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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2014年2月 9日 (日)
身近にあるモノでちょっとうれしい毎日を 〜消しゴムハンコづくり教室〜(東村山市)

日時
2014年02月09日(日)13:00〜15:30
教室
あいばこ(東村山市)
所在地
東京都東村山市栄町3-2-5 エスパース久米川102
西武新宿線久米川駅南口より徒歩7分
定員
10名
授業料
無料(但し、材料費として500円)
先生
内藤 志保
授業コーディネーター
新 次郎

【授業レポート】
『身近にあるモノでちょっとうれしい毎日を ―消しゴムハンコづくり教室―』
2014年2月9日in あいばこ

授業前日の東京は45年ぶりの大雪に見舞われ、授業の開催も危ぶまれましたが、夜半には雪が止み、西武新宿線は朝から通常運転。雪国のような風景の中、予定通り開催。日中は青空が広がり明るい日差しが降りそそぐ小春日和となりました。
今回の教室となった『あいばこ』の内装はすべて木製、モダンで暖かみがあります。雪で足元の悪い中、レインシューズやスノーブーツで歩いてきた参加者さんたちも、靴を脱いでフローリングの床に上がるとほっとした顔になりました。授業が始まる前から和やかな雰囲気。

■授業開始・自己紹介■
生徒も先生も一緒にテーブルを囲んで着席、コーディネーターの挨拶の後、生徒さんから自己紹介です。モノ作りが好きな人、子どものために作りたい人や消しゴムはんこのキットを買ったが作る機会が無かったなど、以前から消しゴムはんこに興味があった人も多く、期待の高さが覗えます。
先生の内藤志保さんは小学生の頃に消しゴムはんこ作りを始めたそうです。反転させた絵柄を彫るので脳が活性化する。彫るときの精神状態が作品に出る。選ぶ色で性格がわかるなど、ドキッとするようなお話もありました。

■彫り方の練習■
まずは大切な下準備。消しゴムの表面に付いた粉を取り除きます。彫る面にスタンプインクを叩いて色をつけ、ティッシュでふき取ります。
最初は練習を兼ねて先生が用意した簡単な図案を彫ります。屋根に水玉模様の入ったお家です。
図案の上にトレーシングペーパーを置き、シャープペンシルでなぞり、消しゴムに転写します。用意された消しゴムは7.5×5cm、無駄が出ないように端から使います。
図案が転写された消しゴムを切り出します。切り出すときはデザインナイフではなく、普通のカッターナイフを使います。
いよいよ、図案を彫ります。
爪楊枝を使うと暖かみのある丸い穴が彫れます。平らなところに消しゴムを置き、楊枝を垂直に立ててグルグル回すと小さな穴、角度をつけで回すと大きくなります。楊枝の代わりにデザインナイフを使うとシャープな丸になります。刃先を垂直に立てて力をいれずに回転させます。
図案のアウトラインを彫るときは、利き手でカッター(またはデザインナイフ)を鉛筆のように持ち、もう一方の手で消しゴムを持ちます。図案を崩さないように必ず刃を外側に向けます。彫る深さは1mmくらいです。消しゴムの方を動かすのが基本です。
余白の部分を削り取るときは、カッターの持ち方を変え、ジャガイモを剥くようにします。
先生が生徒さんたちの周りを歩きながら、ひとりひとりに声を掛け丁寧に教えてくれました。授業中何度も繰り返していたのが『「失敗」というのは無い』という言葉。心強く、印象に残りました。彫りすぎてもそれが味になる、同じものを作ってもみんな違ったものができるのが消しゴムはんこのいいところ。
彫れたら紙に押してみます。
ハンコの上をスタンプインクで叩くようにインクをつけ、紙の上に押し付けます。インクのつけ具合や押し加減にもコツがあるようです。

■今日のテーマ発表
練習を兼ねた一つ目の作品が完成したところで、先生から今日のテーマが発表されました。
テーマは「町」。大きな巻紙のような和紙にみんなの作ったハンコを押してひとつの作品、町の地図を作ります。
「町」から連想されるもの。彫りたいデザインを考え、自由に作ります。

■休憩
ここで、一旦トイレ休憩を呼びかけましたが、ハンコ作りに夢中になっている生徒さんたちはほとんど席も立たずに続行。

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■実際に彫ってみよう
各自デザインを決めて、自由に製作。「まち」という言葉から連想するものはそれぞれ違う様子。建物、植物、動物・・・
参加者同士で話したり、先生と相談しながら紙に下絵を描き、デザインを決めます。簡単なモチーフを組み合わせることもできます。
デザインが決まったら、消しゴムに転写して彫っていきます。分からないことがあっても、先生が丁寧なアドバイスをしてくれるので安心。
ひとつふたつと作品を仕上げていくうちにコツが分かってきます。全員が黙々と作業に熱中して、会場が静まりかえる場面もありました。

■実際に押してみよう
出来上がった人から、大きな和紙に押していきます。電車、ポスト、猫、犬、アヒル、花、観覧車・・・ 多彩ですね。
先生が用意してくれた、たくさんの色のインクを自由に使い、和気藹々。私たちの町が出来ていきます。雲、雨粒、家、工場、仏像、馬、キリン、鉄橋・・・ 個性が溢れています。
葉っぱや丸のモチーフをたくさん押して大きな木や紫陽花の花もできました。信号機は枠の部分と信号灯の部分を別に作ったので多色刷りの版画のようです。最初につくった家のハンコも使います。2色のインクを使って家の屋根と壁の色を変えたり、グラデーションをつけると雰囲気が変わってオシャレです。
みんなで一枚の紙を囲んで童心に返ったようにはしゃぎ、笑い、私たちの町が出来上がりました。

■作品発表・ティータイム
美味しい淹れたてのコーヒーと地元有名店の美味しいお菓子を頂きながら、出来上がった作品を鑑賞。みんなで振り返り、感想を共有。先生からも予想以上の出来と高評価。

■内藤先生の作品紹介
先生が小学生のときに作った作品のアルバムを見せてもらいました。小学生の頃はトレーシングペーパーで転写する方法を知らず、イラストを見て反転した図案を直接消しゴムに描き写していたのだとか。小学生の頃は頭が柔らかかったから出来たと言いますが、驚くばかり。そのほとんどは誰もが一度は目にしたことがあるような有名なキャラクターのイラスト。まるで印刷したよう正確さにびっくりしました。
注文制作しているお店のロゴや細かい文字の入った作品のアルバムにも驚かされました。どうやったら彫れるのかと思うほど緻密です。生徒さん達から驚嘆の声があがります。頭は小学生のころが柔らかかったけど、彫る技術は今が一番だそうです。

■授業終了
作品と先生を囲んで集合写真を撮り、授業終了です。
お疲れさまでした。楽しかったですね。


レポート製作:井口K子

■テーマ
ちょっとしたひと手間は特別な事なんかではありません。「もっと気軽に」楽しい毎日を送れることに気づいてほしいです。
モノづくりの楽しさを通じて、心が豊かになって、お友達、ご家族との楽しいコミュニケーションにつながっていってほしいです。

■対象者
・モノづくりが好きな人、興味がある人
・ハンドメイドの雑貨が好きな人、ついつい買ってしまう人
・子どもの持ち物を自分でつくってしまう人、つくりたい人

■授業について
今回のテーマは、「身近にあるモノにひと手間加えて、ちょっとうれしい毎日を」送ってみませんか?ということで、消しゴムを彫って世界に一つだけの手づくり「ハンコ」をつくります!

何気ない消しゴムが、一本のカッターから生み出される線によって、芸術的な絵、かわいらしい絵、ストーリーがあったり、楽しい世界が拡がっていきます。
それを、お友達に送るポストカードや家族へのメッセージカードに押してみると、心がホッと和むような、あたたかさが生まれます。世界に一つだけ、どこにも売っていないオリジナルのハンコには、自分らしさが表現出来たり、愛着を感じられる事でしょう。

授業の前半では、消しゴムハンコを始めたキッカケ、むずかしさ、面白さなどについてお話しいただきます。
その後に、実践授業。テーマを決めて、デザインを考えて、実際に消しゴムハンコづくりをしていただきます!
内藤さんがやさしくサポートしますので、初心者の方でも安心してください。
出来上がったハンコを、押してみましょう。 ドキドキです!
作業終了後は、ティータイム。

皆さんで作品を見せ合いながら、今日のワークを振り返ります。一人ずつ発表してもらいます。
内藤さんからのコメントをいただきます。
そして、内藤さんの作品集もあって、もっとやりたい!これも消しゴムハンコなの!?
参加者皆さんのテンションもピークに!

最後に、記念撮影して終了です。

■授業の流れ
12:45
あいばこ集合、受付
12:30から西武新宿線久米川駅南口に案内スタッフが待機しています
13:00
授業スタート
司会(アタラシ)挨拶。参加者の皆さんによる自己紹介
13:05
内藤さん挨拶。
消しゴムハンコを始めたキッカケ、むずかしさ、面白さなどについてのお話
13:15
実践授業1 テーマ、デザインを考えよう!(30分)
13:45
実践授業2 消しゴムハンコを彫ってみよう!(60分)
14:45
作品発表
本日の振り返り ティータイム
15:30
授業終了 アンケート、集合写真

■持ち物
・カッター(大型では無いタイプ)
・シャープペンシル

■定員・締切
10名(応募者多数の場合は抽選)

■注意事項
・にわ大では行事保険に入っていますが、刃物を使う授業なのでケガには十分にご注意ください。
・お子様連れの方はご自身で面倒が見られる方とさせていただきます。
 (キッズスペースはございますが、専属のスタッフはおりません)

※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。

先生プロフィール:
内藤 志保(ないとう・しほ)

小学生時代に消しゴムハンコの楽しさに目覚める。
2006年消しゴムハンコのアトリエ「Crochet(クロシェ)」をOPEN
(お店は2011年に閉店)現在は、ホームページでの運営を行う。
消しゴムハンコ教室の開催、各地のイベントに参加しながら、楽しさを伝えている
2009/02/15 雑誌「多摩ら・び」(けやき出版)に掲載
2009/04/07 雑誌「おしゃれ時間」(主婦と生活社)に掲載
2010/06/30 「多摩のかわいいハンドメイド」(TOKIMEKIパブリッシング)に本の表紙掲載 タイトルロゴ「かわいいハンドメイド」作成
2011/03/20 Rhythmoon リズムーンにインタビューが掲載
2013/01/31 雑誌「写ガール」(エイ出版社)に掲載

関連URLhttp://crochetshop.web.fc2.com/index.html

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