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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

これまでの授業レポート

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2013年6月 1日 (土)
面白すぎるお泊まり農業体験!「ぶどうとワインとあなたとわたし」(山梨県甲州市)

日時
2013年 6月 1日(土)10:00〜 2日(日)15:30
教室
荻原葡萄園
所在地
山梨県甲州市塩山千野4526
定員
15名
授業料
無料(但し、実費分は各自現地にてお支払いください。注意事項参照)
先生
荻原康弘、斎藤まゆ
協賛
株式会社Kisvin
協力
シャトー酒折ワイナリー
授業コーディネーター
天野洋嗣

【授業レポート】
※授業の様子はFBアルバムにてご覧いただけます。

東京から電車に乗ること約2時間。
ここは富士山のふもと山梨県甲州市塩山。
6月の授業「ぶどうとワインとあなたとわたし」が行われました。

今回の授業は1泊2日。ぶどう畑で農業体験、ワイナリー見学、レストランでの懇親会、ワインのテイスティングなど内容盛りだくさん。
ワインが好き、実家が農家、農業をやりたい、秋にイタリアに行く、BBQ楽しそうなど様々な動機を持った16名が集まりました。

今回の先生は2名。荻原葡萄園、株式会社Kisvin代表の荻原康弘さん(通称やっさん)
そしてカリフォルニア、フランスでワイン醸造、栽培を学んだワイン醸造家の斎藤まゆさんです。
コーディネーターはTeam Kisvinのメンバーとして数年来ボランティアでぶどう栽培に携わる天野さん(通称あまのっちさん)です。

■1日目AM 垣根のぶどう畑で農作業(レインガード取付)
自己紹介の後さっそく作業に取り掛かります。はじめにレインガードの取付を行いました。

雨の多いこの時期にぶどうの実が余計な水分を取り込まないようビニールの雨よけを取り付けます。
作業自体はとても簡単。レインガードを付けやすようにぶどうの垣根から飛び出したつるを手で戻しバンドでくくり付けます。そしてレインガードをホチキスや洗濯ばさみで留めていきます。

しかしここは炎天下の広い畑。思った以上に体力を奪われていきます。
途中休憩も入れながら、荻原さん、斎藤さんからこの畑で行うぶどう栽培について説明もあり、ぶどう栽培の魅力や問題点など現場ならではのお話も伺いました。

■1日目PM 棚のぶどう畑で農作業(誘引)
午後からは棚栽培の畑で誘引を行いました。
誘引とはぶどうがよりよい方向に伸びていくよう人の手で導いてあげる作業です。
垣根とは違い棚は高い位置にあるので、頭上まで手を伸ばし行かせたい方向につるを修正しバンドで留めていきます。

また、途中"接ぎ木"の技を特別に見せて頂きました。
接ぎ木とは2種類以上の植物をつなぎ合わせることを言いますが、ぶどうの木を途中から違った品種に変えてしまいます。

同じ1本の木に2つの品種が混在するってわかりますか?根本がカベルネソーヴィニヨンで途中からシャルドネにといった具合です。驚きました。

作業は外科手術のような手捌きでナイフやテープを使い接合していきます。
単純につなぎ合わせるだけではうまく育たないそうです。経験や知識が必要ですが荻原先生の手にかかれば成功率95%。

■1日目夕食 コロボックル
宿近くのレストラン「コロボックル」でワインのテイスティングを兼ねた夕食会が行われました。

地元の食材を生かした料理が並び、3種のトマトの入ったサラダゆず風味ドレッシング、ますのフィッシュアンドチップス、山芋バジル和え、富士宮風やきそば?、チキンソテーなど。

そしてワインは荻原葡萄園のぶどうを使った5種類を頂きました。
ここでの話で印象的だったのが斎藤先生の

「カップルに寝室で楽んでもらえるようなワインを目指している」「ワイン作りは顔の見えない誰かのために作っているのではなく誰かのことを思い浮かべて作っている」

といったお話や、荻原先生の

「プロポーズの場に使ってもらえるようなワインを作りたい。実際使って頂いたことがある」といったお話。

ワインの話だけでなく生徒同士の会話の輪も広がり予定の時間を1時間オーバーして夕食会が終わりました。

■2日目AM 房づくり
この日は生食用ぶどうの棚で作業を行いました。食用のぶどうは見た目が重要です。

実がたくさん付きすぎないように花が咲いている実をハサミで切り落としていきます。これを房づくりと言います。
どのくらい切り落とせばよいかわかりますか?なんと約半分以上。先端の4cmを残して切り落としてしまいます。

ちなみに海外ではこのような作業が行われることはほとんどないそうです。日本では形が悪いと買ってもらえないためこの房づくりが行われます。

日本独特の消費者ニーズがあるためこのような工程が増えていってしまうそうです。

■2日目PM ワイナリー見学
昼食後に荻原葡萄園を離れ電車でシャトー酒折へ移動。ワイナリーを見学しました。
ここでは収穫されたぶどうを集めワインが生産されます。
全国でもこちらは比較的大きめのワイナリーということもあり巨大な設備がずらり。
連続でぶどうをつぶす機会、発酵用タンク、瓶詰め、ラベル貼り機械などがありました。

地下の貯蔵庫も見せて頂き、以前こちらのワイナリーで働いていた斎藤先生の特別な計らいで一次発酵中のシャルドネの香りも味わうことができました。

そして最後にお土産を購入、前日にテイスティングしたKisvinのワインもこちらで購入することができました。
授業はここで終わり。挨拶をして解散となりました。

■おわりに
2日間でここには書ききれない楽しい思い出がまだまだ多数。そば丸での昼食、さくらんぼ狩り、昭和の残る塩山の街並み、部屋飲みなど。

2日間の合宿のような授業であったため生徒同士のつながりも深まったことでしょう。授業の最後にアンケートを行った中で秋の収穫でぶどうを食べたい、今後もぶどう畑でお手伝いといった要望が多くありました。

好評につきシリーズ化が検討されておりますので今後の動向にも期待したいと思います。

授業レポート:モトキチ

■テーマ
美味しいぶどうができなければ美味しいワインができない。まるで恋人同士のようなこの関係を東京にしがわ大学風に、楽しみながら学んでいただきます。そして夜はフルーツ大国「山梨」の魅力をみんなでワインを飲みながら考えます。

■対象者
ワイン好きな方、ぶどうに興味のある方、ぶどう栽培に興味のある方、山梨に興味のある方、手頃な1泊旅行がしたかったと思ってた方、女性醸造家に興味がある方、農作業してみたい方、ワイナリーの見学をしてみたい方

■授業について
この授業はぶどうとワインの関係についてみんなで考える授業です。
【ぶどうについて】
ぶどうは5月に芽がでて、6月に花が咲き、実がなり、それを丹誠込めて育てて9月〜10月に収穫します。皆さんが良く知るぶどう棚ってどんなカタチをしてますか?生食用のぶどうと、ワイン用のぶどうって何が違うのか知ってますか?
この授業では実際にぶどう棚を歩きながら、少し農作業のお手伝いもしながら、可憐なぶどうの花を愛でながらフィールドワークします。そして、なんと農園主の荻原さんから「マイぶどうの房」を参加者全員にプレゼントされます。秋に自分のぶどうが収穫できます。
【ワインについて】
最近東京のレストランでも見かけるようになった山梨ワイン。皆さんは最近の山梨県産のワインを飲んでますか?世界各地で生産されているワインって何がどう違って山梨のワインは何が特徴なんでしょう?
この授業では実際に山梨で生産されるワインをテイスティングして、その魅力を理解していただき、そのワインができるまでの工程をワイナリーを訪れて時間をかけて学んでいきます。
【山梨について】
フルーツ大国「山梨県」といわれますが、笹子トンネルの事故以来、東京からの観光客の足が遠のいています。この授業では地元の生産者の皆さんと出会っていただき、彼らから話しを聞きアイデアを交換します。ぶどう、いちご、さくらんぼなど生産者の方と気軽に意見交換してみてください。



■授業の流れ

10:00
塩山駅 改札集合
↓(車で分乗)
10:10
井筒屋別館(作業服に着替え)荷物を置いて
↓(車で分乗)
10:30
ぶどう直売所へ移動 授業開始
・ぶどう棚の見学(ぶどうの花観察) 生食用とワイン用
12:00
ぶどう直売所でバーベキューをしながら昼食
・ぶどうについての質問など質疑応答
13:00
・他の畑でぶどうの違いを学ぶ
・ピオーネの畑で軽作業(農作業のお手伝い体験)
17:00
1日目授業終了→旅館へ移動
・塩山温泉の湯船で旅の汗を流しましょう。
18:30
歩いて「コロボックル」へ(夕食&ワインテイスティング)
・夕食
・シャトー酒折のワインテイスティング
20:30
終了(旅館へ)
・その後は自由時間(就寝)
翌8:45
旅館から移動
※朝食は各自お取りください。
↓(車で分乗)
9:00
ワイン用ぶどう畑
・ワイン用ぶどうの説明
・軽作業(農作業のお手伝い体験)※レインガード取り付け作業
12:00
作業終了。(着替え)
12:30
着替え場所出発
↓(車で分乗)
12:45
そば丸で昼食(古民家のおそばや)
13:45
そば丸出発
↓(歩いて塩山駅から電車で酒折駅へ)
14:30
シャトー酒折ワイナリー(ワイナリー見学と説明 1時間)
15:30
2日目授業終了→自由解散

■持ち物
宿泊用の衣服の他に授業に際して農作業がありますので下記のものをご用意ください。
作業用長袖のシャツ
長ズボンまたはGパン
スニーカー又は長靴
帽子(つばの広い麦わら帽子はNG)
作業用レインコート(傘はNG)
手袋(軍手はNG)※お持ちでない方は直売所にて100円で購入ください。
手袋は手のひら側がゴム製もしくはウレタン製のものを推奨しています。
※日差しの強い場合、サングラス、日焼け止め、スキンケア用のクリームなどを各自ご用意ください。

■定員・締切
15名(先着順)

■注意事項
今回の授業はツアーではありません。下記実費分については各自でお支払いいただけますようご協力をお願いします。
・JR塩山駅までの往復交通費(参考:JR立川〜塩山 片道1280円)
・旅館井筒屋別館 宿泊代(3200円)
・1日昼食BBQ参加費(1000円)
・1日目コロボックル夕食(1500円)※ワイン持ち込み料含む
・ワインテイスティング代(1500円)
・2日目 朝食(各自)
・2日目 昼食 そば丸(各自)
・塩山駅から酒折駅までの交通費(片道230円)
・怪我した場合のボランティア保険(30円)
 ※作業用手袋をお持ちでない方は直売所でご購入ください(100円)

※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。

■その他
車でのご来場もできますのでコメント欄に「車での来場」と明記ください。その場合、移動時には生徒さんの分乗のご協力をお願いします。
お子さま同伴の参加も可能ですが、宿泊の旅館では男性、女性の2つの大部屋になります。また個室をご希望の場合は別途ご相談ください。
またお子さまから目を離さないよう、保護者のかたの責任にてご対応お願いします。

先生プロフィール:

荻原康弘(農業生産法人 株式会社Kisvin代表)

日本大学農獣医学部卒。実家の農業を兼業として15年携わり、2000年より葡萄栽培を専業とする。2006年よりTeam Kisvinを池川、西岡氏と始動。2009年より農業生産法人(株)kisvinを立ち上げ、ワイン用葡萄栽培を本格化。2013年ワイナリーを新設する。

斎藤まゆ(ワイン醸造家)

2009年カリフォルニア州立大学フレズノ校醸造学科卒。卒業後、シャトー酒折ワイナリー、フランス シャブリにて葡萄栽培、ワイン醸造に携わる。2013年4月より(株)kisvinに入社。

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