催した育児中のお母様お父様のための上映会で、出会うはずもなかった人々がおむつを替えながらも和やかに話をする中で生まれてくるものをみて、人々が出会う"場"の必要性を感じました。
そして私生活でも青森という究極の田舎で育った環境から近所づきあいの心地よさが恋しくなってきている自分もいたりします。
にしがわの魅力を発見していきながら、心地いい居場所や仲間を、地方出身者の私自身も発見したいし、「学び」というきっかけを通じて共に育んでいけたなら。そんな思いで、にわ大と共に歩んでいきたいです。
職場が立川でありながら、意外と知っているようで知らないんです、多摩30市町村のこと。
都市であり、その一方で緑豊かで、青空がひろがる自然豊かな地域。私自身もそんな"にしがわ"の魅力を発見しながら授業にしていけたなら。
そして、年頃の(!?)女性の視点を活かして、生き方や趣味、体のことなどなど興味の幅だけ広がる授業を参加される皆さんと共に造り上げていきたいです。また誰でもが参加できる「にわ大」ですが、時には対象を絞って女性限定あるいは男性限定の授業があったら更に深い授業になりそうです。
「授業」という学びを通じてのコミュニティづくりを支援する東京にしがわ大学。
学びの場を提供することで人々が集い、心地よい自分の「にわ」のように感じてもらえたなら...。そんな想いを込めて進めてまいります。
さて、6月12日におこわなれた、東京にしがわ大学の"オープンキャンパス"イベント「教室を探せ!」。
午前中は有り難いことに取材を頂いておりましたので、午後から(徒歩で)いざ出発!
そう、私の担当は一番近い「立川市」でした。
職場も立川市ですから、ふ〜んカンタ〜ンなんて考えていたら大間違い。
知っているはずの街は考える程によく分からなくなり、挙げ句の果てには、立川をよく知っている頼れる知り合いに電話して、私なりのヘルプとして勝手にテレフォンを施行。
そこで、導かれたテーマをヒントに進めていきました。
教室その1:「じばヤサイの教室」
先ずは電話の助言に従い、「ウド」を探しに立川北口の野菜直売所へ向かう。
その途中、1メートルはあるであろう立派な葉つき大根を優雅に掲げたマダムを発見!
「その立派な大根とちらで買えますか?」
私の突拍子もない質問に、マダムは「北口直売所よ」と快く教えてくれ、毎週水曜土曜などに販売していることなども教えてくれました。
(*本来はフィールドワークですから現地の人々に様々聞いていくのですが、時間の都合で出来なかったのでここでやってみました)
北口直売所に到着し、「ウドならこの方!」を尋ねてみたがタッチの差でお会いできず。
でも、女性の方と副会長さんから様々なお話を聞くことができました。
直売所の野菜には生産者の名前がしっかり書かれています。
「○○さんのある?」とご指名で買っていくお客様も多いそうです。これって、ご指名というか、いわゆる個人名のブランドですよね。
そうすると、ご指名で買う方もいたり、あるいはこの野菜は○○さんで、こっちの野菜なら○○さんと野菜毎に指名を買えている強者、おっと上級者も。
また、売れ筋の野菜は開店直後に売り切れるし、いくつかある立川の直売所をハシゴして比較しているお客様もいるらしいので、直場所で野菜を卸している農家の皆さんも緊張感ある現場のようです。
そして、お話しを伺った女性のお父様はかつて天皇陛下が召し上がるおせち料理のための「ウド」を献上されたことがあるとのこと。
やっぱり立川は日本をほこるウドの名産地なんですねぇ。素敵なお話聞かせて頂きました。
そして、ウドの料理方についても聞きました。
こちらの野菜を使われているホテルもあるとか何とか。
そういえば、立川のホテルではウド料理をだすところあったと思います。
農家の方に伺うウドの料理教室もホテルで出来たら素敵ですよね!そして、立川のウドが育つ暗闇の世界「ウド室」の体験もしてみたくないですか?
最初は腕に腕章をつけた得体の知れない「ヤツ」と思われたらしく、少し警戒されてしまいましたが、「にわ大」のこと、今日のオープンキャンパスの事などをお話ししましたら、ご理解頂き、い〜ぱい素敵なお話しを聞かせて頂きました。
1年を通して様々な野菜が食べられるようにはなったけど、本当に美味しいのはその時期の野菜。
無理して育てない地場野菜を見ると、季節を感じられる!だからこそ大事に季節の野菜を食べなきゃ。
これって、しっかり食育の授業にも通じてきませんか?
「ウド」はもちろん、地場野菜を通じて食を考える授業、様々できそうです。
私は、ブルーベリーを購入し、次なる教室を探しに出発しました。
午後から出発した私には3時間弱しかなかったのですが、お話しが興味深くにここで2時間滞在。急がないと...。
教室その2:「おもてなしの教室」
仕事柄か、どの店に入っても接客が気になる私。
美味しいお料理はもちろん、いつも身のこなしがスマートで、さりげない気配りが人気を呼んでいるシネマシティ1階のマザーズオリエンタル。
2つ目の教室として考えたマザーズでしたいのは、接客の良さのその秘密を暴く授業です。
お話を伺ったのは、笑顔の素敵な男性・原さん。
大人の女性って、何かとうるさい。でもその大人の女性に受けているのには何か秘密があるのでは?
突然の訪問にも色々な質問にも真摯に対応して下さいました。
雰囲気のある店内始め、常に気配り上手なマザースの精神はやはり社長さんの信念にあるそうです。
「もてなし」「挨拶」「身だしなみ」「言葉遣い」と大切にされているのは意外とシンプル。
でも、お客様を喜ばせる為なら何でもOKという「NOルール」には、お客様を喜ばせるサービスは無限大という心意気が感じられます。
レストランは非日常であり、お客様を満足させるためにはスタッフ自身も演じることすら必要な時も。でも、そこに心があるか?
大事なのは、見栄えではなく「こころ」にありました。
都内で修行された社長さんが、地元にお店を出したいと"にしがわ"エリアでお店を始めたマザーズ。
「おもてなしの心」はきっとお友達への気遣いやお家で誰かをもてなすときにも使えそうです。
相手を気遣う「心遣い」。実生活を豊かにするヒントがここにあるかもしれません。
最後にお写真をお願いしたら、店内一番の美男子の方がご協力下さいました。
教室その3:「映画の教室」
もう、時間もあと15分。考えた挙げ句に、ごめんなさい、職場に向かってしまいました。
映画の黄金時代、昭和30年代。立川にはかつて、10館もの映画館があったと聞いています。
シネマシティ6館がオープンしたのが94年。CINEMA・TWO5館は10年後の2004年にオープンしました。
11スクリーンになったことで、かつての黄金時代再来!等とメディアにご紹介頂いた事を私自身調べたことがあったでしょうか?
その調査をすべく、仕事中の副支配人を直撃しました。
今尚、「シネマストリート」として残るあの高松町の通りにあった劇場やシネマシティの旧館「立川松竹」「立川中央」「立川セントラル」は北口に。南口にも「日活」「東宝」「東映」「錦座」「大映」など。
あれっ、2館の名前が分からない?
先ずはこの2館の名前を調べてみないと。
そして、シネマシティの旧3館のうち1館は商店街の人々の働きかけがきっかけで出来た劇場だったらしい。
今でこそ、形はシネコンになったシネマシティとCINEMA・TWOはやっぱり街の映画館なんだと、なんだか納得。
この多摩30市町村には気付けば多くのシネコンが存在します。
それぞれの街に映画館の歴史ありでしょう。この歴史、紐解いてみませんか?
「映画館のない街に映画を!」という志でスタートした「あきる野映画祭」ももちろん。
"にしがわ"の映画館の歴史。一緒に調べてみませんか?
時間がなかったのがなんといっても残念でしたが、知っているつもりの事も探れば発見があったり、全然気付かないでいた事もあって大発見の一日でした。
知らないことを探っていくのは何て楽しいのでしょう!
皆さんと「にしがわ探検隊」的なノリで共に探り、発見のある楽しい授業をしていきたいです。