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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。
これまでの授業レポート
2014年7月12日 (土)
結婚雑誌では分からない結婚のはなし 〜自分ごとの結婚ってなんだろう?〜 (国分寺市)
※授業の様子はFBアルバムにてご覧いただけます。
結婚雑誌では分からない結婚のはなし 〜自分ごとの結婚ってなんだろう?〜 (国分寺市)
【女性の視点(レポート)】
台風が過ぎ去り、夏らしい日となった授業当日。申込時から大人気となった、自分ごとの結婚を考える今回の授業の会場は、国分寺のマンションの一角にひっそりと店を構える「おばあさんの知恵袋」。思わず手に取ってしまう可愛らしい絵本が並ぶアットホームな店内に、20〜40歳の未婚の男性2名と女性6名の参加者が集まりました。実はこの場所、国分寺の知られざるパワースポットだそうで、これまでにこのお店で出会った10組以上が結婚に結びついたのだとか!
そんなご縁あふれる会場で、まずは参加動機や結婚についての考えを含めて、全員で丁寧に自己紹介をしました。「近々結婚する予定だが、改めて結婚するということについて考えてみたかった」「身近な人の結婚の報告を聞いて、自分も考えたほうがいいかなと思って」「長く付き合っている人がいるけれど、なかなか結婚に結びつかない...」など、結婚に対する様々な思いや現在の気持ちを共有しました。思わず本音もポロポロと出てしまうような、話しやすい雰囲気が出来上がっていました。
それぞれの思いに対し、夫婦や男女の問題に長年携わってきたカウンセラー・笠原先生が問いかけをしていきます。
「結婚=幸せ?」
「どんな結婚がしたい?」
「結婚に含まれる感情は?愛情、嫉妬、怒り...ほかに何が思いつきますか?」
参加者のひとりが、「行ってきます、おかえり、いただきます...一人暮らしでは味わえない、あたたかいあいさつを交わす。結婚にはそういうイメージがある」と話してくれました。 具体的なエピソードに、うんうんとうなずく人も。 「慣れてくるとないがしろにしがちなあいさつは、結婚生活にはとっても大切な潤滑油」と笠原先生。あいさつをきちんとすることは、夫婦の関係を修復したい相談者へのアドバイスのひとつにもなっているそうです。そして、同じ「行ってらっしゃい」でも、他のことをしながら言うか、心を込めて言うかどうかで、相手の感じ方が違うことも実演を踏まえて体感しました。
何気ないことと言えば、座る場所もかなり重要だそうです。海外のドラマや映画を見ると、夫婦やカップルは隣に座っていることが多いですが、日本は向かい合わせが多い。実は、向かい合わせに座るより隣に座るほうが、親近感がわくそうです。映画、ドライブ、カウンター席など、少し距離ができてしまった時なんかには、隣に座るきっかけをつくるように心がけるといいそうです。一同、メモメモ。市販の心理学の本などにも書かれていることで、これが全てというよりは、困ったときの解決策のひとつとして知っておけば、よりよい関係を維持することができます。
先生のところに集まる相談も年々変わってきているそうです。熟年の夫婦の相談は以前から多いそうですが、ここ数年、若い人の相談も増えてきているとのこと。
「少し前までは結婚をした後のレールはほぼ同じで、男性が働きに出て、女性が家事育児をするという選択肢しかなかった。親や近所にたくさん手本がいたので、何か問題があっても、身近な人たちも助けることができた。でも今の若い人たちは、結婚に関してもたくさんの選択肢があって、結婚する・しない、事実婚、通い婚、同性婚など...。さらに働き方も、共働きは当たり前で、専業主婦が珍しい。自分の親も手本にならないんです。」だからこそ、自分の価値観をパートナーと共有し続けることはとても大切な作業、と先生は続けます。
「こまめに絵を描いて答え合わせをする感じで。あれ?と思った時に、なんとなく曖昧にせず、確認することが大切です。」
その後も、結婚に対する問いや思いは尽きません。
「理想のパートナー像は?」
「結婚は縁とタイミング!?」
「結婚しているかどうかがその人の判断基準になることも」
「結婚すると仕事が続けられないかもしれないという不安」
「長男なので、結婚して苗字を継きたい」
授業終了後も、一部の参加者は会場に残って話題は尽きることなくトークは続きました。
答えも手本もないからこそ、たくさんの結婚観が出てくるのかもしれません。既婚者だけで開催したら、どんな話題が出てくるのかも気になるところです。
あなたは結婚に対してどんな思いを描きますか?
(いとえり)
【男性の視点(レポート)】
結婚。
なんなのでしょうね、結婚って。
結婚を経験している方たちでも、わからないことが多いというのに、
ましてや未婚の私たちにとって、全くの未知の世界。
今回の授業、テーマがまさに「結婚」
未婚の男女8名が生徒さんとして集まり、スタッフ2名を加えて10名で、授業に参加しました。
「結婚」という結構ヘビーなテーマの授業、開始前は「結構緊張してしまうのでは、、、」と心配でしたが(スタッフでもこんなもんです)、
生徒さんはなんだか意外とリラックスしている様子。
今回の教室は「おばあさんの知恵袋」という国分寺の絵本屋さん。たくさんの絵本と明るく穏やかな空気に囲まれたおかげでしょうか、リラックスした雰囲気のまま授業を始めることができました。
先生は、笠原ノリ子さん。
数多くの男女・夫婦問題に関わり、カウンセラーのお仕事をなさっている、まさにこのテーマにふさわしいプロの方です。。。とはいえ近くに座ると、「先生」というよりは、「悩みを真摯に聞いてくれる姉御肌」です!
生徒さん8名、スタッフ2名も自己紹介をします。個々の内面が特に関わってくる授業なので、普段よりも長めな自己紹介。コーディネーターの千野さんから、それぞれの生徒さんの授業に対する熱意が、一緒に紹介されます。
伺ってみると、授業参加の動機や、過去の経験、結婚観、恋愛・結婚に関する現状など、みんなバラバラなのですね。
それでも、一つの机を囲んで、ちょっと距離を近づけて座ると、なんだか楽しいお話ができそうな予感がしてきます。
笠原さんを司会に、フリートーク形式で授業が進んでいきます。細かい知識を得る授業ではないので、授業開始直後から笠原さんは生徒さんにどんどん問いかけをしていきます。
それはもう、色んな話題が出ましたとも。
ここでは、メモを忠実に、というより、強く印象に残ってむしろ忘れることのできない話題に絞って、ご紹介します。
○「結婚していること」がステータスになってしまっている?
自己紹介で、ある方がこんな現状を述べていました。
多くの方がこの状況をおかしいと思いながら、解決策はなかなか難しい。
○「自分がどう生きたいか」をじっくり考えよう
当たり前のことじゃないかって?
でも、結局、上記のような現状に対する解決策は、自分の価値観をしっかり持って、その自信で自分を奮い立たせることなんだと思います。
結婚するも、しないも、「自分の生き方」です。
そして、
忙しい毎日、「じっくり考える」ことすらできなかったりしませんか。
笠原さんは、「毎日少しずつでいいから考えてほしいな」とのこと。
毎日、「現時点の自分がどう生きたいか」(現時点でいいんですよ、将来変わったっていいんですよ)を考えて、理想の自分像をしっかり思い描くこと。
思い描くことで、進むべき方向が見えてきます。
○「恋」・「恋愛」・「その先(結婚)」はどれも違う
自分がどの段階にいるのか、たまに振り返ってみましょう。
でも、「恋」がなければ、「恋愛」もなく、「結婚」もない。はじまりは「恋」。
気がつくと、男女間の色々な考え方の違いの話題になります。
女性7名、男性3名に向けて、男女間でなかなかお互い気づかない価値観の違いを、笠原さんがものの見事に解説してくださいます。そして、「なるほど?」と頷いてしまう、生徒さんたち。
例えば、
☆男性がアイサツに求めるもの
☆女性が見る男子の「清潔感」
☆男性って一人になりたくなる
☆男性は都合が悪いとだまる!不機嫌になる!
☆女性は男性を守りたがる
☆女性は過程を大事にする
などなど。
生徒さんの具体的な事例から笠原さんがうまくストーリーがつなげてくれて、お話にどんどんのめりこまれてしまいます!
生徒さんによっては、お仕事で様々な家庭や夫婦と顔を合わせる方もいて、知らず知らずのうちに、色んな「結婚のカタチ」を見ていたりしています。
他にも、結婚目前であったり、結婚を恋人に切り出してほしかったり、という方。
仕事が楽しくてあまり結婚に目が向かなかったり、今は結婚に縁がないけど一人でいる時間がすごく大事だなって思う方も。
「仕事」という側面は、やはり結婚を考えるうえで大事ですよね。
お話は尽きませんが、3時間、あっという間に経ってしまい、授業はひとまず終了。
授業後も生徒さんは教室に残り、遅い方は16時まで、笠原さんとお話を続けていました。
参加した生徒さん、どんな想いを持ち帰ることができたのでしょうか。
そして、今頃、どんな結婚に想いを馳せているのでしょうか。
私が、持ち帰った想いは、
※「考える」⇔「共有する」
やっぱり自分の価値観と向き合う時間を作ること。
そして、今回の授業のように、人と価値観を共有して、新たな刺激を受けること。
それらを繰り返して、「自分なりの幸せ」に近づくこと。
大事にしていきたいと思います。
そして、もう一つ。
※「恋・恋愛・結婚は、お互いに成長し合える人とね!」
この日の笠原さんの言葉の中でも、一番強く伝わってきました。
うん。強く、強く、思います。
私たちスタッフは、東京にしがわ全体を変えることはできないかもしれない。
でも、東京にしがわのカップル一組を、ほんのわずかな力で後押しすることくらいは、できるかもしれない。
この授業に関わった、先生、スタッフ、そして生徒さんとで、祝福し、応援します。
(保坂三仁)
■テーマ
現在の結婚状況を取り巻く環境を理解しながら、自分ごととしての結婚感を探ります。
■対象者
・年齢が20歳~40歳の未婚の方限定とさせていただきます。
・結婚を選択する自分、しない自分を今より少しだけ具体的にイメージしてみたい人。
・自分はまだイメージできないけれど、周りの人はどんなことを思っているのか興味のある人。
■授業について
働き方や価値観が多様になり、近頃の「結婚」は自由に選べる時代になってきました。その一方で、自分の本当の心、条件、タイミングに迷い、せっかくの機会を選択できずに悩んでいる人も増えています。この授業では、豊富な事例を見てきた先生との話し合いを交え、想いや迷いを共有しながら結婚の決め手や幸せをつかむコツ、お悩み解決のヒントなどを一緒に探ります。柔らかい雰囲気の絵本屋さんで、リラックスして自分ごとの結婚観を探っていきましょう。
もちろん「結婚しない」という生き方も重要な選択肢のひとつ。それらも含めて、自分ごととしての幸せに落とし込んでいきましょう。
皆さん、不安な気持ちです。不安は不安のまま素直な気持ちであと1ミリ、5ミリの自分ごとの幸せとは何かを皆さんでシェアできたらと思います。
教室は、昨年12月に「子どもの声を聴く 〜絵本と昔話の楽しみ〜」の授業で好評を得た国分寺の絵本屋さん「おばあさんの知恵袋」をお借りします。柔らかい雰囲気の絵本屋さんで、柔らかく自分の将来のイメージを得られたら嬉しく思います。
尚、今回の応募資格は、年齢20歳〜40歳までの未婚の方に限らせていただきます。どうぞリラックスしてご応募ください。
■授業の流れ
- 11:00
- 受付開始
- 11:10
- はじめに。自己紹介
- 11:30
- 現在の日本の結婚事情。結婚雑誌には載らない裏話。
- 12:00
- 先生を司会役にフリートーク。幸せをつかむコツ、お悩み解決のヒントを探ります。
- 13:30
- おわりに。感想会。集合写真
- 13:45
- 解散
■持ち物
筆記用具。
■定員・締切
8名(抽選、7月5日(土)締切)
■注意事項
簡単なお菓子、お飲み物はこちらでご用意いたします。
※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。
先生プロフィール:
笠原ノリ子(NPO日本家族問題相談連盟認定カウンセラー、岡野あつこのライフアップスクール認定インストラクター、笑い気功協会インストラクター)
「相談者のしあわせ」をモットーにカウンセラー歴12年、約1,500件の男女・夫婦相談にたずさわる。恋愛・結婚の研究を通してマリッジアドバイザー養成講座、男女共同参画講座などの講師として活動。現在は代々木でのカウンセラー活動のほか東京青山や国立市でカウンセラー教室を開いている。玉川上水のウォーク&ジョグが日課のたま人。