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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2013年8月25日 (日)
地学ハイキング - 100万年前の東京を知り、これからの「にしがわ」を考えてみよう!(狛江市・川崎市)

日時
2013年08月25日(日)10:00〜15:00
教室
多摩川河川敷 および かわさき宙と緑の科学館
※小田急線和泉多摩川駅集合
所在地
多摩川河川敷(狛江市、小田急線和泉多摩川駅より徒歩約15分。主に遊歩道を利用)
かわさき宙と緑の科学館(川崎市多摩区、小田急線向ヶ丘遊園駅よりバス約5分 もしくは 徒歩約15分)
定員
12名程度(抽選:8月20日締切)
授業料
無料(但し、交通費等は実費)
※和泉多摩川駅-向ヶ丘遊園駅間交通費:大人120円、子供60円
 向ヶ丘遊園駅-生田緑地:大人200円、子供100円
先生
長田 敏明
授業コーディネーター
木内 康浩

【授業レポート】
※授業の様子はFBアルバムにてご覧いただけます。

雨のち曇りの天気の中、和泉多摩川駅に10時集合。
今回参加してくれた生徒さんは、化石や恐竜に興味がある人、考古学に精通し環境団体として活動されている人、そしてお子さんとの夏の思い出作りにと2組のご家族が参加して下さり、計12名での授業となりました。

■多摩川河川敷を歩
生憎の雨で化石発掘はできませんでしたが、実際に化石が眠るという場所を見学するために移動。
徒歩10分ほどで多摩川が流れる河川敷に到着。小田急線の高架下で雨をしのぎながら、先生から多摩川にまつわるお話が。
多摩川は長さ138キロに亘る一級河川。この一級、二級という階級の区別は川の長さや幅に関係なく、国に管理されているものが一級、都道府県の管理が二級という区別になるそうです。
また川の右岸・左岸は上流に背を向けて右・左で決まります。私たちが歩いた左岸は狛江市、川を挟んだ右岸は神奈川県の川崎市というちょうど県境を歩いているということでした。

そこからさらに下流に向かって100メートル程歩くと、多摩川を横断するように宿河原堰堤があります。魚がきらきらと跳ねたり、泳いでいる姿も見られ、子どもたちも興味津々。
顔を上げ、目を少し下流に向けると白鷺の姿が。秋から冬かけてはこのような渡り鳥を見ることもできる絶好のビューポイントだそうです。
ちょうど白鷺達がたわむれている浅瀬の場所が、化石発掘のポイントです。
2008年には100万年前のステラーダイカイギュウというジュゴンに似た哺乳類の化石が見つかった場所。
お天気が良ければ川でジャブジャブしながら化石が採れたのに?というもどかしい思いをしながらも、公有地である多摩川での発掘はいつでも誰でもできるよという先生の言葉に励まされました。
川辺の野草や野鳥も数多く見られ、化石も発掘できるなんて改めてにしがわの自然の豊かさを感じました。

■宙と緑の科学館へ
駅に引き返し、右岸に亘るべく電車移動で、向ヶ丘遊園駅下車。
かわさき宙と緑の科学館へはバスで移動します。
宙と緑の科学館は外にはカフェテリアや広い原っぱにSLの展示など、とてもおしゃれで綺麗な科学館。プラネタリウムも併設されており、見所いっぱい!

学習室にて13時から午後の部を再開しました。
午前の現場見学からどこらへんを自分たちが歩いていたのか、そこからどんなものが採れるのかを具体的な資料を使っての振り返りと先生からのお話。
多摩川の化石産地は100万年前の新世代の地層で、約100種類もの貝の化石が採れるとのこと。実際に先生が持参してくださったホタテ貝の仲間の化石を手に取り、生徒さんたちは何万年前もの自然に思いを巡らせます。
化石とは、必ずしも石になっていなくても良く、アスファルトに閉じ込められていたり、永久凍土から発見された生物も"化石"と呼びます。今横浜に来ている冷凍マンモスも"化石"なんですね。地球の始まりから温暖化問題についても専門的なお話があり、さすが大学の教授です。

休憩を挟んで後半は、子どもたちは実物を見たい気持ちが高まって館内見学へ、大人たちは先生との質問形式でフランクな話し合いとなりました。
その後、先生の解説も交えながらの自由な館内見学となりました。

■授業のまとめ・感想
「子どもの頃わくわくしていた宇宙や自然を思い出した。」「化石のことだけではなく、地球温暖化の問題などの身近なことについても考えることができた。」などの感想を頂きました。化石ひとつを取り上げてみても、宇宙や地球の歴史にまで話は広がり、多摩の歴史の背景にあるダイナミックな世界を想像することができました。
そして次回こそは化石発掘したい!と第2弾の化石授業に期待しながら宇宙の絵をバックに記念撮影。(パシャリ!
解散後はプラネタリウムを見て帰った生徒さんもいたのでしょうか。
子どもたちは外の噴水で水遊びをして帰っていきました。またゆっくりと訪れたいと思う素敵な科学館、別のテーマでの授業もできるかもしれませんね。

レポート:岸加奈子

■テーマ
100万年前の東京を知り、これからの「にしがわ」を考えてみよう!

■対象者
・多摩地域に興味のある方
・自然に興味のある方
・化石に興味のある方
※親子参加も大歓迎!

■授業について
キャンパスツアー2013で好評だった「化石発掘」からの正規授業版。
今回は化石探しに加えて、多摩丘陵周辺の自然や宇宙の中での地球についても学びます!
東京では数少ない化石採掘のできる多摩川河川敷(小田急和泉多摩川駅から徒歩約15分)。ここで見つかる化石は100万年前の多摩丘陵周辺の自然環境を教えてくれます。科学館では現在の多摩丘陵周辺の自然と宇宙の中での地球の事を学びます。
100万年の昔、多摩丘陵周辺がどのような環境だったかに思いを巡らせ、現在の多摩地域の環境を感じながら、これからの「にしがわ」を考えてみませんか?
■授業の流れ

10:00
小田急線和泉多摩川駅集合、受付
10:05
多摩川河川敷へ移動
10:30
授業開始、自己紹介、化石採掘
11:30
「かわさき宙と緑の科学館」へ移動
※途中お弁当購入時間を用意
12:40
昼食
13:30
「かわさき宙と緑の科学館」見学
14:30
見学終了、これからの自然環境を考えてみよう!
14:50
振り返り
15:00
授業終了

■持ち物
・昼食、飲み物、タオル
・ハンマー、帽子、軍手
・タガネ(希望者には当日約600円で販売。要事前申し込み、コメント欄にお書きください)
・(あれば)ゴーグル、長靴、ピクニックシート
※昼食は「かわさき宙と緑の科学館」のある生田緑地で頂きます。移動途中、駅周辺でお弁当を購入する時間を用意いたします。

■定員・締切
12人程度(申込者多数の場合は抽選)
8月20日(火)締切

■注意事項
※前日からの天候によっては、授業予定を変更する場合がございます。
 特に多摩川が増水している場合には、当日の天候によらず化石発掘を取りやめる場合もございますので、予めご了承ください。
 屋外での活動(化石探し)がありますので、熱射病・熱中症への対策は十分にお願いします。
 参考:熱中症予防  / 熱射病・日射病予防

※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。

■その他
・授業申込の際には学生登録の済んだ保護者の方が申し込みを行ってください。
 コメント欄にお子様のお名前を書き込んで頂きますようお願いします。
・河川敷での化石採掘を行いますので、行事保険に加入します。
 保険加入の際に住所、氏名、電話番号が必要となりますので、後日、参加頂く皆様にメールでご案内します。

先生プロフィール:
長田 敏明 東京都市大学 非常勤講師

横浜生まれ、理学博士 区立中学校教諭、大学非常勤講師を務めながらも地学団体研究の開催する「地学ハイキング」にて関東各地の歴史・自然を案内。
現在は「地学ハイキング」の案内とともに秋川渓谷のジオパーク構想では代表代行も務める非常にアクティブな先生です。

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