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2010.06.22 (火)

職員リレー「オヤビン」きました

みなさん、こんにちは!
職員の佐藤 隆俊です。みんなには、オヤビンと呼ばれています。
「なんで、オヤビン?」って、たいてい聞かれますね。
オヤビンは、親瓶とも書きます。
日本一、おちゃめでキュートな部活動をしている、「押忍!手芸部」の部員名なんです。


仕事は、フリーのカメラマンをしています。それから、にわ大の姉妹校でもある、シブヤ大学で授業コーディネーターでもあります。にしがわとのかかわりは広告写真の仕事をしていた昭島のリゾートホテルで、シブヤ大学のようなことができたら?というお話から、にしがわ大学のきっかけづくりのお手伝いをほんの少しさせもらいました。
実際に動き出してからは、たくさんの人とお会いできたのが大きな宝物になっています。

にわ大では、みんながというよりは、私自身がまず「面白い!」と感じたことを授業にできればと思っています。それが、音、視覚、香り、触感、味などの五感、ひょっとして第六感?に響くことなら、みんなもきっと面白い!と思ってくれると信じています。

多摩エリア30市町村のにしがわ大学キャンパスで、そんな授業がたくさん開かれ、たくさんの生徒さんが参加することで、いろいろな境界線や壁がしだいに薄まって、境目が見えなくなって、にわ大にかかわった人たちがどんどん繋がっていくといいなぁと思っています。

30市町村にとにかく行ってみよう!と6月12日に開かれた、東京にしがわ大学の"オープンキャンパス"イベント「教室を探せ!」のリポートもしましょう。

とにかく、一日で30市町村を尋ねなきゃだから、みんなで手分けして行きましょう!
ということで、スタート会場にはズラ〜ッと「教室を探せ!」キットが並んでました。
きれいに並んで壮観でしょ?(キッチリ並べるのがとってもたいへんだったのです)

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よく見ると、大学ノートを切ってつくったミニノート、オリジナル室名札などこだわってます。

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選んだミニノートを開くと、自分たちの行き先がマークされています。
私の行き先は、「三鷹市」。改めて考えると、知っているようで知らない三鷹です。
思いつくのは、「国立天文台」とか「スタジオジブリ」とか、「太宰治」かな?
会場に用意されていた、「多摩ら・び」を開いてみる。

最初に目に付いたのが、「三鷹駅ができる前にあったお店」というお酒屋さん「ワインザガーデン・アライ」

お昼前だったので、美味しい地元のお店でも紹介していただこうと軽い気持ちで飛び込みました。お話してくださったのは、新井栄一さん(79才)。三鷹駅が昭和5年(1930)にできたのですがその一年前、昭和4年(1929)に三鷹駅前の商店第一号として開業したそうです。
店内は、種類豊富なワインが並んでいて、三鷹ワインの「キウィワイン」も美味しそうです。長男雅之さんは、ソムリエ、きき酒師でもあるそうで、さっそく「アライ教室」発見です。

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栄一さんが「三鷹の歴史なら私に聞くよりもっといい人を紹介するからぜひ訪ねていきなさい」と、丁寧に地図を書いていただき、電話番号を渡されうかがったのが「橋本歴史教室」です。

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橋本福雄さん(81才)のご先祖は350年前に神田連雀町から振袖火事の代替地として与えられた三鷹に移ってきました。
ご自身も歴史好きということもあって、いろいろ調べていらっしゃいました。神田連雀町は今の神田須田町あたりのことで、
三鷹の上連雀、下連雀とう地名のもとになりました。ちなみに、連雀とは荷を担ぐ背負子のことだそうです。
当時、三鷹駅の誘致にあたって、橋本家が敷地内の真ん中を駅前道路に提供することを申し出、今の場所に決まったそうです。
今でも、三鷹駅南口から南にまっすぐ連雀通りまで伸びる駅前商店街として残っています。

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橋本さんのお宅を出てすぐに、今では珍しい貸本店を発見。ここも魅力的な教室になりそうです。

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そうそう、三鷹といえば太宰治や天文台。
橋本さんのお宅で見せていただいた、地図に載っていたお寺と神社もありました。
禅林寺には、太宰治と森鴎外のお墓が向かい合わせにあると聞いて、行ってみました。
太宰治のお墓には、家族連れがお参りに訪れていて太宰治の墓石をきれいに洗っているところでした。
お話をうかがってびっくり、前衆議院議員の津島雄二さんのご一家!太宰治(本名:津島修治)の娘夫妻と、孫夫妻でした。急に、太宰治の存在が生々しく感じるとともに、新井さんを訪ねてからの不思議な繋がりを感じたのでした。

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隣接する三鷹八幡大神社には大きなお神輿(みこし)があります。二之宮神輿の屋根にある鳳凰の目には3カラットのダイヤがはめこまれ、高さ3.6m、重さ1.3トンもある大きさで、担ぐ神輿としては日本で一、二を競っています。「お神輿の担ぎ方」のようにお祭りも授業になりそう。
もちろんお祭りに参加しなくちゃね。

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気がつくと、すでに下連雀4丁目の町内だけで5つの教室!
少しは、離れた場所をと思い、バスに乗り「国立天文台」へと向かう。
国立天文台は森の中にあるといってもいいほど、自然豊かな大きな木々に守られているようなところです。
ここでは、「宇宙の教室」として、科学や自然について授業ができるといいですね。
教室には、天文台歴史館(大赤道儀室)のドームを撮影し登録したが、わき道を入ったところにある「太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)」のたたずまいが素敵だったので紹介します。

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三鷹駅に降り立って、3時間ほどしか経っていないのに、とても濃い時間を過ごすことができました。やはり、その地の人とお話をしてみないとわからない事がたくさんあります。
そして、話してみるとさらにその地が好きになります。

そうやって、繋がりをつなげていく「東京にしがわ大学」って面白い!