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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2013年3月20日 (水)
ちいさな盆栽教室(青梅市)

日時
2013年3月20日(水・祝)12:30〜17:00
教室
e-盆栽
所在地
東京都青梅市梅郷1-30-1
最寄駅/JR青梅線 日向和田駅より徒歩17分
最寄バス停/JR青梅駅から都営バスで吉野行き 下郷バス停下車、徒歩2分
定員
6名
授業料
無料(ただし、苗木・鉢等の実費2500〜5500円前後)
先生
國井宏・國井正子
授業コーディネーター
佐藤えりな 目黒智子 西川義信

【授業レポート】
※授業の様子はFBアルバムにてご覧いただけます。

東京で桜の開花宣言もされた3月20日、「梅まつり」が開催されている青梅市で行われた「ちいさな盆栽教室」の授業風景を報告致します。

■先生紹介・盆栽トーク
はじめに授業コーディネーターの佐藤さんから宏先生、正子先生の紹介。宏先生、正子先生それぞれのお話。再び授業コーディネーターの佐藤さんが案内役となり「e-盆栽」を開業したきっかけなど話は広がって行きました。

・お店を開店したきっかけは?
ミニ盆栽を趣味としていた宏先生、陶芸(食器など)を趣味としていた正子先生とお二人の趣味は異なりましたが、「盆栽には鉢が必要!」と正子先生が盆栽鉢を作られるようになりました。
お店をはじめるきっかけも10年ほど前に宏先生が正子先生の作られた「盆栽鉢」を試しに売ってみたら、意外にも「売れた!」事にありました。そして「e-盆栽」を開店する事となりました。
・青梅に住むようになったきっかけは?
もともとは趣味の渓流釣りにこちらの方まで来て、帰りには今は隣の家となっている山野草や盆栽を扱う「うめがた園」さんに立ち寄っていました。ご縁があり「うめがた園」さんから今の場所を紹介頂いた事がきっかけとなりました。
・ミニ盆栽の楽しみかたは?
(盆栽鉢の土の表面から)5?以下を「プチ盆栽」、5?7?を「マメ盆栽」、7?10?を「ミニ盆栽」と呼びます。この小さな盆栽を大きく見せる事も楽しみの一つです。また、木と鉢との雰囲気が合った時には本当に良い!と思います。

まだまだ話は続きましたが次の授業参加者の方の自己紹介へ。。。


■自己紹介
参加頂いた皆さんの自己紹介に今回の授業に参加したきっかけや、ミニ盆栽作りのテーマをお話し頂きました。

・土いじりに興味がありこの日の授業に参加(3/23の「土いじりの授業」にも参加!)。盆栽作りのテーマは「田舎の早朝の景色」。
・シブヤ大学の「森」を作る授業に参加したことや、以前育てていた盆栽がダメになってしまった事が参加のきっかけに。
・にわ大授業には4回参加。今回は植物の授業で興味を持って参加。青梅に初めて訪れ、梅がきれいだったので「春」をテーマに。
・住んでいる地域には比較的「緑(植物)」が多いので身近にも緑を置きたいと思い参加。新潟の廃校になった学校か田んぼの景色を背景にして。
・盆栽に興味があり、普段からアンテナを張っている。今回もそんな事から参加。「高幡不動ござれ市」で購入した小さな動物の置物と親戚の子供の写真とで「盆景」を楽しみたい。
・マンション住まいなので、身近に緑を置きたいと思い参加。いつか、アボカドを盆栽にしてみたい。

■庭と店内を回りながら苗木選び、鉢合わせ
自己紹介が終わると思い思いに苗木選びです。
みなさん真剣な眼差しで苗木を選び、気に入った苗木が見付かると今度は鉢選びです!

苗木選びの最中にも宏先生への質問の声が聞こえてきたので、すこしまとめますと。。。

(Q1)苗木を選ぶ時のポイントは?
(A1)5年後の(木の成長した)姿をイメージして苗木を選ぶと良いです。

(Q2)苗木を選ぶのが先が良いか?それとも鉢が先の方が良いか?
(A2)多くの場合、苗木に合った鉢を選びます。鉢が先になる事も稀にありますよ。

(Q3)苗木、鉢を選ぶ時に気を付けた方が良い事は?
(A3)苗木にも、鉢にも「正面(一番、良く見える向き)」があります。苗木、鉢、それぞれの正面を(自分なりに)決めるのは大切です。

(Q4)毎日の世話はどんな事が必要ですか?
(A4)朝晩の水やりは必要です。夏だと朝・昼・晩と水やりが必要です。
    仕事の関係などで難しい方も多いと思います。そんな時の方法もありますよ。


などなど、予定の時間を少し押しながら盛り上がっていました。
気に入った苗木と鉢とがほぼ決まると、宏先生に相談しながら2つ、3つと悩んでいた方も最終決定と近づいて来ました。

■植え替えに挑戦!
苗木に合った「鉢」を選ぶ時には苗木の根の「大きさ」も重要です。鉢選びに悩んでいた方も選ぶ手を少し休めて、植え替えのための「根捌き」の作業に突入です。
ビニール製の黒いポットで育てられていた苗木からポットを外すと、根についていた土を「ザクッ、ザクッ」と取り除きます。土も取り除かれると今度は伸びていた根をこちらも
「ザクッ、ザクッ」と球状にちょうど良い大きさになるまで切ります。
底網ネットを鉢底に固定し、ごろ土を敷き、苗木と鉢の正面を合わせてをセットしたら混合土を入れたら完成間近。最後に鉢底から滴り落ちる水が透明になるまで水をやったら完成です。

完成すると皆さん、手に持ったり様々な角度から自分で作った盆栽を眺めていました。

■撮影会
持ち寄った写真などを背景に、そして完成したミニ盆栽を手にして撮影会の開始です。
皆さん、ミニ盆栽を手にして撮る写真では良い笑顔でした!

■雑談・質問タイム
紅梅亭のお菓子と梅昆布茶を頂きながら雑談タイムが始まりました。
でも、皆さんこれからの日々の世話など気になる事が多く、質問タイムとなりました。

(Q1)どんな場所に置いたら良いですか?
(A1)風通し良く、日当りの良い場所です。

(Q2)水やりの他に必要な世話はありますか?
(A2)4〜11月の期間は肥料もあげます。植え替えして2週間は根に良くないのであげないで下さいね。

などなど、帰りのバスを待つ間、沢山の質問が飛び交いました。
自らで作ったミニ盆栽、大切に育てたいですよね。

「私も参加したかった!」と言うのが正直な気持ちですが、参加頂いた皆さんの真剣な眼差しや笑顔を見れた楽しい授業でした。
シリーズ化を望む声も頂いたり、そんな風に思ってもらえる楽しい授業になったことが一番でした。

■テーマ
-にしがわ百景を育てよう-
東京にしがわにはステキな景色がたくさんあります。広い空、雑多なビル、のんびりした公園・・・あなたの好きな、あなたらしい景色を盆栽に映しだし、あなたのお家で育ててみましょう。
スナップ写真や雑誌のコピーでも構いません、好きな景色を一枚持参してください。この景色を元に盆栽づくりを行います。

■対象者
盆栽をはじめてみたい方
買ってみたけれど枯らしてしまったことのある方
できあがったミニ盆栽を可愛がってくれる方

■授業について
主に木を育てる宏さんと、鉢をつくる正子さんのお二人から、盆栽の楽しみかたを学びます。

「盆栽ってね、小さくてもより大きな木に見えるように大きな景色に見えるようにするのが基本なんです」
國井先生のこの一言が授業テーマを決定付けました。
自然の美しさや風景を思い起こす美の表現、その造景美を楽しむのが趣味の盆栽です。壮大な景色をいきなり創るのはちょっと難しそうですが、身近な、好きな景色からならチャレンジできそうだと思いませんか?



また盆栽鉢は、盆栽においてとても重要なもの。木ばかりではなく鉢も調和美の対象として、色や形も吟味され大事な要素として選ばれています。
木と鉢の調和ってなんだろう?そんな奥深い盆栽の一面にも触れてみましょう。



授業の終わりには梅郷に教室を移し、記念撮影とちいさなお茶会をご用意しています。
聞いて触れて見て美味しい!盆栽と青梅を感じる一日、お気軽にご参加ください。

■授業の流れ

12:30
JR青梅駅 改札前に集合、受付
12:48
都バス梅76丙 青梅駅前→吉野行き乗車 下郷下車
13:10
先生紹介・盆栽トーク
13:30
自己紹介・テーマ写真
14:00
庭と店内を回りながら苗木選び、鉢合わせ
14:40
手順をよく聞いて、植替えに挑戦!
15:15
持参した写真を背景にジオラマ風 撮影会!
15:45
梅の公園へ移動
16:00
記念撮影、ちいさなお茶会(雨天の場合はお店に戻ってお茶会)
17:00
店舗前にて解散
17:13
都バス梅76丙 下郷→青梅駅前行き乗車

■持ち物
盆栽のテーマにしたい景色の写真
筆記用具

■定員・締切
6名(申込多数の場合は抽選)
3月12日(火)締切

■注意事項
現地へ直接向かわれる方は申込み時にご連絡ください

[参加実費内訳]
苗木 ?1500〜(大きさや枝振りで金額にバラつきがありますので各自選んでいただきます)
盆栽鉢 ?500〜(苗木とのバランスに応じてこちらも各自選んでいただきます)
梅の公園入園料 ?200
お茶お菓子代 ?200
その他交通費、昼食などは実費にてご用意ください

※学生登録してからお申し込みください。
※最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。

先生プロフィール:
國井宏(e-盆栽 店主)

1952年 茨城県日立市に生まれる
1993年 趣味としてミニ盆栽を始める
2005年 8月にに東京都調布市から移住
2006年 2月にe-盆栽を開業、開窯
ミニ盆栽や豆盆栽を一人でも多くの方に、手軽な趣味としてその小さな造景美を楽しんでいただければと思います。ミニ盆栽を通して、植物など生き物や自然を愛する仲間との交流を深めて行ければと思っています。

國井正子(e-盆栽 小鉢作家)

1949年 青森県津軽に生まれる
1999年 趣味として陶芸始める
2001年 盆栽鉢を作り始める
2005年 月刊誌盆栽世界の6月号に現代の鉢作家として紹介される
2006年 2月にe-盆栽を開業、開窯
2006年 新版・盆栽小鉢図鑑、現代小鉢作家名鑑に収録される

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