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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。
これまでの授業レポート
2013年1月12日 (土)
未来キャンプ2013「くらし」のそばに「しごと」をつくる(八王子市)
- 日時
- 2013年1月12日(土)13:00 〜13日(日)16:00
- 教室
- 八王子セミナーハウス
- 所在地
- 東京都八王子市下柚木1987−1
- 定員
- 50名(東京にしがわ大学の募集枠は10名)
- 授業料
- 無料(宿泊・食事代は実費負担。1泊3食付7,000円)
- 先生
- 兼松佳宏・中村健太・藤田ゆみ・三木智有
- 主催
- タウンキッチン
- 協力
- 多摩信用金庫・CESAくにたち
- 授業コーディネーター
- 北池智一郎
【授業レポート】
※授業の様子は以下のFBアルバムにてご覧いただけます。
1日目
/
2日目
■■1日目■■
"未来の「しごと」と「くらし」について、腰を据えて考え抜く1泊2日のワークショップ"
未来キャンプが行われました。
会場は八王子セミナーハウス。
窓からは冬の木々、澄んだ青い空、そして八王子の街を見渡すことができる、
日常生活とは離れたとても気持ちのいい空間でした。
今回は、参加者50名中にわ大からの募集枠が10名だったため、いつもの授業とはなんとなく違う雰囲気。。。
どんな二日間になるのか、参加者のみなさんの緊張や期待が伝わってきます。
そんな中、いよいよプログラムが開始。
一日目は、greenz.jpの兼松さんを中心に授業が展開されました。
0.チェックイン
兼松さんからキャンプの三つのルールが提示されました。
1「私」を主語にして語ろう!
2 意見の違いを楽しむ。
3 今、ここで感じる事を語ろう!
まずは、日常からキャンプへ頭を切り替え。
1.『くらしとしごとの未来を考えるトーク』
ゲストスピーカーとして「仕事百貨」の中村健太さん、「くらすこと」の藤田ゆみさん、「tadaima!」の三木智有さんをお迎えしました。
まずは45秒ごとにスライドがどんどん変わっていく、ゲストの自己紹介から。
ちょっと物足りない!もっと聞きたい!という参加者の欲求をそのまま引き継いでまんだらトークへ。
まんだらトークは、"「くらし」のそばの「しごと」"として、ゲストが日常で基本にしている9つの言葉から、参加者がひとつ選び、そのテーマに基づいてゲストトークが繰り広げられます。
・日々の家事をクリエイティブに楽しむ
・生きるように働く
・嘘をつかない
・わたしの一番の仕事は、おかあさんである
・家の風通しを良くする
・いい予感を大切にする
・贈り物をする
・どしどし人に委ねる
・「機会」に感謝する
どれも気になる、ゲスト3名の魂がこもった言葉たちです。
ここでは、その中でも印象に残ったものを二つ、ご紹介。
ひとつめは、「いい予感を大切にする」という中村さんの言葉。
目を瞑って太陽がある方向に歩いていく感覚だそう。
では光を見失ったときはどうするか。
中村さんは「選択肢がないときはボキャブラリーを探す」
藤田さんは「そういうときは動かない」
流れに乗るというのは、自分をちゃんと大切にすることから生まれるのではないのか、とおっしゃっていました。
柔らかい冬の日差しの中、トークは進みます。
ふたつめは、「どしどし人にゆだねる」という藤田さんの言葉。
元々、自分が頑張ればなんとかなると思うタチだった藤田さん。
仕事も家庭も大事にしたいと頑張っていたら、結局病気になっしまったそう。
それから、信じて人に任せようと思うようになり、一人ではできないことがどんどん広がってきたということです。
中村さんは、指示はせずに、こう思うけどどう思う?と相手に問いかけるそう。
「一緒に働きたいのは、組むと成功する!ではなく、組むと一緒に乗り越えられる!という人だ」という以前聞いた話を思い出しました。
「ボキャブラリー」を増やす、とても濃い二時間でした。
トークセッションにもかかわらず、右脳左脳をフル回転。
その休憩の間にも、隣の人と意見交換したり、ゲストに質問に行ったり、、、みなさんとてもアクティブです。
2.『くらしとしごとのワークショップ』
「アイディアをアクションへ!」自分が持っているアイディアをいろんな人たちのチカラを借りて、実現に向けて作戦会議をする時間です。
参加者の中から15人が自分のアイディアを提案し、それに賛同する人、気になる人が支援者として「この指とまれ」方式で集まります。
「男の人の家事×ものづくり」「母子手帳のようなもちゃ手帳を作りたい」4/5東京、1/5実家暮らし」などなど、ワクワクするテーマがたくさん集まりました。
作戦会議は30分×3ラウンド。
提案者1名+支援者2〜3名で、模造紙を囲み、手にペンを持ち思いついた言葉や絵をどんどんメモしていきます。
ROUND1:プロジェクトを始めようと思った経緯、背景は??
話し手は、原体験となったきっかけを具体的に話します。
聞き手は、何度も使う言葉、力が入った瞬間を伝えます。
自分が自分を開くと、相手も開かれる。
どのグループもすごい勢いで話が進んでいきました。
あっという間に目の前の模造紙が埋まっていきます。
ROUND2:誰に、どんな変化を与える取り組みですか?
話し手は、具体的なゴールイメージを話します。
聞き手は、貴社が取材するような気持ちで質問します。
模造紙や付箋紙の使い方はグループによってそれぞれ。
付箋紙にキーワードを書きまくる人、模造紙にカラフルに図を描く人
前のラウンドで書かれた模造紙の上にさらにさらに乗っかって、大きな絵に。
その絵を見てさらにインスピレーションが沸いて、、と、
正のスパイラルがここかしこで。
熱気が最高潮の中、ふと外を見るととても綺麗な夕焼けが。
ROUND3:次のステップと、手伝って欲しいことは?
話し手は、今日帰ってからすぐにできることを決めます。
聞き手は、あなたが貢献できることを伝えます。
聞き手の質問に「そうです」「いや」。。と回答することで
話し手は自分の違和感と価値観に気付いていくようです。
ROUNDを重ねるごとに、話し手の想いがどんどんシャープになっていき、
使う言葉も少しずつ変わっていきました。
そして、外が真っ暗になるころ、3回のラウンドが終了
最後に50名がひとつの円になり、ひとりひとりが、今の気持ちをひとことで発表します。
静かに、今の自分の気持ちと素直に向き合い、表現できるたった一言を考えました。
「ボキャブラリー」「ど、どうしよう」「ワクワク」
この気持ちが、明日終わる頃にはどんな言葉になっているのでしょうか。
・・・
さてさて、夕食後は、オールナイト作戦会議!
今日のワークショップからどんな「しごと」に発展し、
明日はどんなプレゼンになるのでしょうか。
楽しみです。
りみ
■■2日目■■
朝からいい天気の八王子。前夜のオールナイト作戦会議は、午前4時ごろまで話し合っていた参加者もいたらしい。
女性参加者の泊まっていた宿舎は大部屋に2段ベッドが4つ5つの簡素な部屋。お風呂やシャワー室は別棟、シャワー室は清潔で熱いお湯が出たけれど、お風呂のお湯がぬるかったとか。新月だった昨夜は街の夜景が綺麗だったという話も聞いた。
オールナイト作戦会議の第二会場となった部屋へ行ってみると、20名ほどの参加者がいくつかのテーブルに分かれ、熱気を帯びた話し合いが続いていた! 徹夜明けで疲れきった姿を予想していたのだけれど、みんな目がキラキラしてる。充足感に満ちている様子。
10時。セミナー室に集まってきた参加者さん達の「おはようございま〜す!」と挨拶する笑顔が眩しい。みんな満足感・達成感・期待感が顔に出ている。
プレゼン前に全員で朝の散歩。出身地の近い人でまとまって歩く。ぞろぞろと林の中を歩く列が遠足のよう。あはは、大人の遠足!
八王子セミナーハウスの本館はピラミッドを逆さにしたような特長的な建物。他に白いピラミッドのような建物もある、遠くには真っ白な富士山も見える。散歩しながら夢中でおしゃべりする参加者さん、体操していた人もいました。野外ステージの舞台ではしゃぐ姿も。朝からみんな良く喋るし、元気ですね。徹夜明けで妙な興奮状態なのでしょうか。
資料の印刷を待つ間、「Thank You Letter」というA5サイズの用紙が参加者一人に15枚ずつ配られました。プレゼンを聴いた感想など、プレゼンテーター宛にメッセージを書いて渡すのです。
プレゼンの持ち時間はひとり8分。プロジェクターで資料を映し出しながら説明していきます。
※文末に15のプレゼンの要約を記載しています
( 1)『男の家事×ものづくり』
( 2)『かご作りの知恵を残したい』
( 3)『手に職がない人が田舎で生きる』
( 4)『ゴハンで団地いきいきプロジェクト』
( 5)『旅するくいしんぼクラブ』
( 6)『子育ては社会を育むこと ― おもちゃ手帳(家族手帳)』
( 7)『こどもワークショップ』
( 8)『家族ワクワクカフェ』
8つのプロジェクトの発表が終わったところで昼休み。食堂へ移動する前、会場内にいくつもの人の輪が出来た。皆、Thank You Letterを手にプレゼンテーターを取り囲んでいる。直接手渡すだけでなく挨拶や自己紹介、名刺交換なども。私はプレゼン中、メモを取りながら聴いていた、内容を追うだけで精一杯。面白いアイデアだと思ってもそれについてゆっくり考える暇も無く次のプレゼンが始まってしまい、メッセージを書く余裕は無かった。頭の中がグルグル高速回転して、知恵熱が出そうなほど。
参加者さん達は食事中も目をキラキラさせて会話に夢中。みんな朝からずっとテンション高いなあ。疲れた顔や退屈そうなそぶりは全く見られない。近寄りがたいくらいに活き活きしてる。うらやましい、軽い嫉妬と疎外感。
昼食後、残り7人のプレゼン。
( 9)『仕事農園』
(10)『Think Camp』
(11)『トウホウケンブンロク』
(12)『「暮らし」のそばに「ライブ」をつくる ― くつしたライブプロジェクト』
(13)『じっくりコトコト つながる はじまる』
(14)『No 農,Know ― 東京-山口 価値交換7日間』
(15)『季刊 小野民宿』
途中、数人が早退。子供のお迎えや仕事など事情があって残念そう。ひとりの女性からは書き終えたThank You Letterを預かる。はい、わかりました! 代わりに配っておきます。
会場が一番盛り上がったのは、"じっくりコトコト"のプレゼン。喋りが上手く面白い。場内は何度も爆笑に包まれた。
全てのプレゼンが終了して20分ほど休憩、参加者がいっせいに立ち上がり、Thank You Letterを手渡すために動きまわる。私も預かっているLetterを手渡しに行く。みんな、しっかりメッセージ書いてるなぁ。プレゼンテーターさん達はLetterを受け取る際、貪欲につながりを求めている様子が見てとれる。本当にみんな良く喋る。面白いことが好きで、人が好きで、自分が好きな人達なんだろう。私は聴いたばかりのプレゼンが消化できずに言葉が出てこない。初日から参加していたら私も輪の中の一人だったのかと思うと悔しい。
休憩時間が終わり、会場のレイアウトを変える。すべてのイスでひとつの円陣を作る。スタッフも入れて50人以上の大きな輪。
全員でこの2日間の振り返り。コーディネーターの北池さんがThank You Letterの最後の一枚とマイクを輪の中心に置いた。これを参加者の一人が拾い、時計回りに回しながら一人ずつ感想を述べていく、一人1分。一般参加者もスタッフも、1分では語りつくせないほど有意義な時間を過ごしたようだ。繰り返し出てくるキーワードがいくつかある:「目をつぶって太陽のある方向に歩いていく」「いい予感を大切にする」「自分ごと」。昨日のゲストトーク出てきた言葉らしい。私もトーク聴きたかったなぁ。
みなさん貴重な体験や素晴らしい出会いがあったようだ。新しいことを始める転機になったという人も何人もいる。就職活動中の学生さんの隣に志望就職先の人事担当者が偶然座っていたなんていうハプニングもあった。一番の人気者は「今年は蛇年なので、脱皮します!」とシャツを一枚脱いだ。ここでも大爆笑。
最後に北池さんからお話。1月31日の『未来キャンプ報告会「くらしのしごとを育むミーティング」』の告知など。
最後に恒例の集合写真を撮影して、解散!!
お疲れ様でした〜
以下に、15のプレゼンの要約を掲載します。
( 1)『男の家事×モノヅクリ』
男性の家事・育児と仕事の両立を促すためのアイデア。
エプロンを身に付けたときにモノ作りのスイッチが入る"エプロンハイ"。
"楽しい・面白い・かっこいい"という魅力で男性の興味をひき、参加を促すアイデアを発信。"面白い・かっこいい"という観点で家事・育児に参加する男性を「オモカジ男子」と名づけ、オモカジ男子と作るブランドの最初のプロダクトとして考えているのが「エプロン」。機能性や意味を考え地域の人達と作っていく。
( 2)『かご作りの知恵をのこしたい』
「丁寧に暮らしている人の家にはステキなかごがある」
画一的で便利になりすぎた社会 ⇒ 暮らしの手ざわりが欲しい。ぬくもり、愛着、丁寧な暮らし ⇒ 『かごのある暮らし』を提案したい。
・商品を送るときにメッセージカードを同梱(使い手から作り手へ)
・安いものではないのでブランド化したい。
・FBにかごのファンサイト開設。
( 3)『手に職が無い人が田舎で生きる』
田舎暮らしは仕事の選択肢が少ない、仕事に出来ていないものがある。
地域(田舎)の魅力についての情報を収集・発信・可視化する。地域と外部の人をつなぐコーディネーターとなり、この町で暮らしをしたい人に安心感を与え、移住のハードルを下げる。仕事を作り理想の暮らしを実現し、同時に地域活性化を図る。この町に暮らしたいと思う人、理想の暮らしができるように。
( 4)『ゴハンで団地いきいきプロジェクト』
東北大震災後に「食」の不安が広がった。精神状態で食物アレルギーが出ることもあり、おいしいと思えればジャンクフードでも栄養になる。
団地の住民の50%は高齢者、35%の若い人は昼間不在、15%は子育て世代。昼間、団地に居る人が助け合って自立し、地域コミュニティーを活性化させる。子育て世代と高齢世代の交流を促すための料理教室や一品持ち寄り交流会などを開催。
( 5)『旅するくいしんぼクラブ』
ストレス社会では、食事で満腹になっても、心は満たされない。
生きている実感って? こんな大人ってどう? 座っていても口に入る、食べ物はどこから来るのだろう? 見えないけれど、魚をとる人がいて、料理をする人がいる。
体を動かしている生産者の働きを体験し、命をいただくことで心が満たされる! ゲストハウスを作って地元の人とつなげる。可視化しWebで情報発信していく。
( 6)『子育ては社会を育むこと おもちゃ手帳(家族手帳)』
母子手帳をモデルとした「オモチゃ手帳(家族手帳)」を発行する。
家族は社会の最小単位であり、子供は社会からの預かりもの、いつか社会に返していくもの。どんな子供に育てたいか?は、どんな社会にしたいのか、と同義。
自己肯定感の低いお母さんが多く、虐待へ落ちていくグレーゾーンの親が結構いる。子供達を被害者にも加害者にもしないために夫婦で新しい家族像を作り、共有していく。情報のデジタル化、利便性・利益追求で失っていくものが多い。家族の記録・アルバムは手書きで作るべきだ。言葉にする作業・時間も子供への贈り物となる。
( 7)『こどもワークショップ』
子供の頃の習い事、インプットだけでは未来につながらない。子供のために、社会につながるプロジェクトを提供する。
去年開催した「モバイルハウス」プロジェクトは、こどもに影響力が無かったようだ。大人気だった企画は教室でオモチャのお金を使ったやりとりだった。実際の商店街にお店を作っての小売り体験や実際のお店のチラシを作るワークショップをやりたい。
( 8)『家族ワクワクカフェ』
震災後、家族と過ごす時間が増えたが、量より質を上げるために、日常を楽しむ新習慣を提案する。
家族が自分たちで自分たちらしく日常を楽しむ家族を「ワクワク家族」と名づける。
「家族のワクワクカフェ」を土曜の午前中に実施する(500円でモーニングつき)。家族で一週間を振り返り、今週の「イイネ!」と「ダメネ!」を共有し意識のすれ違いを無くす。次週やることを発表する。トピックを紹介し、他の家族と共有することもできる。カフェではワクワクスポットの紹介やイベントを開催する。
( 9)『仕事農園』
就農のハードルを下げるためのプロジェクト。
現在の仕事を活かしながら農家を継ぐ、半農半x(xは農業以外の仕事:ものづくり、レストラン、教育など)。xの割合は問わない。就農者同士をつなぐハブとなる拠点を作る。土地の魅力は人の魅力である、就農者の共同体を作る。
(10)『Think Camp』
現在の日本の自殺者数は一日90人。
一歩踏み出そうとしても踏み出せない人が自信を持って一歩を踏み出せるように、自分で考える力をつけてもらう。自信が持てない人に居場所を提供する。Think Campで仲間と共に考え、共同生活で居場所が増えれば自殺率が下がるのでは。
まずは子供、20〜50人の小学生に40泊規模のキャンプを実施、余白のあるプログラムで考える力をつける。
(11)『トウホウケンブンロク』
江戸時代には職種が数万種あったという。
働き方を提案するWebマガジンを作る。
今後、日本の中心になる20代〜30代の社会人へ向けて発信する。不安の中、どうやって生きていくか、世界観・価値観、世界が広がるような働き方・生き方を提案する。人にフォーカスしたインタビュー記事を掲載し、インタビューした人に会える場所を提供する。
(12)『「暮らし」のそばに「ライブ」をつくる ―くつしたライブプロジェクト―』
音楽って好きですか? 最近、生演奏聴きました? 年に何回??
ライブのコンサートへ足を運ぶのはハードルが高いイメージがある。
特別なことを身近なことに変えるために、自宅でライブをやろう!
音楽って身近で楽しめるじゃん!という意識の変化のために、"くつしたライブ"(靴を脱いでおうちにあがってライブ)を開催する。
(13)『じっくりコトコト つながる はじまる』
シェアしたいことが出来ないのは、もったいない! 一方向でなく、人と双方向につながることを目指すプロジェクト。
つながるために、その人、その人らしさを知る、わかることが必要だ。「コトコト(個と個と)オーケストラ」、「もちよりものがたり」。なにか「できること」を持っている人たちの交流の場を作る。刺激しあうことで変化・発展し、さらにつながりが増えていく。金儲けではなく人儲け。
(14)『No 農、Know 東京-山口 価値交換7日間』
くらしとは、仕事とは、未来を作る手段。価値の交換から、助け合いへ。
都会人の自己否定感・閉塞感は心のありかたの問題。一人一人の自立を促し、思いやりと笑顔があふれる社会を作る。
山口県岩国市で一次産業に携わる"おじいちゃん"のところへ研修生としてホームステイする。研修生が都会に向けて情報(おじいちゃん新聞)を発信。また、岩国市の産物を食す人の写真を撮っておじいちゃんへ送る。恩返し、恩おくり。
(15)『季刊 小野民宿』
「実家でのお客さん化」から脱却し、親元・地元における役割と居場所をつくる。
100年後に実家とふるさとを残すために、実家で友人限定の民宿を開く。
古民家をリノベーション。顧客は、田舎に帰る経験をしたい人やリフレッシュしたい人。サービスは春夏秋冬 各2週間、1泊2食で6000円+αのお楽しみ。友人限定で収益、規模拡大を目指さず、このモデルを全国に広げる。顔の見えるつながり。季刊誌で告知。
家族は、自宅が人の気配・交流のある場になることで、生き甲斐ができる。地元の人は、ふるさとが続いていく。お客さんは、田舎に帰る経験ができる。美しい空と太陽、星!+プライスレス。
K子
■テーマ
未来の「しごと」と「くらし」について、腰を据えて考え抜く1泊2日のワークショップ
■対象者
多摩地域及び周辺地域にお住まいの会社員、公務員、自営業、会社経営、主婦、学生など
■授業について
ワーク・ライフ・バランスが叫ばれ、仕事のあり方について模索が続けられている現在。
生活に近いところに「はたらく場」を定め、ワークとライフが相互作用するような生き方を実践しようとしている人が増えつつあります。そうした新しい価値観を持つ人々が一同に集まり、八王子の静かな自然の中で、未来の「しごと」と「くらし」について、腰を据えて考え抜く2日間。
あなたのアイデアを、ぜひカタチにしていきましょう。
<先生からのメッセージ>
●兼松 佳宏 氏(greenz.jp 編集長)
グリーンズが考える「ソーシャルデザイン」とは、「社会的な課題の解決と同時に、新しい価値を創出する画期的な仕組みをつくること」です。あらゆるトレードオフを前向きに乗り越えていく"一石何鳥"のアイデアが、今求められています。
今回のワークショップでは、いつのまにか二項対立となってしまった『くらし』と『しごと』をつむぎなおしながら、そんなソーシャルデザインの種をみなさんと一緒に見つけてゆければと思います。
●中村 健太 氏(株式会社シゴトヒト 代表取締役)
生きるように働く、というのは、今ここにいる自分から、まわりとゆるやかにつながった働き方だと思います。オンオフというように時間が断絶しているわけでなく、打算的に考えるのではなく隣の人に贈り物をするように。暮らしと仕事もまた、分けるものではなく、つながりをもった時間にできるはず。そんなことを一緒に考える時間になればいいと思っています。
●藤田 ゆみ 氏(くらすこと 主宰)
子どものいる女性にとって、「"おかあさん"と"わたし"をどう生きるのか?」というのはとても大きなテーマです。大切にしたい子どもとの時間と自分の得意なことを生かして社会と繋がること。そのどちらかをないがしろにするのではなく、どちらをも大切にする人生を、今を生きるわたしたちにはできるんじゃないかなと思います。多くの皆さんとお会いできることをたのしみにしています。
●三木 智有 氏(NPO法人 tadaima! 代表理事)
「働く」と言う言葉は「傍」を「楽」にすると言う意味があると言います。自分の働き方を考えた時に、思い浮かべる「傍」は誰を思い浮かべるでしょうか?仕事上のお客様か、それとも社内の人達か。
tadaima!では、ただいま!と言って帰りたくなるような家庭作りのキッカケを考えるサービスを行なっています。「働く」と言うことが、家族との暮らしを作り上げる事に繋がる。そんな働き方を共に見つけましょう!
※会場(八王子セミナーハウス)について
多摩丘陵の広大な森林地帯に位置する都心から1時間程度の教育研修施設。敷地面積22,400坪、都会の喧騒から離れた豊かな自然環境の中で、集中して課題に取り組んでいただけます。
※未来キャンプ2013は、「新しい公共」の担い手による地域づくり活動に対する非資金的支援に資するコンテンツ整備のためのモデル事業(国土交通省)の一環です。
- 12:30
- 受付開始
- 13:00
- 『くらしとしごとの未来を考えるトーク』
くらしを豊かにする「しごとづくり」を実践しているゲストを迎え、これからのくらしとしごとの関係性についてお話していただきます。
ゲストスピーカー(先生):
中村健太(株式会社シゴトヒト 代表取締役)
藤田ゆみ(くらすこと 主宰)
三木智有(NPO法人tadaima! 代表理事)
モデレーター:
兼松佳宏(greenz.jp編集長) - 15:00
- 『くらしとしごとのワークショップ』
毎日の仕事とは別に、くらしを豊かにするもう一つの「しごと」を考えるワークショップ。自分の価値観や考えを整理し、あったらいいなを実現するためのアイデアを考えて互いに共有。対話を深めながら、新しい気づきを得ます。さらに、あなたが共感するアイデアに「この指とまれ」で参加。実現に向けて作戦会議を行います。
ファシリテーター:
兼松佳宏(greenz.jp 編集長)
ワークショップ・メンター:
酒井 克哲(多摩信用金庫 価値創造事業部)
堀江 由香里(NPO法人Arrow Arrow 代表理事)
間瀬 英一郎(CESAくにたち 事務局長) - 21:00
- 『オールナイト作戦会議』
このキャンプに来たら、ぜひ参加してほしいプログラム、オールナイト作戦会議。静かな自然の中で、時間を気にせず徹底的に話し合いながら、自分たちのアイデアをカタチにしていきましょう。 - 翌10:00
- 『くらしとしごと プレゼンテーション発表会』
くらしのそばに新しいしごとをつくるアイデアのプレゼンテーション発表会です。 - 14:00
- 『振り返り・ネクストステップ』
くらしを豊かにするアイデアから、新しい「しごと」の芽を仲間と共に育てる時間です。 - 16:00
- 終了
■持ち物
着替え、筆記用具・ノートパソコンなど
■定員・締切
50名(東京にしがわ大学の募集枠は10名)先着順
■注意事項
学生登録してからお申し込みください。
最近HotmailやGmail等のフリーメールからお申込みいただいた方で参加のお知らせをお送りすると「迷惑メール」フォルダに自動的に入ってしまい、気づかずにご参加いただけなかった方が増えています。本授業をフリーのメールアドレスからお申し込みいただいた方はご注意ください。
■申込完了までの流れ
本プログラムは、1泊3食付のプログラムが基本となっており、これらにかかる実費についてはご参加者様にご負担をお願いしております。事前に宿泊・食事の予約が必要なため、大変お手数をおかけいたしますが、下記口座までお振込みをお願いいたします。
1. 下記口座に、1泊3食分の実費分(7000円)をお振込みください。
2. info@miraicamp.comに、お振込いただいた旨をメールにてご連絡ください。
3. こちらでご入金を確認いたしまして、正式に申込完了となります。(先着順につき、定員になり次第締め切らせていただきます。)
※お振込みをいただくまで正式エントリーとなっておりません。たとえウェブでお申込みいただいていても、お振込みが遅れますと、場合によっては受付を締め切らせて頂きますので、なるべく早めにお振込みいただきますようお願い申し上げます。
※ウェブの申込者様の氏名と、お振込みの口座名義の氏名が異なる場合は、その旨必ずご連絡ください。
※お振込後のキャンセルは1月4日15時まで承ります。その後のキャンセルはお受けできませんのでご了承ください。
※お振込み手数料は、参加者様でご負担願います。
<お振込先1>
三菱東京UFJ銀行 吉祥寺支店
普通預金 0124663
カ)タウンキッチン
金額 7,000円(税込)
※お振込手数料はご負担願います。
<お振込先2>
多摩信用金庫 一橋学園支店
普通預金 0283983
カ)タウンキッチン
金額 7,000円(税込)
※お振込手数料はご負担願います。
その他、ご不明な点などございましたら、
info@miraicamp.com
までお問い合わせください。
先生プロフィール:
兼松佳宏(greenz.jp 編集長)
1979年、秋田生まれ。勉強家兼コンテンツディレクター。CSRコンサルティング会社でアートディレクターとして勤務後、2006年にフリーランスとして独立し、greenz.jpの立ち上げに関わる。2010年、greenz.jp編集長に就任。2012年、NPO法人 グリーンズを設立、理事に就任。
先生プロフィール:
中村健太(株式会社シゴトヒト 代表取締役)
1979年、東京生まれ。明治大学 建築学科を卒業後、不動産会社に入社。2008年「意義ある仕事を意思ある人に届ける」事業として求人サイト「東京仕事百貨(現:日本仕事百貨)」をスタート。 「シブヤ大学しごと課」のディレクターや「みちのく仕事」の編集長も務めている。著書「シゴトとヒトの間を考える」
先生プロフィール:
藤田ゆみ(くらすこと 主宰)
ケアワーカーとして特別養護老人ホームに勤務後、カルチャー誌の編集を経て、出産をきっかけに仕事を休止。2005年、「子どもと一緒のスローな暮らし」をテーマにした『くらすこと』をスタート。活動は、ワークショップの企画や執筆、雑貨の店など多岐にわたる。著書に「子どもと一緒にスローに暮らす おかあさんの本」。
先生プロフィール:
三木智有(NPO法人 tadaima! 代表理事)
大学卒業後、設計事務所に就職。2006年よりフリーランスのインテリアコーディネーターとして活動開始。2010年、「人」にアプローチして「住みやすい家を創る」ため、任意団体tadaima!を立ち上げる。「花王社会起業塾イニシアティブ2011」にも選出。現在はNPO法人 tadaima!となり活動中。