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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2013年11月17日 (日)
このままでいいの?心が痛む偏見と差別を考えよう!(東村山市)

日時
2013年11月17日(日)11:30〜16:30
教室
国立療養所多磨全生園 国立ハンセン病資料館
所在地
東京都東村山市青葉町4丁目1番13号
アクセス
定員
20名(抽選:11月9日(土)締切)
授業料
無料
先生
平沢 保治 東村 浩二
協力
国立療養所多磨全生園 国立ハンセン病資料館 東村山市役所経営政策部
授業コーディネーター
軽部 孝夫



■テーマ
【自分達が気づかないで行なっている『差別』や『偏見』について考えよう】
1.ハンセン病患者に対して、なぜ、偏見や差別が根深く残ったの?
2.21世紀! これからの時代に2度と同じ過ちを繰り返さないために、私たちはどうすればいいんだろう?
3.にしがわエリアで構想されている『人権の森構想』ってなんだ?

■対象者
1.身近にある差別や偏見についてざっくばらんに語り合いたい。
2.ハンセン病の歴史と差別について知りたい。
3.東京にしがわの『国立療養所多磨全生園・国立ハンセン病資料館』を見学したい。
4.どうしたら偏見や差別のない世界になるのか考えたい。

■授業について

人の世には
山を越え
河を渡っても
辿りつけない
ふる里がある

 伊藤 赤人

伊藤赤人さんは、自らの意思や希望に反して国立療養所多摩全生園に強制隔離され、家族や親しい人たちが住む"ふる里"へは、二度と帰ることができないという悲しい境遇を、『五行歌』という形式の詩に託しました。

70数年前のクリスマス、やはり国立療養所多磨全生園にわずか14歳で強制隔離させられた平沢保治さんは、最愛のお母さんの臨終に立ち会うこともできなかったどころか、死の知らせさえ1週間後になって聞かされました。
強制隔離後もずっと会いに来てくれたやさしい母への思い、そして望郷の思いが抑えきれなくなった平沢さんは、2008年、ついにふる里に帰り、母校で講演を行ないました。
「おかえりなさい、平沢さん」「また来てください」。
平沢さんは子供たちの大歓迎を受け、「地球上で一番遠かった故郷」に帰ることができた嬉しさがこみ上げてくる一方で、「親族が来てくれなかった悔しさ」を強く感じたといいます。

これからの時代に向けて、偏見や差別について考えるキッカケをつくる授業にしたいと思います。

1.何故、こんなに悲しい偏見や差別が起きてしまったのでしょうか?
・語り部の平沢保治さんがお話される「語り部会」に参加し、言われのない偏見や差別が生まれ、それが今日にまで長年にわたり根深く残されてきたのか、いっしょに考えましょう。
・平沢さんは皆さんからのご意見や質問を大歓迎しています。

2.国立ハンセン病資料館とは?
・ハンセン病患者と回復者が生き抜いてきた証が展示されている博物館です。
・サイト『国立ハンセン病資料館』で事前学習をお奨めします。

3.東村山市は国立療養所多磨全生園を【命と心の人権の森宣言】として採択しました。
・東村山市役所経営政策部の東村次長に同構想内容を伺い、東京にしがわ人としてこれからの展開にご注目して下さい。

4.東村山市役所の東村さんにもご参加いただき、差別と偏見について多いに語ろう!
・自分達が気づかないで行なっている、あるいは受けている『差別』や『偏見』について多いに語り合いましょう。
 ○ 例えば福島への風評被害は何故広がり浸透するのでしょうか?
 ○ そして、そこにいる人たちの気持ちを何故忘れてしまうのでしょうか?
 ○ 現代も大人から子供社会まで、偏見や差別でおこる事件や社会問題が何故無くならないのか考えましょう!

■授業の流れ
11:30
国立ハンセン病資料館ロビー集合、自己紹介
12:00
ガイダンスビデオ鑑賞:日本のハンセン病の歴史『柊(ひいらぎ)の向こう側』(会場:同館内映像ホール)
12:50
『東村山市と全生園』『人権の森構想』について講和
東村市役所経営政策部次長 東村浩二 さん
(会場:同館内研修室)
13:20
≪昼食タイム:食べ物、飲み物は各自持参してください≫
『自分の身のまわりにある、あるいは気がつかない偏見や差別って何だろう?』
『偏見や差別を受けた痛み』と、『偏見や差別を与えた痛み』はどう違うだろう?
『そして人間関係で一番大切なことはなんだろう?』
周囲の方々と食事とりながら気楽に語り合ってみてはいかがですか?
(会場:同館内研修室)
14:40
語り部 平沢保治さんによるお話会
元 国立療養所多磨全生園入所者自治会長
現 国立ハンセン病資料館運営委員・語り部
出身地茨城県の「いばらぎ大使」
(にわ大生以外の一般来場者も含みます)
(会場:同館内映像ホール)
16:00
にわ大生による感想発表会
(語り部の話が長引いた場合、出来ないケースがあります。)
(会場:同館内研修室)
16:30
授業終了
17:00
清瀬駅周辺で懇親会を予定しています(希望者)
平沢さんのお話を聞いた感想など、語り合いませんか?

■持ち物
昼食、筆記用具、飲み物

■定員・締切
20名(抽選:11月9日(土)締切)

■注意事項
1.9時30分より国立ハンセン病資料館の見学ができます。
  秋季企画展『思いでできた土地』が開催中です。
  緑豊かな国立療養所多磨全生園内の散策も自由にできますよ。
  せっかくの機会ですからいかがですか?
2.ビデオ上映中の途中入場はできません。
3.国立ハンセン病資料館内は全て禁煙、飲食禁止です。(但し、研修室では飲食可)
4.国立ハンセン病資料館内は撮影担当者による授業風景のみ撮影可です。その他はすべて禁止です。
5.国立療養所多磨全生園内見学中に入所者と会った場合は、躊躇することなく大きな声で挨拶をして下さい。
6.国立療養所多磨全生園内は写真撮影可能ですが、入所者や建物内は禁止です。

※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。

先生プロフィール:
平沢 保治(元国立療養所多磨全生園入所者自治会長 / 現国立ハンセン病資料館運営委員 / いばらぎ大使)

1927(昭和2)年茨城県生まれ。14歳の時、国立療養所多磨全生園に入所。長年療養所の生活改善に努め、1967(昭和44)年には入所者自治会長。国内外の障害者運動にも力を入れ、東村山市親愛障害者患者連絡協議会結成に携わる。
現在、国立ハンセン病資料館運営委員・同語り部として、地域の小中学校や看護で人権教育に尽力している。出身地茨城県から「いばらぎ大使」にも任命されている。
(著書)
『人生に絶望はない』(かもがわ出版) / 『世界ハンセン病紀行』(同) / 『母ちゃん、ありがとう』(同) / 『 ぼくのおじさんはハンセン病』(共著、全障研茨城支部)
英国ウエスレー・ベイリー賞、吉川英治文化賞、東村山市・茨城県特別功労賞受賞
教材DVD出演 『未来への虹』?ぼくのおじさんはハンセン病
   〃    『お話し 小中学生編』『お話し 小学校高学年編』
   〃    『お話し 中学校編』

東村 浩二(東村山市役所経営政策部 次長)

昭和40年、東京都東村山市生まれ。昭和63年、東村山市役所入所、みどりと公園課、都市計画課、情報推進課、企画政策課長などを経て、現在、経営政策部次長。
みどりのまちづくり計画策定、都市計画マスタープラン2000-2020策定、情報センター建設、第4次総合計画策定市民会議コーディネート、国立療養所多磨全生園人権の森構想推進事業、(仮称)自治基本条例策定など、主に市民参加・協働によるまちづくりのプロセスデザインに携わる。

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