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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。
これまでの授業レポート
2014年3月15日 (土)
マイカップでつくる!多肉植物寄せ植え(相模原市)
- 日時
- 2014年03月15日(土)13:00〜16:00
- 教室
- 神奈川県立相模原公園 グリーンハウス 2階
- 所在地
- 神奈川県相模原市南区下溝3227 マップ
- 定員
- 26名
- 授業料
- 無料(但し、材料代一式として1700円)
- 先生
- カクタス広瀬 広瀬隆一
- 共催
- 神奈川県立相模原公園
- 協力
- 神奈川県立相模原公園 グリーンハウス
- 授業コーディネーター
- 天野洋嗣 有田夏希
【授業レポート】
マイカップでつくる!多肉植物寄せ植え(相模原市)
今回は、東京のにしがわを飛び出して神奈川県の相模原市にやってきました。
県立相模原公園内にあるグリーンハウスという大きな温室が今回の教室です。
先生である広瀬さんはサボテン・多肉植物を専門に生産・販売する一方、
それらの一層の普及のためにイベントに参加したり講習会を開催したりしています。
グリーンハウス内の「カクタスガーデン」は、広瀬さんが管理しています。
それでは、授業の内容を少しだけご紹介。
【カクタスガーデン見学】
珍しいサボテンや多肉植物を見学しながら、基本的な知識を教わりました。
*
多肉植物は学術用語ではありません。
サボテン以外のサボテンのような植物を指して、
多肉植物と呼ぶことがほとんどです。
メキシコやアンデスなど、北南米大陸に見られ、
西部劇を連想させるものはサボテン。
それ以外の多肉植物はアフリカが原産地です。
見た目はそっくりだけど生まれは全く違う。
唯一共通しているのは、乾燥地帯に適しているということだけです。
ぷくぷく太っているのは貯水のためです。ラクダと同じ!
サボテンの王様「金鯱(キンシャチ)」
南アフリカが原産で、エジプトの壁画にも描かれている「アロエ」
何十年に一回花が咲いて生涯を終える「アガベ」
などなど、広瀬さんの愛情をたっぷり受けて育った
サボテン・多肉植物たちをたくさん紹介していただきました。
【寄せ植え】
今日は、六種類のサボテン・多肉植物を使い
各自持参した器に寄せ植えしていきます。
器はマグカップもあれば直径20センチほどの深皿もあり、
形も大きさも様々です。。
先生のデモンストレーションを受けた後、
自分で実際に作っていきました。
*
★今回使ったサボテン・多肉植物たち
美空鉾(ミソラホボ)
紅輝炎(コウキエン)
黒法師(クロホウシ)
オーロラ
バッカータ
ウンブラッティコーラ
料理と同じで仕込が大事。
まずは、苗の土をふるい落し、根を少し捌きます。
器には、ゼオライトという肥料をひとつまみ。
肥料が多すぎると育ち過ぎてしまうので注意。
実際に寄せ植えする前に
器のどの位置に何を入れるか、シミュレーションします。
同じ植物でも、器によって、植える人によって
全く印象が異なるのが面白い!
だいたい位置が決まったら、
器の中にセットし、周囲にハイドロコーンという人工園芸用土を入れていきます。
割り箸でハイドロコーンを軽く押し込んでいくと綺麗にできます。
貝殻や流木、ビー玉等を乗せても素敵。
仕上げに、じょうろでたっぷり水をあげます。
これで完成です!カンタン!!!
【育て方のポイント】
自宅に持ち帰った後も、長生きさせたい!
育て方のポイントを教えて頂きました。
*
基本的に日当たりのいい場所に置きます。
直射日光が好ましいです。
霜がおりない、氷がはらない、気温がプラスであれば問題ありません。
水やりは5日〜一週間に一回。
器の下4分の1くらいの水が理想です。
水をやり過ぎたら、器を45度くらい傾けて流しましょう。
梅雨までは、外に出しっぱなしでOK。
夏は日陰、特に西日は避けましょう。
水やりも少なめに。
多肉植物は暑いのは得意だけど蒸し暑いのが苦手です。
表面が乾いて3日くらい経ったら水をやりましょう。
冬は渇くまで水をあげません。
二週間に一度くらいが目安です。
室内でじっくり鑑賞したいところですが、
部屋の中に置くとしても5日以内が理想です。
室内に置きっぱなしでもいきなりダメにはなりませんが、
もやしっこになってしまいます。
夜はなるべく大気にさらすようにしましょう。
雨に降られても、続かなければ大丈夫です。
*植え替えや株分けについて
時期は4月中旬〜GW前。もしくは、残暑後。
寒さの心配がなくなる頃が適しています。
人間の過ごしやすい時期と一緒です。
伸びたら切って挿し木をしましょう。
切ったところのすぐ脇から、新しい芽が生えてきます!
土に埋まる部分は葉をおとします。
【生徒さんからの感想】
最後に、生徒さんから一言ずつ感想をいただきました。
*
今回の作品をプレゼントしようとしたが、上手にできたのであげたくなくなってしまった。
器が大きすぎてうまくいかなかった
祖母の家から勝手に持ってきた器を使ったが、このままあげたら喜びそう。
器は土でも異素材でも合う。
お友達のプレゼントとして、これから作っていきたい。
***
寄せ植えの手順や育て方も細かいところまで丁寧に教えて頂いたので、
とても簡単に感じましたし、
自分でも育てられそうだという自信にもなりました。
サボテンや多肉植物がいっきに身近になる授業でした。
(レポート:西川 理美)
■テーマ
・多肉植物の寄せ植えに挑戦する。
・多肉植物の魅力に触れる。
・長く楽しめるよう季節や成長に合わせた管理のコツをつかむ。
■対象者
・多肉植物の寄せ植えに興味がある人
・多肉植物を育ててみたい、育てるのが好きな人
・今までに多肉植物やサボテンを買って、枯らしてしまった経験がある人
■授業について
風変わりな色や形をした多肉植物。
見れば見るほど不思議な植物ですが、気候条件の厳しい地域で生き抜いてきたため、生命力が強いのが特徴です。
いろいろな種類を寄せ植えにしたり、葉挿しで増やしたり、楽しみ方は様々。
この授業では、多肉植物やサボテンの問屋をされているカクタス広瀬さんから多肉植物の寄せ植えのコツ、季節に合った水の管理などの育て方を学びます。
1)多肉植物の寄せ植え体験
底に穴がない器でも管理のしやすいハイドロコーンを使った寄せ植えをします。
家で眠っているマグカップやボウル、丼鉢を使って自分だけの寄せ植えを作ってみましょう。
マグカップなら小さな寄せ植えが2つ、
ボウル、丼鉢なら大きめの寄せ植えが1つ作れます。
どちらかお好きな方をお持ちください。
2)育て方のレクチャー
季節に合った水の管理の仕方、増やし方、植え替え時期など多肉植物を長く楽しむための育て方のポイントを学びます。
気になることは質問しちゃいましょう!
※教室になるグリーンハウスでは、食虫植物、熱帯植物などが鑑賞できる大温室や、カクタス広瀬さんが管理されている珍しいサボテンや多肉植物を集めた「カクタスガーデン」も見ることができます。
- 13:15
- 受付開始
- 13:30
- 授業開始 参加者自己紹介 カクタスガーデン見学
- 14:00
- 先生の寄せ植えシミュレーション
- 14:10
- 制作
- 15:10
- 管理方法レクチャー、質問
- 15:30
- 発表、感想、包装
- 16:00
- 授業終了
■持ち物
・筆記用具
・多肉植物を植えるマグカップ2個またはボウル1個
・容器は大きいもので直径14〜15センチ、深さ7センチくらいのもの。深さがあり過ぎたり、円錐状に底がせまいと植えにくくなるので、できるだけずんぐり型のものを。
・小さいものなら、直径10〜11センチでコーヒーカップ型が無難です。またはグラスなどガラスやアクリル製の容器でも大丈夫です。
材質は陶器でもプラスチックでもなんでもかまいません。また、上記サイズは円形を想定していますが、概ねその「面積」であれば円形でなくても結構です。
ただし、容器の色や厚みで向き不向きが生じるかもしれません。もし荷物に余裕があるのでしたら、余分に容器をお持ちいただくことをおすすめします。
■定員・締切
26名(先着)
■注意事項
・汚れてもいい服装でお越しください。
・バスの本数が少ないため発車時刻をよくご確認の上お越し下さい。
・グリーンハウスに入館する際に入館料200円が別途必要です。各自ご用意下さい。
※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。
先生プロフィール:
カクタス広瀬 広瀬隆一
・東京農業大学農学部卒
・(株)サカタのタネにて研修後、父経営のサボテン園を継ぐ。
・メキシコや南アフリカ、東南アジアなど原産地を視察。
・平成8年に農業生産法人「カクタス広瀬」設立。
・横浜市や神奈川県の園芸品評会にて、
自作の寄せ植えが度々入賞。
・近況:横浜市旭区の弊社ハウスでの小売りや、インテリア向けの小鉢を中心に、園芸専門店や雑貨屋に卸販売。
また、サボテン・多肉植物の一層の普及のため、イベント参加や講習会などの活動もしています。