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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2013年11月 3日 (日)
手づくりカホンプロジェクト in ご縁日(三鷹市)

日時
2013年11月3日(日)12:00〜16:00
教室
あきゅらいず美養品 森の楽校
所在地
東京都三鷹市野崎3丁目9-27
アクセス
定員
10組み
授業料
無料(但し、材料費として6,000円)
先生
八崎 篤(手づくりカホンプロジェクト実行委員会 東京チーム/ TOKYO WOOD PICK代表)
共催
あきゅらいず美養品・文化祭実行委員会
授業コーディネーター
西川 義信 井口 K子

【授業レポート】
※授業の様子はFBアルバムにてご覧いただけます。

今回の授業は、三鷹市にある「あきゅらいず美養品」さんの主催する、「ご縁日」というイベントの中で行われました。 今回の生徒さんは10組17名(大人12名 子ども5名)。

さあ、12:00授業開始です!

スタッフ・生徒さんが自己紹介をしたあと、先生の紹介です。
今回の先生、八崎 篤(はっさき あつし)先生は、手づくりカホンプロジェクト実行委員会のメンバーです。 じゃあ、カホンプロジェクトって? カホンって? 八崎先生のお話です。

■カホンとカホンプロジェクトについて
カホンはCajonというスペイン語です。 中南米のペルーで生まれ、ストリートを中心に親しまれてきた箱型の打楽器です。 箱の内側にギターの弦や鈴などを仕込むことで、ただの箱なのに色んな音を出すことができます。 ラテンのリズム、ジャズ、フラメンコ、ロックやポップスといった音楽とあわせて演奏します。(授業スライドより)
そして、カホンプロジェクトとは、このカホンを手作りでつくるワークショップを全国で展開する活動のことです。その目的とは、日本の木材を、特に間伐材を利用してカホンをつくることによるものづくりの楽しさ、それを演奏することによる音楽の素晴らしさ、芸術の面白さを大人から子どもまで、多くの人に伝えることです。

■間伐材について
日本の国土に70%が森林って、みなさん知っていましたか? その森林は「自然林」と「人工林」に分けられます。自然林は「人が手を加えないことで保全ができる森」ですが、人工林は「人間が手を加えないと保全ができない森」です。この人工林を保全するために、木を伐採しますが、このことを間伐といい、間伐した木材を間伐材といいます。

■今回使用する木材について
今回使用する木材は、にわ大らしく、東京の多摩で採れた木材です。しかし、東京の木材にはある特徴があります。 それは「間伐材ではない」ということ。1960?70年代、日本は空前の建築ブーム。住宅建築の需要の高まりに応えようと、東京の山に大量に植えられたのは、「スギ」や「ヒノキ」。しかし、最近ではこれらの木の花粉が花粉症の原因になっているということもあり、東京都では現在花粉症対策のために伐採作業を行っています。これは良い木・悪い木に関わらず伐採する(皆伐)ので、「間伐材」と呼ばれる径の小さい木材だけでなく、「主伐材」と呼ばれる建築などに利用できる木材も含まれます。 今回はこの東京で伐採されたスギの木を使ってカホン作りスタートです!

■カホン制作
今回のカホン作りには6枚の板(そのうち側面となる1枚には中央に丸い穴が開いています)と、音源となる金属の弦(コーム〈櫛〉のように何本も弦がついています。写真無くてごめんなさい)が必要になります。作り方は単純ですが、板と板がズレないようにしながらネジを止めていく作業に、みなさん苦戦されていました。 「これでもネジの数をギリギリまで少なくしたんですよー。」という先生の言葉に「えー。そうなんですかー(笑)」と驚きと少しの疲れを見せる生徒さんもいらっしゃいました。 それでも「普段こんな天然の木材を触って何かを作るなんてことしないから楽しいよ!」という声や「休日に子どもとこうやって一緒に何かを作るのっていいね!」という声がたくさん。 自分だけのオリジナル楽器・家族のなかよし楽器... どれも完成が楽しみ! 小さなお子さんも頑張ってお手伝いしていました。 やすりでを削って木面を滑らかにして、最後に穴の開いた板を付けたら...完成!! 途中に個々で休憩に「ご縁日」を楽しみつつも、作業開始から約2時間。 本当にお疲れさまでした!

そして、楽器を作ったからには演奏!ということで、最後は「ご縁日」に来ていたシンガーソングライターの松本佳奈さんとのセッション。 ライブに飛び入り参加という形でしたが、少しか教わっていないにも関わらず、みなさんすぐに音楽に溶け込み、楽しそうに演奏していました。中には、カホンのプロ演奏者!?と思ってしまうほど上手に演奏している子も! 私もとても楽しかったです!

森林のお話を聞き、楽しく作業しながら、天然の木材に触れ、最後には素敵なライブ。あきゅらいずさんの会場の雰囲気も相まって、終始温かな授業となりました。 自分で作ると興味・関心が湧く。そうして森林や木に興味をもってくれる人が増えるといいなと思います。

(レポート:南谷紗友理)


■テーマ
・森林や国産の間伐材について学び、活かし方のひとつとしてカホンをつくる。
・五感であそぶ。

■対象者
・森林や間伐材について学びたい人
・カホンに興味がある人
・木工工作が好きな人
・親子でなにかつくってみたい人
・いろんな刺激を受けながら、自分でも演奏してみたい人

■授業について

ボンゴボンゴ パコパコ

カホンは木と弦を使ってつくる箱形打楽器です。
またがるように座って素手で叩くシンプルな奏法ですが、中央や端っこなど場所によってバズドラムのような低い音や中音域のサウンドが得られます。
刻むビートはあなたの好きなリズムで。



国産の間伐材をつかって制作します。
思うがままに、絵だって書いちゃいましょう。
親子の参加も大歓迎です!

ひとりで思い通りに作ってもよし。
家族や友達といっしょにひとつのカホンを作ってもいいですよ。

今回の授業は、あきゅらいず美養品の文化祭「ご縁日」の中で行われます。
会場は森をイメージし、屋久杉の香り漂い、木のおもちゃの販売や、ダンスのワークショップなどたくさんの催しもあります。
東京にしがわ大学のクラブ活動のひとつ東京にしがわ山荘からは「バードコール」を出品し、スタッフでもあるバルーンアーティストp0p0が風船で会場を彩ります。

カホン完成後、気分がのってくれば様々な演奏や会場の雰囲気に合わせて叩いてみましょう。



カホンの他、飛び込み参加もOKなウッドシェーカーの制作もあります。

■授業の流れ
11:30
受付開始
12:00
授業開始、自己紹介
12:30
先生からのお話、自己紹介
14:30
制作終了目安、集合写真。あとはリズムにのって演奏したり制作を続けたり
16:00
授業終了

■持ち物
・筆記用具
・カホンを持ち帰る袋など(カホンは幅24高さ40奥行30センチの箱型です)

■定員・締切
10組み(先着順)

■注意事項
※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。

先生プロフィール:
八崎 篤(手づくりカホンプロジェクト実行委員会 東京チーム / TOKYO WOOD PICK代表)

ドイツで環境学を学んだのち、輸入建築資材を扱う商社に在籍。仕事を通して日本の森林や木材事情に興味をもち、カホンプロジェクトに参加。
現在はフリーランスとして国産の木材利用促進を促すイベントや参加型音楽ライブの企画運営、ワークショップ講師、地域の木材を活かす製品のプロデュースを手掛ける。

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