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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2012年7月 8日 (日)
障害者フリークライミング日本代表チームを、クライミング世界選手権パリ大会へ(渋谷区)

日時
2012年07月08日(日)13:00〜16:00
教室
ケアコミュニティ・美竹の丘(バリアフリー設計となっております)
所在地
東京都渋谷区渋谷1-18-9 MAP
定員
30名
授業料
無料
先生
小林 幸一郎(NPO法人モンキーマジック 代表理事)
授業コーディネーター
西川義信


※小林先生の想いもあり、文中は「障害者」と表記します。
※シブヤ大学との合同授業です。

■見えなくても登るということ、助け合うということ
小林先生は、視覚障害者です。
16歳でクライミングを始め28歳で眼病が発覚。
日常の生活で杖は欠かせず、時には介助を必要とします。
それでも44歳の現在も小林先生は現役のクライマーです。
昨年イタリアで行われた「IFSC クライミング世界選手権」の視覚障害者部門(パラクライミング)で優勝するほどの実力の持ち主。(この大会で日本パラクライミングチームは金メダル2つ、銀メダル1つを獲得!)

もちろん、視覚障害のないクライマーとまったく同じようにできるわけではありません。
クライミングでは、自分の目でマップや現地を視察し、イメージトレーニングを繰り返します。
さらに登攀中も、どこに指やつま先をねじ込み体を支えるかを見極めるため、視覚情報は重要です。
その視覚という足りない部分を補ってくれるコーチが必要です。
言い換えれば、目が不自由でも補ってくれる人がいるだけで、岩壁だって登れるのです。

でもそれは、わたしたちが普段でもできる助け合いと同じです。

お歳を召した方や身重の方に席を譲る
棚の上の物を背が高い人がとる
道を聞かれたら教えてあげる
赤色が欠ければ借りて絵を描く
初デートはどこに行けばいいかと恋愛上手なあの人にアドバイスを求める

その結果、出かけやすくなる人や手の届かなかった本が読める人、孫の笑顔が見られる人、恋人に素敵な絵をプレゼントできる人がいます。

足りないところを補い合うと、ひとはより豊かに生活ができると思うのです。

■授業の目的
今回の授業は、「障害者フリークライマー日本代表チームを応援する」という大きな内容です。
大きな助けも必要になります。
授業の延長に、彼らを応援するためのファンドレイジングも目的としています。
ですが、まずは先生の話を通じて障害者として世界に挑む彼らの現状を聞いてみましょう。
そして、わたしたちが応援できること、もっと身近な生活で助け合うということを考えてみましょう。

※クライミングとは、フリークライミングやスポーツクライミングの総称で、岩登りの一種で、安全のための命綱(確保用具)だけを頼りに、岩の出っ張りやくぼみなどを利用して登るスポーツで、奥多摩や御岳などでも盛んに行われています。
※ファンドレイジングとは、民間非営利団体が活動のために必要となる資金を、個人、法人、政府などから集める行為の総称のことで、一般的に、寄付、会費、助成金、補助金などの財源獲得の手段を指します。




■2012年のフランス・パリ大会に出場
今年も9月フランスのパリ・ベルシーで世界選手権大会が開催されます。
日本からも健常者の代表チームとともに、小林先生を含むパラクライマー7名(全盲の部から3名。強度弱視の部から2名。軽度弱視の部から1名。肢体障害の部から1名)と、3人のコーチ(視覚障害者のルートをガイド)が日本代表チームとして出場します。
しかし、マイナー競技でしかも障害者の世界選手権ともなるとさまざまな課題があります。
フランス遠征費ひとり30万円を選手自らが負担しなければならいという金銭的負担も、そのひとつです。

・IFSC クライミング世界選手権2012 パリ大会について
日程:2012年9月12 - 16日
場所:パリ・ベルシー
主催:国際スポーツクライミング協会・フランス山岳協会
大会HP: http://www.worldclimbing2012.com/

・競技について
今回の世界選手権ではリード、ボルダリング、スピード、パラ(障害者)の4つの種類の競技が行われ、大会に合わせて巨大な人工壁が仮設されます。
パラ日本チームが出場するのは、速さではなく誰がより高くまで登れるかの到達高度を競う競技となっています。

■授業の内容
大活躍だった昨年のイタリア大会を記録したDVDを鑑賞し、小林先生からパラクライミングのこと、障害者のこととともに、パリ大会への意気込みをお聞きします。
昨年の大会を撮影された山口さんや、代表選手たちも参加予定ですので、直接お話しをきいてみましょう!
授業が終わった後も、選手のブログによる活動報告、試合当日のパブリックビューイング、及び、帰国後の報告会を予定しています。

■授業の流れ
12:30
受付開始
13:00
はじめに
13:05
DVD「見えないチカラ 視覚障害のフリークライマーが見つけた明日への希望」鑑賞
13:45
小林先生とゲストのお話
15:15
- 休憩 -
15:30
交流会と寄付のお願い
15:50
ふりかえり・記念撮影・アンケートにご協力ください
16:00
終了

※2011年イタリア大会のドキュメンタリー映像「見えないチカラ」は、シブヤ大学のゼミ、虹とねいろプロジェクトの協力の下、視覚障害のある人もそうでない人も楽しめるようにナレーションがついています。




【小林先生からのメッセージ】

■パラクライミング日本選手団サポートのお願い
視覚障害クライミングの普及活動を行うNPO法人モンキーマジックでは、活動の一貫として競技の普及も推進しています。この度、パラクライミング日本選手団の競技環境を整えるべく、支援を呼びかけています。競技環境の整備には広く皆様からのご支援を必要としています。出場選手は公的補助が全くなく、全額自費による活動を行っています。選手達が競技に専念できるように、趣旨にご理解を頂き、広く皆様のご支援をお願い申し上げます。

以下、三つのことから活動資金が不足しています。

1.選手の大会遠征費
飛行機、移動費、保険料などの大会遠征にかかる経費があります。
選手は遠征だけでなく大会までのトレーニングも自費で行っており、競技環境の整備には広く皆様からのご支援を必要としています。
2.宿泊環境の改善
大会期間中パリにて滞在する仮予約している宿泊施設は、バストイレ共同の決して選手が休養を十分にとり、体調を整えられる環境とは言えません。特に障害者にとって、プライバシーという視点ではなく、安心な生活という視点から宿泊環境の見直しを実現したいと思います。
3.必要不可欠なコーチの渡航費
視覚障害クライマーがクライミングをするためには、ルートを一緒に考え、視覚情報を補ってくれる晴眼者のコーチの存在が不可欠であります。視覚障害のカテゴリーにおいては、選手はコーチからホールドの位置の指示を受けながら競技を行います。また慣れない土地での生活面をサポートする役割も担っています。コーチ達も渡航費を自ら負担し参加している現状があります。

趣旨にご理解を頂き、以下より広く皆様のご支援をお願い致します。

NPO法人 モンキーマジック 代表理事 小林幸一郎

支援サイトはこちら
(NPO法人モンキーマジックウェブサイトから、特設サイトにリンクしています。)
ご支援いただいた方には、以下のような特典をご用意しております。
[1] 3,000円 お礼状、報告書、モンキーマジックステッカーをお送りします。
[2] 10,000円 [1]に加え、現地よりお便りが届きます。
[3] 20,000円 [1]、[2]に加え、現地で大会記念Tシャツをお土産に買ってきます。
[4]100,000円 [1]、[2]、[3]に加え、帰国後、小林先生との食事会にご招待いたします。(ワリカンで)

■定員
30名

■注意事項
【入場】教室へは、授業開始時間までに必ずお入り下さい。授業開始後の入場は制限させていただきます。なお、10分を超えて遅刻された場合は受付終了となり、授業へ参加することが出来ませんのでご注意下さい。
【撮影等】会場への撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
※学生登録してからお申し込みください。

■持ち物
筆記用具

先生プロフィール:
小林幸一郎(NPO法人モンキーマジック 代表理事)

2010年10月9日のにわ大開講式に集まっていただいた「にしがわ先生コレクション100」のひとり。
1968年東京生まれ。大学卒業後、旅行会社、アウトドア衣料品販売会社などを経て、33歳で独立。16歳(高校2年)でフリークライミングと出会う。それまで全く運動をしていなかったが、さまざまな環境の変化の中でもこのスポーツを止めたことはなかった。28歳のときに眼病が発覚、将来失明するという診断に失意の日々も送るが、その後さまざまな出会いから現在の活動を開始。第一回障害者クライミング世界選手権、視覚障害男子の部優勝。視覚障害者へのフリークライミング普及活動を行う「NPO法人モンキーマジック」代表理事。
モンキーマジックの事務所は武蔵野市吉祥寺にあります。

・パラクライミングカップ(ロシア)2006 視覚障害クラス優勝
・イタリア世界選手権2011  B2クラス優勝
・視覚障害者クライミング日本選手権 2位

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