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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2013年2月23日 (土)
にしがわでオトナのアソビをしよう-立川競輪場編-(立川市)

日時
2013年2月23日(土)10:00〜17:00
教室
立川競輪場
所在地
立川市曙町3-32-5
定員
20名
授業料
無料(食事代などは実費)
先生
鈴木一彦(日刊プロスポーツ新聞社 記者)
協力
たちかわ競輪
日刊プロスポーツ新聞社
小山裕二郎(立川市)
授業コーディネーター
古川ゆかり 小松伸一

■授業レポート

今回の教室は立川競輪場です。授業のテーマは、オトナの "アソビ" シリーズ第一弾として "競輪" の "競輪場" の楽しみ方を知る。
寒いけれど良く晴れた土曜日の午前10時、立川北駅に集合。今回の生徒さんは男女がちょうど半々。ほぼ全員が競輪場初体験。
無料バスで競輪場へ移動。立川競輪場は通常入場料50円ですが、今回の授業参加者は無料! 関係者以外立ち入り禁止の通用口からの入場です。無料バスの乗客や場内の一般来場者は高齢男性(年金受給世代?)が多く独自の雰囲気。


■立川競輪場ツアー
立川市職員の鈴木さんの案内で場内見学。入場口入ってすぐ、右のインフォメーションでは出走表などを販売。左手には競輪新聞を売る小さなブースが3つ並んでおり、左から『赤競』『サイクル』『AOKEI』。赤ペンも売っています。風が冷たい朝でしたね、場内入場口付近では使い捨てカイロを配っていました。 通路を進んで奥へ、急に視界が開けて歓声が上がる。おおーっ! 青い空、緑の芝生、コースを取り囲む金網、間近に見るバンクの傾斜。みんな目が輝いています。後ろを振り向けばガラス張りの観覧席。立川競輪場は市営、収益の75%は払い戻され、経費を引くと赤字になるレースが多いがビッグレースもあり年間トータルでは黒字。鈴木さんは立川市の職員であり、ここで働く職員は車券購入厳禁、予想を人に教えることもご法度だそうです。 メインスタンド側1階は無料ゾーン。車券売り場にはマークシートを機械で読み取る自動券売機と女性販売員が対応してくれる窓口が並ぶ。暖房のきいた「ファンサービス館」には椅子やモニター画面もあり来場者が思い思いに過ごしている。外には広場、売店や飲食店が並ぶゾーンや選手のトークイベントなどを開催する場内ステージもあり、大きなレースの時には有名芸能人も出演するという。

■選手紹介・第1レース見学
場内放送が入りバンクの見える場所へ移動。おおっ! 走ってる! うわー、速い!! カラフルなユニフォームに身を包んだ選手が走っていた。これは『脚みせ』と呼ばれる選手紹介。「選手の色、順番を覚えておくといいですよ」と鈴木さん。黄・白・青・オレンジ・赤・黒・緑ですね? 一周したところで向かいに見える建物に入ってしまった。もう終わり? あ、一人だけまだ走ってる。紫にオレンジのラインが入ったユニフォームの選手。あの人は? ペースメーカー役の選手でした。レースの先頭を走る風除け役、レースに出場しない地元の選手が務めるそうです。 選手の乗る自転車にはブレーキが無く、ペダルは空回りしない構造。走っている間は踏み続けなければならず、通常の自転車のように足を休めると持っていかれてしまうのだという。 競輪選手は大会が始まると前日の "前検日" から決勝が終わるまで場内の選手宿舎から出られない。携帯電話も取り上げられ、外部と隔絶した生活を送る。唯一の通信手段は宿舎の事務室にある電話、職員に取り次いでもらうことができる。宿舎の寝室は狭く、同県出身者が3‐4人で宿泊。選手に渡される賞金は現金で用意され、宿舎に置いてある。 第1レースに出場するのは7選手(7車立て)。1周400mのコースを4周、時間にすると3分程度。審判員は「日本自転車競技会」の職員で、1レースに10人ほど。反則を監視する人、残り周回数の表示、残り一周半になったことを知らせる鐘を叩く人も審判。 スタートラインに7選手が並んだ。内側から1番車(白)・2番車(黒)・3番車(赤)・4番車(青)・5番車(黄)・6番車(緑)・7番車(オレンジ)。スタートラインに出ている器具に後輪をひっかけ自転車を自立させ、選手が脇に立ち、一礼してからサドルにまたがる。ペダルに足を固定して、上体を起こす。選手紹介のアナウンスが場内に流れている。ハンドルを握り、前傾姿勢をとってスタンバイ。1番車の前方数メートルのところには、ペースメーカーの選手がスタンバイ。ペースメーカーが走り出すと、一拍おいて7人の選手がパラパラとゆっくり走り始めた。あれ? 号砲鳴った? スタートこれでいいの? よーいドン!で一斉にスタートダッシュじゃないんだ!? 一列に並んで、ゆっくり走っているように見える。 1周、2周、さっきの"脚みせ"のときと同じ順番で並んでる! 3周目、選手達がバックスタンドに差し掛かかると、カン、カン、カン・・・ と鐘(ジャン)が鳴った。そこから半周、メインスタンドを過ぎたあたりでペースメーカーが内側に降りていった。するとここで、急に加速。おーっ、速い速い! 前に出かけた選手がいたが、順位が入れ替わることなくゴールラインを通過。そのまま止まらずさらに一周・・・ バックスタンド側にある入場口に吸い込まれるように入っていった。入れ替わるように出てきたのは第2レースの選手かな? へぇー、こんな感じなんだぁ。

■見学ツアー後半・有料施設見学
飲食店ゾーンにはうどん、そば、ラーメン、おでん、ピザなどの店の他、定食を出すレストランもある。その隣には「ファンサービス館」、先ほど見たのと同様の施設がもうひとつ。常連さんには定位置があるらしい。 その先にはラッキーカード抽選会ブース。今日行われる第5レースの配当金下2桁がラッキーカードの番号と一致すればガラポン抽選に参加できる。私達にもカードが配られるとのこと、10人に1人当たる計算。楽しみが増えました。 2階から4階の有料施設も見学。通常は500円ですが、今回はここも通用口から! 2階の特別観覧席は明るい日差しが燦々と入るガラス張りのサンルームのよう! テーブルつきの2人がけ座席がバンクに向いて並んでいる。広い! 階段状になっていて、前後の席の段差がかなりあり、席に座ると前後左右のお客さんの目も気にならない。見晴らしもいいし、居心地いいね! しかも禁煙。自習室代わりにここで勉強したらはかどりそう! なんて言ってる女性参加者もいました。特別観覧席は3階・4階にもあり、そちらは喫煙可。 この施設の階段にはメルヘンチックな壁画がたくさん描かれていて、明るく可愛らしい雰囲気。さらに女性来場者向けに「レディースルーム」があります。座席とモニターがある休憩室で、入室できるのは女性と女性に同伴してきた男性のみ。 5階には「ロイヤルルーム」があります。入室料5000円! 一体どんな高貴なお方がいらっしゃるのでしょう? ちょっとだけ見学。皆で静かに入室・・・ 黙ってキョロキョロ。静かに退出。ほーっ。。。 なんかねぇ、バンク側が全面ガラス張りになってて、外に向かって長いカウンター机があって、一人一台モニターがついた座席になってた。椅子はキャスター付き。壁側にはバーみたいなカウンターがあって、ホテルの受付嬢みたいな制服姿の女性が何人もいて、飲み物のサービスしてたみたい。お客さん? やっぱり高齢の男性が多かったね。でも、ちょっと離れた席に女性もいたよ、オシャレで若そうだった! 鈴木さんによると座席数は20、常連さんが多いそうです。

■研修室にて座学開始
座学講義を受ける研修室はなんと、ロイヤルルームの隣の部屋! 数台あるモニターにはレース中継やオッズなどのデータが映り、冷蔵庫には飲み物が用意されていました。至れりつくせりですね、今日の授業は。じゃあ、私はオレンジジュースひとついただきます。 机の上にはたくさんの配布物:ラッキーカード、3月の日本選手権競輪(GI)のリーフレット、初心者向け競輪ガイド冊子『KEIRINなび』、寄贈のハンコが押された競輪新聞『赤競』が2紙(定価1紙500円)、日刊プロスポーツ社さんご提供のお土産の入った紙袋!(中身は:競輪専門週刊誌『プロスポーツ』最新号(定価350円)、新人選手の紹介冊子『101/102回生オールガイド』(定価300円)、"車券が買える予想サイト『¥JOY(エンジョイ)』" のスポーツタオル、ガールズ競輪選手 増茂るるこのクリアファイル、さらにコーヒー紅茶セットまで!) 職員の鈴木さんから立川競輪場のお話。 立川競輪場は昭和26年に全国で59番目に開設。昭和40-50年代には一日5万人の来場者を集めていた。収入は駅前の整備などにも使われている。立川競輪場で働く人は1日に約500人。立川市の職員が鈴木さんを含めて14人、他に車券を売る人、交通整理、バス運転手、審判、TV中継スタッフ、売店員、予想屋... etc. 多くの雇用を生み出しているんですね。立川競輪場では今年3月19日から24日に日本選手権、12月30日にはKEIRINグランプリが開催されます。今秋開催される多摩国体ではトラック競技の会場として使われます。全国から多くの来場者が集まりそうです。

■自己紹介タイム
生徒さんの自己紹介。おこづかい稼ぎ、GIレースの予習など動機はそれぞれ。ご夫妻で参加の方もいらっしゃいました。競輪は全く初めて、もしくは良く知らないという人ばかり。前回の競輪授業『バンクを走る』に引き続き参加した生徒さんもいました。

■講義開始(講師:鈴木一彦先生)
日刊プロスポーツの鈴木一彦さんによる講義開始。 最初の競輪が開催されたのは昭和23年。草創期には郵便配達で使うような自転車で走る "実用車部門" やX字に走るレースもあったという。現在、競輪場は全国に46ヶ所。立川競輪場は昭和26年に開設された市営の競輪場。立川のバンクは一周400mで一番一般的な長さ。他に "33バンク(さんさんばんく)" と呼ばれる一周333m、一周500m(大宮など)のバンクを持つ競輪場もある。 教材として配られた競輪新聞『赤競(あかけい)』(日刊プロスポーツ社)には当日開催のレースのデータが満載されている。2紙あるのは "立川" と "高松" 。これは高松で開催されるレースの車券を立川競輪場でも場外販売しているため。 競輪はトーナメント形式で争われ、通常は9選手でレースをする。今日の第1レースから第5レースまでは "チャレンジ予選" と呼ばれるレースで7選手ずつ走る7車立て。第6から第10レースは "A級特予選" 、ひとつ上のクラスの選手が9人で競う。レースで上位に入った選手は翌日の準決勝に出走できる。最終の第11レースは "A級特選" 、出走する9選手はシード権があり、順位に関わらず翌日の準決勝に出走できる。準決勝を勝ち上がった選手は最終日の決勝戦に出走。今回の立川競輪は予選、準決勝、決勝を3日間かけて開催。今日はその初日。 競輪選手には年齢は関係無い。20才の選手が50才の選手に負けることもある。100回やれば100通りの結果が出るから面白い。コースに引かれたの黄色い線を越えない範囲でブロック(妨害)してもいい。 競輪は "ライン" で戦う。ラインとはレース中に形成される集団。先頭を走る選手は強い風の抵抗を受けるため、前を行く選手を風除けにして2番手3番手につけて走り、タイミングを計り前に出るのが効率的。選手は同県出身者、同じ地域、同期などでラインを形成する。選手宿舎は出身県ごとに分けられた4人部屋。なるほどねぇ、出身県重要! コメント欄の読み方。『赤競』には "トーク" という選手のコメント欄がある。ここを読むと先頭を走りたい選手やラインが見えてくる。たとえば、第5レースでは、青森出身の選手を先頭に(2)-(5)-(7)の "北日本ライン"、群馬の選手を頭に(3)-(1)の "関東ライン" 。 先頭を走りたい人がみえてきたら、各選手の "今期得点" を比較。得点の高い選手ほど前に行くことが多い。ということで、北日本ラインの(2)が前を走り、そのままゴールして(2)-(5)か、終盤(5)が抜いて(5)-(2)という予想が立つ。 実際、モニターで確認すると一番人気は(5)-(2)。皆が予想するので倍率は低くなる。 車券は1着2着、または1着2着3着を予想して買う。一枚100円から。
車券の種類は:
1・2着を着順まで予想する 『2車単』、1・2着の2台を予想(着順は問わない)する 『2車複』、1・2・3着を着順まで予想する 『3連単』、1・2・3着の3台を予想(着順は問わない)する 『3連複』。などがある。
ここまでの考察から、講師の鈴木先生が導き出した予想は:
(5)が抜くと予想して、(5)-(2)を2車単で500円分、抜かないかも知れないので(2)-(5)も2車単で200円分。さらに、(7)の3着は固いと予想し、(2)-(5)-(7)と(5)-(2)-(7)を3連単で500円分ずつ。と、鈴木先生ここでおもむろに財布から現金を取り出して「じゃ、これで買ってきて!」と後ろに控えていた同僚に渡す。ざわざわと教室がどよめく。実践的な授業だなぁ。 レースは約3分。5周(2000m)走る。初めのうちはゆっくり見えても時速30km。ゴール間際には時速70kmにも達するという。
さて、第5レースの結果は?  (7)-(2)-(5)! あー、先生残念!
車券は外れたけど、北日本ラインが前を走るって予想はあってたわけだ。(5)ではなく(7)が抜いたのね。なるほど、基本は分かりました。面白いね!   

■ランチタイム(自由時間)
午前中の講義終了。鈴木先生は車券購入したい人のためにマークカードの書き方指南。 ラッキーカードの当たり番号が決まり、参加者からは男女ひとりずつ当選者がでました。女性が当てたのは職員の鈴木さんたちが着ているのと同じジャンパー! 男性当選者はQuoカード。いいなぁ。 昼食は鈴木先生オススメのうどん屋さんへ。あれ? セルフサービスの列に並んでいる人達、みんなにわ大の生徒さんじゃない? あとから入ってきた人達も! いつの間にか店内がにわ大生だらけ。なんだか学食みたいで楽しい。私は「あたりうどん」にエビ天とナスの天ぷらをトッピング。麺はかなり太い。シンプルだけど温かくて美味しかった♪ 食事タイムがあると生徒間の交流が促進されていいですね。 2階(有料ゾーン)の女子トイレに入ったら... 和式。掃除は行き届いているけど、駅のトイレ並み。5階のトイレはロイヤルルームの前だから特別だったのか。 

■チーム対抗 "競輪予想ゲーム"
研修室に戻って午後の授業。午前中に学んだ予想方法を踏まえて、チーム対抗の『ポイント制ゲーム大会』。 ルールは:賭け方の好みから4グループに分かれ、第9から第11レースまでの3レースを賭け式を指定して予想。持ちポイントは各レース10000p。優勝チームには豪華商品が贈られます。 挙手でチーム分け。ガッツリ大穴を狙う『大穴チーム』、しっかり堅実に本命を狙う『本命チーム』、バランスを考え穴を狙いつつ本命も押えておく『バランス大穴チーム』、本命を押さえつつも、少しは冒険したい『バランス本命チーム』。1グループに1人、日刊プロスポーツの方が先生役に入ってくれました。 私が選んだのは『大穴チーム』。大穴の狙い方を教授してもらう。大穴は一発当てれば大きいので、小額ずつ多通り買うのが基本。例えば、10通りを1000円ずつ。とはいえ、オッズをみて配当率の高い10通りを選ぶのではない。ラインのちがう選手が1・2着に入るだけで倍率はぐっと上がる。そこを狙う。 まず、軸を決める。第9レースの本命は(9)、次に(1)そして(7)。今回は大穴狙いなので、敢えて本命の(9)を外して、(1)を軸にする。次に今期得点の高い順に5人を選ぶ。(1)-(2)、(1)-(3)、(1)-(4)、(1)-(5)、(1)-(7) の5通りで2000ポイントずつ。2車複。 2車単を予想する第10レースは、本命の(1)を外して、(7)と(9)が軸。今期得点の低い(4)、(8)を外す。(7)-(2)、(7)-(3)、(7)-(5)、(7)-(6)、(7)-(9) と (9)-(2)、(9)-(3)、(9)-(5)、(9)-(6)、(9)-(7)の10通りを1000ポイントずつ。 3連単を予想する第11レースは、(9)を軸にする。(9)を1着に予想して、2・3着は全通り(64通り)。そして、(9)を2着に予想して、1・3着を全通り(64通り)・・・ これでは100ポイントずつ買っても足りないので、本命の(1)を外す。これで、(9)を1着に入れた49通りと2着に入れた49通りで98通りを100ポイントずつ。

■バンク内観戦
バンク内観戦。撮影はもちろん厳禁! 帽子や紙など風で飛ぶものや携帯電話の持ち込み禁止。職員の鈴木さんの案内で、エレベーターに分乗して地下まで移動。エレベーターを降りると、そこは天井が低くて、配管むき出しの関係者以外立ち入り禁止区域! おーっ! バックステージって感じ! みんな目がキラキラして、興奮を隠せない様子。通路は複雑に曲がって迷宮のよう。バンク内に通じる階段手前で待機。見学場所は第4コーナー内側。職員の鈴木さんから注意事項。各自、丸椅子を持ってあがる。2列に並び、見学中は椅子から立ち上がらないこと。お喋り、身振り手振りは控え静かに観戦すること。レースが終わったら指示に従い速やかに退場する。 薄暗い地下から明るい日差しの降り注ぐ地上へ階段を上がっていく。ドキドキ、わくわく。 丸椅子を置き、座る。大きく開けた青い空、短く刈られた緑の芝生。ガラス貼りのメインスタンド。バンクを取り囲む金網に張り付くような観客。前方のスタートラインに並ぶ選手の姿。鉄塔、スピーカー、審判員...。選手紹介のアナウンスが場内に響く。 レースが始まる。スタートの瞬間はよく分からなかった。見た目はゆっくり走っているようで時速30kmくらい出ているはず。カラフルなユニフォームに身を包んだ選手達が、すーっと視界の中を流れてゆく。思いのほか静かなバンクの中にシャーッと軽快な音が響く。第3コーナーを集団が走り抜けるたび、選手を名指しで野次る罵声が飛んだ。ジャン(鐘)が打ち鳴らされ、残り一周半を告げる。後ろのほうにつけていた選手が外側からすーっと前に出てきて順位が入れ替わる。まくり? かまし? よく分からないけど、綺麗だなぁ。巨大水槽の前でカラフルな熱帯魚の群れを目で追ってる感覚に似ている。ぼんやり眺めているうちにゴールしたらしい。順位? さあ、よく分からなかった。 丸椅子を手に無言で足早に階段を下りる。地下通路に戻ると、皆一斉に口を開いた。「凄かったね」「迫力あった」「いい体験できた」... いやぁ、ホント貴重な体験させてもらいました!

■予想ゲーム続き 最終レースまで
研修室に戻る。第9レースの結果は(1)-(9)。本命が来たね。大穴チームはポイントつかず。本命チームとバランス本命チームは9500p、バランス大穴チームは4750p。2車複の(1)-(9)は一番人気だったので、払戻金は190円。5000円を賭けて9500円、2500円を賭けていれば4750円の計算。 せっかくの機会だから私も車券買ってみよう! 第10レースで実践! 先ほどの予想を踏まえつつ、(7)と(9)を軸にして、2着を△印の(3)に絞る。2車単に賭けるの自信ないなぁ。ここは堅実に(3)-(9)と(3)-(7)を2車複で200円ずつにしよう。マークカードの数字を鉛筆で塗りつぶし、財布を持って研修室を出る。 自動券売機。先に買っていた男性に買い方を訊く。先にお金を入れてから、マークカードを入れる。あれ? 吐き出された。必要事項が抜けていたようだ。ここに並んでいるのは生徒さんばかりなので気軽に教えあって車券購入。 第10レースが始まる。皆、窓際に集まってきた。並んでバンクを覗き込む。このレースは実際に車券を買っている生徒さんが結構いるみたい。わくわく。 始まった! え?と、(7)がオレンジで、(9)は紫だな。先頭走ってる赤は何番? あー、オレンジ後ろのほうだ... おおっ! 赤は(3)だ! わーーっ!!  (3)-(9)来たー!! (9)-(3)予想してた人が多いみたいだけど、(3)-(9)買ったの私だけ? わーい! 配当は680円。200円が1360円! このレース、ポイントゲームの結果は全チーム0p。 競輪楽しいね♪ 最終の第11レースも買ってみよう! 先ほどの予想を踏まえて、軸は(9)。さっきと同じく2車複にして(2)-(9)、(3)-(9)、(7)-(9)を200円ずつ。2車単も(9)-(3)と(9)-(7)を100円ずつ。それから、3連複で(3)-(7)-(9)を100円。 券売機の前ではマークカードを吐き出される生徒さん続出。みんなで教え合ってわいわいやっていると、券売機の脇のカーテンが開き、制服姿の女性が顔を出した。窓口を開けて、対面で受付けてくれる。初心者には対面窓口のほうが早いかも。 最終の第11レース。みんな窓に張り付くよう並び、スタートを待つ。ドキドキ。(9)は紫だね。始まった。ゆるゆると走りながらも2列になったり3列になったり、また一列に・・・ 順位が入れ替わっていく。紫、前に出てこないなぁ。おーっ! 後ろのほうにいた白を先頭に3人のラインがまくってきた! 速い速い!! うわーーっ! えー! なに? (8)!? あー、残念。(8)の1着は誰も予想していなかったらしい...

■予想ゲーム結果
ポイントゲームの結果発表!! 第10、第11レースは全チーム0pだったので、第8レースで9500pとった『本命チーム』と『バランス本命チーム』が優勝です! 我々『大穴チーム』は0pで最下位。まあ、大穴なんてそうそう当たらないか。 優勝チームには選手の直筆サイン入りTシャツやQuoカードが贈られました。おめでとう!! 優勝できなかったチームにも、参加賞が配られました。競輪選手の姿をしたキューピーさんのストラップや競輪イラスト入りタンブラー。私もタンブラーひとつ、貰っちゃいました。ありがとうございます! 

■授業終了
授業を振り返り、参加者全員が一言ずつ感想を述べ、恒例の集合写真を撮影して授業終了。楽しかった♪  希望者はこのあと近くの中華料理店で懇親会(会食)。私はノンアルコール組のテーブルに混ざって、和気藹々。競輪の話題だけでなく趣味の話で盛り上がって楽しく健全。安くて美味しい料理でお腹いっぱい。奥のテーブルの皆さんはアルコール召し上がってましたが、そちらは、お疲れさま... な感じでしたかね? 競輪授業シリーズは次回も準備中です。お楽しみに!

レポート|K子

■テーマ
オトナの"アソビ"シリーズ第一弾として "競輪"の"競輪場"の楽しみ方を知る。

■対象者
競輪に興味がある
競輪場に興味がある
初心者や女性
オトナのアソビを楽しんでみたい

■授業について
東京のにしがわは、競馬、競輪、競艇といった公営競技がすべて揃っている地域です。

今回は競輪にスポットをあて、立川競輪場で競輪を楽しみます。

競輪というと近寄りがたいイメージもあるかもしれませんが、初心者や女性にもわかりやすく、競輪のイロハや投票の仕方、競輪場内の様々な施設の紹介をおこないながら、その魅力を伝えたいと思います。

当日は迫力満載のレース観戦はもちろん、チームで予想を行いポイントによって景品がもらえるイベント、通常では入れないバンク(レースを行うコース)の内側からの観戦もできます。
また、ランチタイムの自由時間には競輪場内の売店や食堂等で競輪場ならではの独特な雰囲気や食事を楽しんだり、競輪オリジナルグッズが当たるラッキーカード抽選会への参加など、盛りだくさんの企画をご用意しています。

先生は"「当たる」を楽しむ"をテーマに競輪の楽しみ方を提案している日刊プロスポーツ新聞社の記者、鈴木一彦さんです。日本全国の競輪場、競輪を知り尽くしたプロの目線から独自の楽しみ方を伝授してもらいます。

今回は特別に部屋を用意していますので、女性や初めての方も安心してご参加いただけます。
この機会に、東京のにしがわでオトナならではのアソビとして、競輪をもっと身近にとらえ、臨場感あふれるレースぶりや選手を応援する醍醐味をみなさんで一緒に楽しんでみませんか?

終了後は近くのお店で懇親会も予定しています。結果を振り返って話をするのも一つの楽しみです。ぜひ、ふるってご参加ください。

※2012年9月9日(日)には「バンクを走る!競輪選手体験」と題して立川競輪場のバンクを自転車で走り競輪選手目線で競輪を楽しむ授業も開催しました。

■授業の流れ
10:00
多摩都市モノレール「立川北駅」無料バス乗り場集合
バスにて立川競輪場へ移動
10:20
立川競輪場ツアー
売店・場内ステージ・特別観覧席・レディースルームなどを見学
選手紹介と第1レースを見学
11:15
はじめに 自己紹介
立川競輪場について
競輪について知ろう!
予想タイム
13:00
ランチタイム(自由時間)
・食堂や売店で自由に昼食をとりながらレース観戦など
・ラッキーカード抽選会
14:00
チーム対抗 "競輪予想ゲーム"
迫力満点"バンク内観戦"
16:30
ふりかえり 記念撮影
17:00
終了
※終了後は懇親会を予定しております

■持ち物
赤ペン、筆記具、ノートなど必要に応じてご自身でご用意ください。(赤ペン類は競輪場でも購入可能)
昼食は競輪場の食堂や売店をご利用ください。(食事代などは実費)
競輪新聞はご用意しております。≪ 提供:立川競輪 日刊プロスポーツ新聞社(赤競)≫

■定員・締切
20名(応募者多数の場合は抽選)
2月15日(金)申込締切

■注意事項
この授業は、「20歳以上の方限定」対象の授業です。
希望者は実際に車券購入も可能です。
駅から立川競輪場までの無料バスは一般の方も乗車されますのでご了承ください。

バンク内観戦時には携帯電話及び風で飛ぶようなもの(帽子・新聞等)は持ち込み禁止です。
写真撮影は座学をする研修室でのみ可能です。(但しフラッシュ撮影はご遠慮ください)
終了後は近くのお店で懇親会を予定しております。

※遅刻について
万が一遅刻された場合、午前11時までに立川競輪場まで直接お越下さい。途中合流となりますのでご了承ください。(その際は入場券50円を購入いただきます。移動もある授業ですので、合流がしにくい事が予想されます。原則集合時間内にお越しください。)

※学生登録してからお申し込みください。

※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。

先生プロフィール:
鈴木一彦(日刊プロスポーツ新聞社 記者)

1976年10月7日生まれ。1998年、株式会社日刊プロスポーツ新聞社に入社し、以来、競輪専門週刊紙「プロスポーツ」編集部記者として取材にあたる。現地からのレポートなど生の情報をファンに届けるため、ネットを利用した現地リポートなどを手がけてきた。「簡単じゃないから面白い」が競輪に対する時のモットー。https://www.yen-joy.net/

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