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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2013年9月29日 (日)
にしがわ里山はじめの一歩(府中市)

日時
2013年09月29日(日)13:00〜16:30
教室
府中市郷土の森博物館
所在地
東京都府中市南町6-32
京王線・JR南武線、分倍河原駅よりバスで6分「郷土の森正門前」下車 アクセス
定員
12名
授業料
無料(但し、博物館入場料 大人200円、中学生以下100円は各自でお支払いください)
先生
秋元 秀友(樹木・環境ネットワーク協会)
授業コーディネーター
井口 K子

【授業レポート】
※授業の様子はFBアルバムにてご覧いただけます。

分倍河原駅からバスに乗ること約10分。会場は府中市郷土の森博物館。
14万平方メートルにも及ぶ広い敷地の中に博物館と四季折々の花が楽しめる公園や芝生の広場があります。
今回の先生はNPO法人 樹木・環境ネットワーク協会の秋元秀友さん
授業コーディネーターは井口K子さん。
授業は
* 野外での自然観察
* 室内での「ぼくらの里山・いきものゲーム」
の2部構成で行われました。

まずは受付を済ませ会議室で14名が揃って自己紹介。それぞれが参加の動機や里山のイメージを話しました。
* ゲームが楽しそう
* 多摩川周辺の自然が好き
* 里山といえばおばあちゃん家
* 四季がある日本だから里山がある
* 里山のイメージは童謡「ふるさと」の世界
などなどの意見がありました。
ところで「里山」ってなんでしょうね??

■ 野外で自然観察
室内から出るとすぐに大きなけやきの並木があります。
ケヤキのタネはとても小さくて、葉っぱやタネがついた枝先を小枝ごと落として遠くに飛ばすそうです。みんなでケヤキのタネ探し。


少し歩くと茅葺き屋根の昔の民家がありました。
天保15年に建てられたもので三鷹市から移築されてきたそうです。

昔の建物にはすき間が多くあり屋根などいろんなところに虫が棲み家としてひそんでいます。さっそくカミキリ虫の幼虫がいた形跡を見つけました。

園内には様々な植物が植えられていて珍しいものでは一円玉に描かれているオガタマの木なども見ることができます。今回の授業では柿の木、竹、コブシの実、クヌギ、タイサンボク、ムクの木、コナラ、マテバシイ、スダジイ、ケヤキ、秋の七草などを観察しました。それぞれの興味深い説明にみなさん関心や驚きを示していました。

■ 室内で「ぼくらの里山 いきものゲーム」
ゲームは4班に分かれて行いました
カード式のゲームで東京ではめずらしい"フクロウ"や"トウキョウサンショウウオ"など5種類の生き物を復活させることが目的です。
復活させるには様々な要素があり、環境の整備と共存する生き物や植物の存在が必要です。
サイコロを振って間伐や水辺の整備などの作業を行い生き物や植物をたくさん復活させて行きます。作業がうまくいかないとたまに生き物が減ってしまうことも。すべての条件がそろったら生き物が復活です。

ほとんどの方がはじめて行うゲームで先生やコーディネーターが説明に入りながら行いましたが、2回目には慣れてきたこともあり戦略を考えたりしながら盛り上がりました。
このゲームはもともと中学生向けに作られたもので、里山の貴重な生き物を復活させるプロセスにおいての
* 時間的なイメージがつかめる
* 実際手にとることで生き物が増える喜びを感じる
* 等身大で考えられるから、行動に繋げられる
といったことがメリットとして得られるそうです。

ゲームが終わり、最後に参加者から全体の感想を頂きました。
* 野外の授業はおもしろい
* ゲームをもっとやりたかった
* 府中に里山があるのは意外だった
* 子どもたちにゲームをしてもらって実際に里山を復活させたい
などなど。

そして授業の冒頭にはあえて説明がありませんでしたが、
最後に「里山」とは何かについて説明がありました。
「里山」とは、
狭義;薪炭林、農用林
広義;(狭義を含め)
稲作、農耕地、人里林、屋敷林、竹林、杉林、ひのき林
簡単に言うと「田畑など人々の暮らしに接して林などがある風景」を指すそうです。
私が子供だった頃に比べると東京のにしがわも人里が減ってきています。
今の子供の世代にも自然の中で遊ぶことで得られる感性を身につけて欲しい。外で遊ぶ子どもたち。原っぱで虫や動物を夢中になって追い回す姿をもう一度東京でも見てみたいと思いました。

(レポート:永松モトキ)

■テーマ
自然の見かたをガラリと変える、自分ありきの自然体験。

■対象者
・自然の見かたに興味がある人。
・もっと周りの自然を楽しく見られるようになりたい人。
・自然に少しでも興味がある人。
・環境や自然に関する教育者やCSR担当者。

■授業について
里山を知っていますか? 里山とは:「人里近くにある、生活に結びついた山や森林。薪(たきぎ)や山菜の採取などに利用される。人の手が入ることで生態系のつりあいがとれている地域を指し、山林に隣接する農地と集落を含めていうこともある。(『大辞泉』より)」のこと。
東京のにしがわにはたくさんの里山があります。里山の自然を知ると、都会の生きものを「観る」楽しい視点が生まれます。府中市郷土の森は、自然を楽しむ第一歩にもちょうどいい場所。そこで見られる植物や生きもの達をゆっくり観察した後は、オリジナルゲームを体験しながら「もしも自分が里山をつくるなら?」をシミュレーションします。

授業で使用するゲームは、「ぼくらの里山・生きものゲーム」(樹木・環境ネットワーク協会)。カードとサイコロを使ったシミュレーションゲームで、人間の「行動」が、自然の中の生きものや環境にどんな変化や影響をもたらすかを、まるで里山管理をしているかのように体感できます。
自然を意識しなかった人たちにも、さらに自然の見かたを変えたい「あなた」にもおすすめ授業です。


参考URL http://www.shu.or.jp/tool/satoiki.html

会場となる府中市郷土の森博物館は府中の自然と歴史を学べる施設。14万平方メートルにも及ぶ敷地の中に、プラネタリウムを抱える博物館本館のほか、昔の建物を移築した建物園、府中市の花「梅」を始めとした四季折々の花が楽しめる公園、子供と一緒に楽しめる水遊びの池や芝生広場もあります。
授業は午後1時に本館内会議室集合としました。午前中から入場して園内を見学するのもよろしいかと思います。
授業当日の午前中には博物館主宰の自然観察イベントも開催されます。詳しくは府中市郷土の森博物館公式HPをご覧ください。
■授業の流れ

13:00
府中市郷土の森博物館内 本館会議室集合
受付開始
13:10
授業開始、自己紹介
13:30
野外(園内)で自然観察
秋の七草や里山の自然を実際に観察します
14:30
会議室に戻り「ぼくらの里山・いきものゲーム」
15:30
東京の自然を楽しもう
16:00
ふりかえり
16:30
授業終了 解散

■持ち物
カメラ、筆記用具など必要なものをお持ちください。

■定員・締切
12名(応募者多数の場合は抽選。9月14日(土)締切予定。)

■注意事項
※当日の天候により、授業内容を変更する場合がございます。
※小雨実施。悪天候の場合は中止となります。
※台風などで中止の場合は前日18時の天気予報で判断し、東京にしがわ大学の公式ホームページ、ツイッターで告知。参加者の皆様にはメールで連絡致します。

※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。

先生プロフィール:

秋元 秀友(樹木・環境ネットワーク協会)

NPO法人 樹木・環境ネットワーク協会 / グリーンセイバー・マスター / グリーンアドバイザー / 福島っ子元気村キャンプ実行委員
現在は、自然と子どもに関わるNPOに勤務する傍ら、デパートの屋上や企業緑地、公園など都市での自然体験も企画・実施。考案した「ぼくらの里山・いきものゲーム」は街なかに住む中学生〜大人の環境学習、企業研修にも利用されている。
大相撲と落語を楽しむ30代。

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