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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。
これまでの授業レポート
2014年4月20日 (日)
【女性限定】生理ってなんだろう〜女性の為の保健体育〜(立川市)
- 日時
- 2014年4月20日(日)14:00〜17:00
- 教室
- 井上レディースクリニック
- 所在地
- 東京都立川市富士見町1-26-9 マップ
- 定員
- 20名
- 授業料
- 無料
- 協力
- 井上レディースクリニック
- 先生
- 大岩佐知子
- 授業コーディネーター
- 村下初海
【授業レポート】
4月20日、日曜日。 この日は西立川にある産婦人科、井上レディースクリニックの協力のもと、東京にしがわ大学ではじめての【女性限定】の授業が行われました。
はじめての試みに、なんだかちょっとドキドキ。でも、なぜ【女性限定】なのでしょう?
■生理ってなんだろう?
女性なら誰しもが長期間お付き合いしていく上で、出来ることなら「上手く」付き合いたいもの。それは家族でも、友人でも、彼氏でもありません。(もちろんそっちも大事だけど)
そう。「生理」です。 女性の一生のうち、「生理」といわれる「月経」があるのは平均で35年から40年間。 毎月5日間は月経期間とすると、なんと生涯で 6 年半も月経と付き合うことになるのです。
そんな女性のからだと切り離すことの出来ない「生理」。 生理がどのように起こるか、生理時の対処の仕方などは「なんとなく」学校で習ったり、 失敗を重ねたりしていくうちに分かっていったりするけれど、「生理トラブル」については大人になった今でもよく分からないままに「我慢」している人も結構いるのではないで しょうか。 今回は「女性自身が知っているようで、あまり知らない女性のからだ」について、赤裸々にみんなで語ろう!という裏テーマも重要な位置づけだったことから、【女性限定】として開催することになった授業なのです。
■生理は「好き」ですか?
まずは、自己紹介からスタート。名前、住んでいるところ、参加した動機の3つに加えて、今回はこんな質問も生徒さんたちにしてみました。 「生理は好きですか?」
「長年、生理痛に悩まされた」「PMS(月経前症候群)がひどい」「痛み止めと生理痛と の戦い」「高校の保健室を思い出す」ことから、生理は「嫌い」と答える生徒さんがほとんど。なかには「生理前は PMS がひどいが、生理が始まると PMS が軽くなる」と、ポジ ティブに考える人も。 実際にも、周りの女性で生理が「好き」という人はなかなかいないように思います。 「嫌」だけど「仕方ない」から、我慢してしまったり、我慢せざるを得なかったり...。 では、どうしたら生理が「好き」もしくは「平気」に近付けることができるのでしょう か?
■生理の正常と異常って?
「生理トラブル」でいちばんに悩む人が多いだろうとして挙げられるのが「生理痛」では ないでしょうか。生理痛にも効くとされる痛み止めの TVCM や広告を見ない日がないく らい、頻繁に流れているように感じます。「仕事や生活が目の前にあると、風邪ですら薬 局で市販の風邪薬と栄養ドリンクで乗り切ったりしませんか?生理も同様、バファリンで乗り切ったり、たとえ生理不順だったとしても『ま、いっか』と流されてしまうことも少なくないと思います」と話してくれるのは、今回の先生である大岩佐知子(さちりん)先生。
授業の前半ではさちりん先生に知っておきたい女性特有の病気と婦人科の選び方、つきあい方のポイントを話していただきつつ、最後にはちょっと変わったアンケートを実施しました。みんなで見せ合いっこしながら、アンケートをきっかけに生理トラブルや悩み事な ど、生徒さん同士の会話も始まりました。 ひとことに生理トラブルと言っても、こんなに種類があるのか!と、驚くばかり。女性の 悩みは尽きないですね。
■自分のからだについて、正しいアドバイスと検診を受けていますか?
産婦人科や婦人科に行ったときに、「こんなこと先生に聞いたら失礼かな」「これ聞こう と思っていたのに、うっかり聞くのを忘れた」ってことはありませんか?
「こんなこと先生に聞いたら失礼かな」→そんなことは全然なくて、むしろ聞いたほうが先生のほうも、検診時の判断材料になる。 「これ聞こうと思っていたのに、うっかり聞くのを忘れた」→あらかじめ、ふせんなどにメモして先生に渡してしまうと先生も答えやすい。
他にも、「会社などで実施される健康診断は男性を基準にして作られたものなので女性に はあまり適しない」「健康診断で行った採血の結果を病院に持ち込める」...などなど、普段ではなかなか知りえないお話も出てきて、目からウロコの連続。婦人科って通常の病院 とは違って、「言ってはいけない」ような雰囲気がある気がしますが、知識がないと「お医者さんの言ってることだし...」と、言われるがままになってしまいがちなのもまた事実。 「ちょっとした工夫で婦人科を味方につけた健康管理ができると思えば、心強いですよ ね。」との先生のお話に、強く頷く生徒さんたちの姿が見受けられました。
■ライフデザインを考えよう!
授業後半では、女性自身が初潮、結婚、出産を通して人生設計を考えてシートに記入していくワークショップを行いました。それまで賑やかだった教室が一転して静かになり、みなさん真剣に書いていました。 結婚してない?出産してない?いえいえ、大丈夫。あくまでプランです。新婚旅行の行き先、留学、理想の貯金額、転職...なんでもあり。記入後は、ライフデザインシートをもとにふたたび生徒同士で見せ合いっこをして話し合い。 結婚や出産を考えたら、今からからだの準備をしないといけないこともあるかもしれません。なんと、3人のお子さんがいるさちりん先生。各テーブルを回りながら自身の実体験 をもとに「2人目を出産するタイミング」など、いろいろな参考になるお話をしてくださいました。
■女性がよりよく生きていくための選択肢のひとつとして
一般的にピル=避妊薬というイメージが強いですよね。しかし、ピルは不妊治療でも使用されている薬です。なぜ避妊薬が不妊治療で使われているのか、不思議ではないですか? 生理が起こる仕組みとして排卵がありますが、もしも、この排卵が女性のからだに傷をつ ける行為だったとしたらどうでしょう。卵巣に傷をつけることは、ガンの原因にもなりえ ます。ピルを飲むことで、排卵を止め、子宮を休ませてあげることで妊娠もしやすくなったり、卵巣を守るためにも有効な方法だと考えるとちょっと「避妊薬」からの見え方が変わりますよね。
他にもピルには生理痛やPMS(月経前症候群)の軽減、肌荒れの改善など、女性に嬉しいことがたくさんあります。さちりん先生も、ピル=避妊薬の認識で服用をスタートしたそうですが、いろいろ調べてみると「こんなにいいことだらけなら、みんなにも教えてあげないと!」という思いから、OCL普及の活動を始め、現在に至るのだとか。サイクルが確実に分かるので、からだの視点からレジャーや仕事の計画が立てやすくなり、生活の質も変わるかもしれません。なかには、重要な大会や試験の日にいちばんいい体調をピルで調整して持っていくスポーツ選手もいるそうです。
もちろん、あくまでピルは「お薬」です。副作用がある場合や、人によっては合わない種類があるようです。だからこそ、ただピルを飲むのではなく、ピルを飲むことによって病院に行く習慣ができ、正しい知識で自分のからだと向き合うことが大切です、と先生。 実は、からだを見つめることは、自分の未来と向き合うことに直結しているのだと、改めて認識してもらえた授業だったのではないでしょうか。
■一言感想タイムと病院内の見学
「毎月、生理と付き合っているのにも関わらず、まだまだ知らないことがたくさんあり、 勉強になった」「普段、気になっているのに話す機会がなかなかないので貴重な場になった」「女性同士だから気兼ねなく話せた」 「社会的背景も女性のからだに影響していて、だからこそ自分のからだを考えていきたい」と、前向きな感想が多く、なかには「にわ大だからこその企画。シリーズ化を望みます」との声もいただきました。 授業終了後には、井上レディースクリニックのご好意で病院内の見学をさせていただきました。 井上レディースクリニックで誕生したお子さんの名前が刻まれたプレートが飾られているロビーや入院関連施設、患者さんの気持ちに配慮して作られている内診室まで。 壁紙がかわいらしいマンモグラフィー室では「ここでなら検診受けてみたい!」との生徒 さんの声や、妊婦さんが運動する為のスタジオやプールには思わず歓声があがるなど、女 性であることが誇りに思うような先生の配慮とやさしさに触れたように感じました。 井上レディースクリニック様、ありがとうございました。考える内容が多い授業でしたが、ご参加いただいた生徒のみなさん、分かりやすく丁寧なお話をしてくださったLOC推進委員会のさちりん先生、ありがとうございました!
なかなか話すことのないテーマなど、今後も「授業の場」を広げれていけるよう、頑張っていきたいです。
(レポート:橋本亜弓)
■テーマ
・女性自身が自分の体に耳を傾ける
・受けてみたかった保健体育
・生理のこと、女性特有の病気のこと、婦人科とのつき合い方
■対象者
・結婚や出産などを考えている女性
・生理がわからない、改めて知りたい女性
・生理でお悩みな女性
・婦人科に興味があるが行った事のない女性
・ピルを知りたい。ピルの服用を考えている女性
■授業について
体と心を大切にしていますか?女性特有の不調信号をそのままにしてはいませんか?毎月の生理トラブルやイライラで憂鬱になる女性って少なくない気がします。
学校では教えてくれなかった生理とのつき合い方。もし、知っていたら少し楽になっていたかもしれませんね。
この授業ではそんな自分の体のことなのに意外と知らなかった生理のことを中心に、女性特有の悩みを話し合います。
教室は立川の産婦人科「井上レディースクリニック」。
そして教えてくれるのは、婦人科を味方につけた健康管理とライフデザインを応援する低用量ピル普及推進委員会の大岩佐知子さん。
生理の基本的なことや生理トラブルの対応方法などをざっくばらんにお話して下さいます。
(1)前半/生理ってなんだろう?
まず、生理の基本的な知識を学び、気になる生理の「正常」と「異常」の違いを知ります。
女性の生き方が多様になっている現在、知っておきたい女性特有の病気と婦人科との付き合い方も学びます。
また女性が生きていくうえで、ピルが避妊以外にどう関わるかのお話しもあります。
(2)後半/自分のライフデザインを考えよう!
前半で学んだ後は、女性の人生設計=ライフデザインを考えるワークショップです。
ここではライフデザインシートというものを使います。
初潮・結婚・出産・婦人科にいつ行った?等を記入し、完成後はみんなで話し合いましょう。
自分の体や生理について話す機会は女性同士でもなかなかないものです。
先生のお話を聞き参加者同士でお互いの話をすることで、帰る頃にはきっと恥ずかしさも吹き飛んでいるはず!
この授業が、今よりも自分の体に親しみを感じるきっかけになればと思います。
■授業の流れ
- 13:40
- 受付開始
- 14:00
- 授業開始 自己紹介
- 14:30
-
前半/生理ってなんだろう?
(生理の仕組み、女性の体、病気の事、ピルのこと、婦人科ってどんな所?) - 15:30
-
後半/自分のライフデザインを考えよう!
(初潮・結婚・出産・婦人科)
グループトーク(4〜5人) - 16:30
- 感想 アンケート
- 17:00
- 終了
■持ち物
筆記用具
*当日は初潮時期 健康診断をいつやったかをお聞きします。
■定員・締切
20人(先着)
■注意事項
・女性限定の授業です。
・教室は入院施設も兼ねた産婦人科医院内です。声の大きさや移動の際などはご配慮よろしくお願いします。
・合わせて風邪気味や体調不良等の場合のご参加はご遠慮下さいますようお願いいたします。
・授業に関するお問い合わせは「東京にしがわ大学事務局」までお願いいたします。教室である病院へのお問い合わせはご遠慮下さいますようお願いいたします。
※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。
先生プロフィール:
大岩 佐知子(特定非営利活動法人OC普及推進事業団)
高校在学中にライターを始め、18歳でル・マン24時間レース特派記者として取材同行。
24歳のとき非婚で出産したあとも雑誌を中心にエッセイ連載などしつつ独身で第2子出産。
その後、子連れ結婚を機に渡米するが1年で帰国&離婚。
30歳で未経験の映像業界で再スタートを切ると同時に第3子出産。
その後テレビ局のDVDプロデューサーとなる。
その傍らでピル普及のNPO法人を設立。42歳で新規クリニックの立上げスタッフとしてまたもや未経験業界へ転職。
考えるより行動!な気質と周囲を巻き込む人間力で、女に生まれたことを楽しみながら育児も仕事も趣味も欲張るライフスタイルを送る。座右の銘は「生涯発情期!」
関連URLhttp://mixi-pill.com/