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にしがわのラジオを聴こう

自分が住む地域とかかわり方のひとつとして、「ラジオ」があるって知っていますか? 身近な情報を発信している「コミュニティ放送」を聴いてみましょう!

ラジオを聴いていますか?


ラジオを聴いていますか? 最近ラジオを聴く人が少なくなっているようです。ビデオリサーチ社による首都圏ラジオ調査(2014年2月)によれば、1週間に5分以上ラジオを聞いた人の割合は20-34歳で42.7%とのこと。1999年度の20-29歳を対象とした調査では69.9%だったそうで、この到達率の下落に見られる「ラジオ離れ」がラジオ業界で問題になっているようです。

自分が中学生だった90年代後半は地元(名古屋)のFM局の番組のことがクラスでの共通の話題になっていたので、隔世の感がありますね。

さらに質問ですが、どのラジオ局を聴いていますか? J-WAVE、FM FUJI、文化放送、...都心や隣県の県庁所在地を本拠とする局が多いのではないかと思います。実はにしがわにもラジオ局があるんです!

にしがわのラジオ局


にしがわには現在5つ(むさしのFMFM西東京調布FM多摩レイクサイドFM(東村山市)、FMたちかわ)のラジオ局があります。さらに東久留米でも有志がNPO法人を設立して開局を目指す動きがあるようです。これらのラジオ局はコミュニティ放送と呼ばれ、都心の大きな放送局とは異なり特定の市町村に対象エリアを絞って放送しています。最近ではインターネットでもサイマル放送を行っているので、近隣だけでなく全国各地のコミュニティ放送を聴けますよ。




FMたちかわ、FM小金井で放送されていた「東京ウェッサイ」という番組にあった、にわ大のコーナーに出演時の初代学長の様子。

上記のコミュニティ放送は総務省の免許が必要ですが、他に免許が無くても立ち上げられるラジオ局があります。「ミニFM」と呼ばれていて、免許が不要なだけにエリアは限られており、歩いて数分の範囲にしか届きません。にしがわにも国立FMなどいくつかミニFMがあるようです。なかでも日野エフエムは25年近く放送が続いているそうです。すごいですね!

東京にしがわ大学も開校準備段階からこのコミュニティFMやミニFMで情報発信をしていたんです。FMたちかわとFM小金井(2013年6月に閉局)で放送されていた「東京ウェッサイ」という番組で月1回「みんなでつくる東京にしがわ大学」でスタッフ、授業コーディネーターなどが出演していました。番組は残念ながら2013年3月に終了してしまいましたが、東京ウェッサイのウェブサイトはまだ残っていて過去の番組を聴くことができますよ!

ラジオのよいところ


私は中学生くらいからラジオを聴きながら勉強して育ち、今もテレビやスマートフォンが無い生活をしているので、ラジオは生活に欠かせないものです。

今は通勤前の朝の時間を中心に地元のコミュニティ放送を聴いています。ラジオのよいところは、何か別の作業をしながら情報を入手できたり、自分の知らない音楽と出合えたりできるところです。コミュニティ放送といっても地元のことだけでなく、全国のニュースなどもバランスよく流してくれています。

その中で地元の情報については、インターネットでは見つけることができないイベントを知ることができるのが助かります。また、自分が行ったことがある近くのお店の人が取材されているのを聴くと、会話を交わしたことがないけど人柄を知り、親しみを持つことができるのがおもしろいなと思っています。

作り手としてかかわることもできる

と、ここまでは聴く側の視点で書いてきましたが、にしがわのラジオ局は作り手としてかかわることもできるんです!

「東京ウェッサイ」ににわ大関係者が出演した時には、スタッフで応援に行っていました。

調布FMでは調布市民放送局という団体が「調布わくわくステーション」という番組を、むさしのFMでは「むさしのFM市民の会」という団体が「むさしの today」などの番組づくりに関わっているそうです。また、FM西東京では局でボランティアスタッフの募集をしているんだそうです。

聴くだけでなく、発信側として関わることで地元のことを知り、地元の人たちと深く関わるきっかけになりそうですね。ということで、この記事を読んで興味を持ったら、ぜひ放送を聴いてみてください!

2014年04月30日

参考

・ビデオリサーチ・首都圏ラジオ調査
・総務省 「ラジオと地域情報メディアの今後に関する研究会」報告書

記者プロフィール

藤岡恭平
香川県高松市生まれで現在は三鷹市在住。にわ大の学生番号は22。ITを使った社会のしくみづくりで生計を立てています。記事を通して地域の気になることをみなさんと共有していけたらと思ってます!

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