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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2013年9月23日 (月)
地域情報誌の愉しみ方(国立市)

日時
2013年09月23日(月・祝)14:00〜16:00
教室
国立本店
所在地
東京都国立市中1丁目7−6
定員
12名
授業料
無料
先生
なし
協力
ほんとまち編集室
授業コーディネーター
萩原 修

【授業レポート】
※授業の様子はFBアルバムにてご覧いただけます。

 この日の授業は国立駅から徒歩約5分の場所にある国立本店で行われました。集合時間が近づくと一人、また一人と生徒さんが集まって来ました。本好きの方が多いのか、本棚の本を取ってみたりしながら授業開始を待っています。

■はじめに
授業コーディネータである萩原さんから授業についてのお話です。ちなみに、この授業は、先生がいません。参加者全員が生徒であり、先生ということらしいです。

■スタッフ自己紹介
まずは、スタッフが自己紹介。生徒さんへのお手本です!授業風景の撮影をする記録係は「ハーレー」、授業の実況をTwitterに投稿する「イトエリさん」、そしてこのレポートを書く私は「キューちゃん」です。ちなみに授業コーディネーターの萩原さんは「シュウさん」と呼ばれています。今日は、その他に、国立本店を運営する「ほんとまち編集室」のメンバーの3人もサポートしてくれています。ありがたい。

■生徒さん自己紹介
自己紹介では「呼ばれたい名前(あだ名)」、「どこから来たのか(住んでる市町村や出身の市町村)」、そして「趣味」を聞きました。地元の国立市にお住まいの方、埼玉県は入間市からの方、遠くは浦安市から参加頂いた方もいたり。趣味も旅行、話す事、アート鑑賞、サイクリングなど様々な方にお集りいただきました。

■お気に入り、オススメの地域情報誌の紹介
生徒の皆さんが持ち寄ったお気に入りの地域情報紙の紹介です。
『クーリエ・ジャポン』
 海外を通して日本を知ることができる。切り口は地域ではないが、着地点として世界の各地で起きている出来事から地域を考える事ができる。
『まなびのめ』
 学術の世界と市民をつなぐ仙台市の情報誌。様々な場所で開催されている学びの場の情報が一つに集められている。
『あいぼりー』
 京王線沿線の街の情報、ゆかりある人々を紹介する京王グループの発行する情報誌。
『自転車散歩マップ』
 移動することに着目していて、サイクリングをはじめ移動する人にはとても良い本。
『たまら・び(国立市の号)』
 国立の号には市民レポーターとしても制作に参加し、一番の国立の地域情報誌ではないかと思う!
『mi-ru-to』
 株式会社ゼンリンの発行する地図と一緒に生活に役に立つ情報も提供する地図情報マガジン。全国の市町村を横グシで繋ぐ部分では珍しい地域情報誌。
『iisakai』
 武蔵境駅周辺の地域情報誌。制作には武蔵境駅周辺にある大学の学生が参加し、次世代の人も育てている所が特徴。
『チャンネル』(長野市)
 長野市の善光寺周辺の地域情報誌。チャンネルブックスという本屋さんが隔月で発行するフリーペーパー。冊子後半にある「寝顔美人」のコーナーなど作り方が面白い!
『街プレ 西多摩版』
あきる野市、青梅市、福生市などを中心に配布されている朝日新聞販売所の提携する西多摩無料情報誌。先週は街プレの情報からアートイベントに参加して来ました!
『浦安に住みたい!!』(浦安市)
 浦安の商店街の情報が主に扱われている。東京湾の埋め立ててできた地域もある昔ながら海との関係の深い浦安なので、海と浦安市について書かれたコーナーもある。
『せとうち暮らし』
 瀬戸内海に数多くの島のある香川県の暮らしを紹介する地域情報誌。瀬戸内の島を紹介する記事が多かったが、最近は「お祭り」なども扱うようになった。
『てくり』
 岩手県盛岡市の暮らしをテーマにしたミニコミ誌。制作に携わる「まちの編集室」は、子育てもしているフリーのライターやデザイナーが作っているのがすごいと思った。
『立川ECCO!!』
 今は地域が拡大してなくなってしまったが、身近な行動範囲の情報が多い所が好きだった。

 皆さん、それぞれに熱の入ったお気に入りの地域情報誌の紹介でした。

■・・・休憩・・・
 休憩時間もそれぞれに持ち寄った地域情報誌を手に取り合い、皆さん話が盛り上がっています。どんな話がされているのでしょうか。聴こえて来る会話を聞いていると内容の濃い話題も始まっています。まさに、この日の授業は参加された生徒さん一人一人が先生であり、生徒でもあるんですね!「お気に入り、オススメの地域情報誌の紹介」のコーナーで気付きが始まり、この休憩中にも会話の中からそれぞれに学びが始まっているようですね。次のコーナーの盛り上がりを予感させます!

■多摩エリアの地域情報誌
 これからが本番!?まずは萩原さんから「たまら・び」「ののわ」「にわ大(東京にしがわ大学)」について説明がありました。

『たまら・び』
多摩信用金庫が企画する多摩地域30市町村の情報などを掲載する地域情報誌。制作には市民、事業者、NPO、地方公共団体等の様々な方が関わっている。
『ののわ』
三鷹−立川間の中央線の立体交差化に伴い、高架下の活用して、地域の人たちと地域の価値をあげるための活動。6市をつなぐ広域の活動となっている。
『にわ大』
来月10月で3周年を迎える任意団体。拠点を持たず、東京の多摩30市町村をフィールドに授業を開催!

東京のにしがわでメジャーな地域誌や団体の説明を聞いたら、どんな地域情報誌が良いかの話が始まりました。

萩原さん:Mさんはどんな地域誌が良いと思いますか?
Mさん:入口を(特定の)地域としないで、出口は(身近な)地域となるような冊子。

他の方からも色んな意見が...、

別のMさん:以前はお店や商品の情報を見て満足していましたが、今はお店や商品より人に興味が変化しています。「にっぽん紀行」のような人間ドラマを描いたものに関心があります。

「人」...、お店の雰囲気にも人が関係するし、商品を作るのも「人」。何か「人」がキワードになりそうなですね?。少し話が進むと地域情報誌の作り方を含んだ話も!

Iさん:私は国立に住む人向けの情報と週末に国立に来る人への情報をどう混ぜるかで悩んだりします。

確かに、ターゲットは重要ですよね。でも多くの人の目に触れて、愛着を持って貰えると嬉しいですし...、難しい。

ここで、生徒さんから一つの問題提起が!

「地域情報誌でお洒落な作りのものが増えているが、お洒落なだけで良いのか?」

これに続いて様々な意見が出ました。

「地域情報誌を読み、そこから街を知りたい、(紹介されている人に)会いに行ってみたいと行動に移す事が出来ると良い!」
「人の紹介だけで終わってしまうと残念な部分もある。」

次いで、地域情報誌の情報からアートイベントに参加された生徒さんに地域情報誌とどう付き合っているかを聞いてみました。

「地域の様々な情報をキャッチする手段です。」

別の意見もありました。

「地域の情報が集約されると良い面もあるが、良い情報が埋もれてしまう事もあるのでは」

仙台の『まなびのめ』は仙台市の学びの情報が集められた情報誌、その辺りをSさんに。

Sさん:『まなびのめ』にはWeb版もあり、そちらでは実際に参加した方がイベントに参加した感想等のコメントを書き込む事ができます。

ほほーぅ、この仕組みだと参加した方の直接の感想が知れて、次の機会に参加する人の参考になりますね〜。この話に続いて紙版とWeb版とで、どのような情報が掲載されていたら良いかと話の内容は進みました。

紙版→外せない情報。そもそも雑誌を買う時には欲しい情報があるから購入する。
Web版→発信したい人が情報を掲載、ただし、スキルの問題あり誰でもとはならない。

ここで、授業コーディネーターの萩原さんから次の話題が提供されました。次の話題は地域情報誌の編集についてです。そもそも編集の作業では「編集する人の意向」や「関係者(広告掲載者など)の意向」を受ける事があるようです。

「編集する人は...、地域に住む人が良いのか?、それとも地域の外に住む人が客観的に見て伝えた方が良いのか?」

まだまだ話は尽きない様子ですが、授業終了時間となったので、第一回目の「地域情報誌の愉しみ方」の授業は終わりとなりました。この日だけでも何種類の地域情報誌を見たのでしょうか、それと同じようにそれぞれの生徒さんの好みも、考えもありました。どの意見も新たな視点を与えてくれるもので、あっという間に授業時間が終ってしまいました。 今後も「地域情報誌の愉しみ方」の授業はなんらかのかたちで続くようです。授業の中で出た意見や考え、そこから気付いた事を加えて一つの地域情報誌が誕生したら...。そんな事を想像すると次回が楽しみです。

ここで授業後の事をちょっとだけ報告すると...、時間の許す方は引き続き国立本店で地域情報誌の事、普段の活動の事などをワイワイ、ガヤガヤ。授業を通して意気投合した皆さんは場所を換え、国立の街のどこかで楽しく話は続いたようです。

(レポート:木内康浩)

■テーマ
地域の情報を編集する。地域の情報で暮らす。

■対象者
地域情報誌が好きな人
多摩エリアの情報を欲している人
地域の情報を編集、執筆したい人
地域情報誌の撮影、デザインをしたい人

■授業について
地域情報誌の魅力ってなんでしょうか?その地域ならではの情報を、その地域に住んでいる人ならではの視点で切り取って編集する。そこから個性ある誌面が生まれます。自分の住む地域を見直す人が増えていることと呼応するように、全国に魅力的な地域情報誌が増えているような気がします。多摩エリアでもそれは同じで、自分の住む地域に目を向けて活動する人が増えてきたここ数年の間に、魅力的な地域情報誌が目につくようになってきました。
この授業では、多摩エリアや全国の地域情報誌を、みんなで持ち寄って、その魅力について話をする時間です。どんなサイズで、どんな内容で、どんなデザインの地域情報誌に魅力を感じるのか。
もし、自分が地域情報誌をつくるとしたら、どんな情報誌をつくってみたいと思うのか。地域情報誌のつくり方と使い方の両面から、地域情報誌の愉しみ方を考えます。

■授業の流れ

14:00
集合
はじめに
14:05
全員自己紹介
14:20
それぞれ持ち寄った地域情報誌の紹介と意見交換
15:00
多摩エリアの地域情報誌について
15:10
「地域情報紙を新しくつくるとしたらどんなものが考えられるのか」 についての意見交換
15:45
まとめ 記念撮影
16:00
終了

■持ち物
自分が好きな地域情報誌(多摩エリアのものでも、他の地域のものでもかまいません)

■定員・締切
12名(応募者多数の場合は抽選)

■注意事項
※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。

会場について:
国立本店

会場となる「国立本店」は、2006年にオープンした本を通じたコミュニティスペースです。2012年から「ほんとまち編集室」のメンバー約30人が運営しています。

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