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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。
これまでの授業レポート
2012年1月14日 (土)
サンキャッチャーワークショップ [縁側で考える心豊かな暮らしかた](八王子市)
- 日時
- 2012年01月14日(土)11:15〜15:30
- 教室
- 浄福寺
- 所在地
- 東京都八王子市下恩方町3259
京王八王子駅・JR八王子駅北口、または京王線高尾駅・JR高尾駅北口からバス「大久保」下車徒歩約2分。 - 定員
- 10名(応募者多数の場合抽選となります)
- 授業料
- 無料 ただし材料費がかかります。ワークショップ:
小サイズ20mm/2,500円・大サイズ30mm/3,500円 ) - 先生
- sorahug(ノザワ・キョウコ)
- 特別協力
- ヒロ
- 授業コーディネーター
- 佐藤えりな
【授業レポート】
■ワークショップ編
いつもどおり寒い冬の日。
サンキャッチャーワークショップ「縁側で考える心豊かな暮らしかた」が開催されました。
開催場所は、八王子にある浄福寺。
「もし天気が悪かったら、光が入ってこないのでサンキャッチャーで虹を作り出せない」と心配でしたが、真っ青な空、まぶしい太陽の光、ぽかぽかの縁側と絶好の授業日和になりました。
・自己紹介
今回の授業に参加していただいた生徒の方に自己紹介をしていただきました。住んでいる場所はみなさんバラバラ。中にはにしがわ以外の遠方から来ていただいた方も。サンキャッチャーって知らなかったけど、授業紹介の写真や内容を見て、興味を持って授業に参加した方が多くいました。
・サンキャッチャーの座学
サンキャッチャーについて知らない方も多かったので、簡単にノザワキョウコ先生から歴史、魅力などを説明していただきました。
様々な起源の説がありますが、そのひとつに、北欧等、日照時間の短い地域で、太陽の光を取り入れて部屋に虹を作り出すことで、少しでも太陽の光を感じる事ができるように考えられた物と言われているそうです。
一番の魅力は『虹と暮らせること』。そのような物は世の中にありふれているもではないことも、先生がサンキャッチャーに興味を持った理由であると語っていただきました。
・製作タイム
まずは、サンキャッチャーの本体であるクリスタルの色を決めます。無色、青、ピンク・・・。色選びでも個性が出て、その人がどんなサンキャッチャーを作ろうとしているのか想像が膨らみます。本体を決めたらワイヤーを結び、ワイヤーにビーズを通します。ビーズの色、形、大きさはさまざま。ここでも、その人の個性が出ます。ビーズ選びにはみなさん苦労していました。通してみたものの、イメージと異なり、もう一度やり直す人も。先生曰く、初めてで上手くできる人は少なく、回数を重ねることで自分のイメージしたものが出来上がっていくそうです。
はじめは、生徒さん同士で話しながら製作していましたが、集中してくるとみなさん無言に。「こんなに静かな授業は初めてかも」と誰かがつぶやきました。たしかに、お寺の縁側で太陽に背を向けて、もくもくと作業する授業は今までなかったかもしれませんね。こんな雰囲気の授業もいいねということをみなさん感じていたみたいです。
完成したものを縁側に吊るして、みなさんの作品を披露しました。太陽の光がサンキャッチャーにあたり、縁側が虹色に染まる。ステキな空間になりました。
・禅カフェで交流を深める
今回は、浄福寺にお住まいであり、場所を提供していただいたヒロさんに東京にしがわ冬野菜を使ったマクロビオティクスのランチを提供していただきました。
メニューは
・Tofu クリーミー玄米キッシュ(ごろり里芋、人参など)
・かぼちゃ豆乳ポタージュ
・カブと水菜のマリネサラダ
・大根アラビアータ
・もっちり玄米
・オーガニックコーヒー
どれにも動物性の食材を使っておらず、体にやさしいにメニューです。「バター入ってないの!?」「お肉がなくても美味しい!」という生徒さんのリアクションが嬉しく、作りがいがあるとヒロさんは言っていました。
・製作発表、暮らし方についての意見発表
先生は販売しているサンキャッチャーのひとつひとつに名前をつけているそうです。ということで、生徒さんが自分の作品とタイトルを発表し、どのようなコンセプトで製作したかを話していただきました。そして、今後どのような暮らし方をしたいかを語っていただきました(いつのまにか、今年の野望を語っていましたが!)
参加してみて生徒のみなさんは、お寺の縁側であったかい太陽の光を浴びて、虹を作り出すサンキャッチャーで「創る」を学び、東京にしがわの冬の野菜のランチで「食べる」を学び、体も心もあったかくなる授業だったということを実感していたみたいでした。
レポート:小松原 佑太
■ヒロさんのキッチン編
今回のワークショップでは、マクロビランチをご用意していただく、ヒロ先生のサポートをさせていただきました。
生徒さんが集まり、それぞれ自己紹介を終え、授業が始まると、私たちは授業から離れてランチの準備にとりかかります。
まずは、ヒロさんが竹かごと鋏をもって、お寺の裏山へと案内をしてくれました。
ヒロさんの息子、佳(かい)君は、1歳を過ぎたばかりで、まだ言葉は話せないものの、歩けるようになったばかり。ヒロさんの後を一生懸命追いかけます。
三人で裏山に登ったのは、熊笹と南天を採るため。これが、後でどんな効果をもたらすのか。足元には、もう枯れてしまったけれど、たくさんのモミジが重なりふかふか。過ぎてしまった秋の紅葉の美しさを想像させてくれました。
山から下りると、キッチンに入り、コーヒーを入れます。
山水を使って、自然栽培のコーヒーとハトムギ茶を丁寧に人数分を入れていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
ほとんどの料理は、事前にヒロさんが用意をしてくれていました。あとは、食事の時間に合わせて、温め、盛り付けです。
皆が食事をする母屋の和室には、テーブルに黒い半月盆が並んでいます。まずは1人分、ヒロさんが見本の盛り付けを見せてくれました。
黒い半月盆に直接、料理を盛り付けていきます。和風ワンプレートランチのようです。
トマトの赤がきれいなペンネは、パスタではなく大根。ざっくりと切っているので、余分な水分が出ず、よくソースと絡んでいます。それに並んで、次は水菜のサラダ。これは梅ペーストで味付けされていました。手前には、熊笹をひいて、その上に、まあるく握った玄米ご飯。上にちょこんと、自家製の麦みそを載せます(これがまた美味しい)。そして豆腐のキッシュ。切り口から人参やひじき、サトイモが断層のように見えて、美しく、見るからに美味しそう。そのキッシュに、素揚げしてパリッとなったレンコンと南天を差すのです。一気に華やかになります。
ヒロさん曰く、「冬のお野菜は、根菜とか...ほら、彩がないでしょう。だから、黒いお盆を用意したの。そこに熊笹(緑)と南天(赤)があれば、綺麗よね。お料理は、目でも味わうからね。」
半月盆のプレートランチの横には、陶器の器に入れたカボチャと豆乳のポタージュ。ポタージュの上に浮かんでいるのは、星と月の形をしたクッキーです。「サン(太陽)キャッチャーをつくる会だから、星と、月もね。」なんとも想像力が豊かだなあ。
このクッキーは、キッシュの土台と同じ全粒粉で手作りされています。クルトンよりサクサクして美味しかった。バターを使っていないから、こんな使い方ができるんですね。
授業を終えた生徒さん達が、食事の部屋に入るなり、歓声を上げたのは言うまでもありません。
私は、ちゃんとしたマクロビ料理を食べたのは今回初めてで、お野菜中心なのに、すごくお腹が満たされる感じが不思議でした。
今回、ヒロさんから教わった事を、少しここに書き留めます。
「ハトムギは、アトピーにもいいのよ、うちは子供にずっと飲ましているの。」
「玄米は、圧力鍋で炊くと、もっちり炊けるよ。いろいろ圧力鍋は使ってみたけど、やっぱり平和の圧力鍋がいい。特にオススメ。」
「夏場は、もっちりした食感だと食べづらいから、土鍋で玄米を炊くことで、さらりと食べやすいよう工夫しているの。」
「キッシュやクッキー(素焼のレンコンも)はオーブンを使っているのだけど、業務用のガスオーブン。やっぱり、業務用が一番。家庭用とさほど値段は変わらないけど、なんでも美味しく仕上がるの。」
「太白のごま油は、焙煎していないから、匂いもなくて使いやすいし、お料理以外に冬は顔に塗ったりしてるのよ。」
「地産地消が体にいいのよ。その土地の物を食べると、健康になるんだよ。」
「味のある料理ではなくて、味わう料理を、この子(佳君)に食べさせたいの。」
サンキャッチャーで、冬の日光を取り入れて虹にするように、素材の良さや、それぞれの旬を活かして生活に取り入れることができたら、きっと四季折々、味わい深く穏やかな生活ができそうな、そんな事を学ばせていただきました。
■テーマ
サンキャッチャーで冬空の温かさを感じよう。
心豊かな暮らしかたを考えてみよう。
■対象者
空を眺めるのが好きな方、アクセサリーづくりをしてみたい方、インテリアに関心のある方
(お寺をお借りしますが特定の宗教活動ではありません)
サンキャッチャーは、太陽の光を受けてお部屋に小さな虹を作り出すルームアクセサリーです。
別名「レインボーメーカー」とも呼ばれ、欧米では幸運のお守りとして愛されています。
日光の当たる窓辺に下げるとクリスタルガラスが反射し、お部屋にたくさんの虹が広がります。
小さな虹がシャワーのようにキラキラ、ユラユラ...
その情景は本当にきれいで、太陽からステキなプレゼントをもらったような気分。
八王子のお寺を舞台にサンキャッチャーアーティストのノザワキョウコさんから、その魅力と楽しみ方を学びます。
また、サンキャッチャーを「部屋の外と内をつなぐ道具のひとつ」と捉えると
簾や縁側と同じようにインテリアの要素や暮らしの仕掛があることに気づかされます。
節電や節約が求められる今日、インテリアやアクセサリーは嗜好品と扱われることもありますが
丁寧に日々を暮らし、心の栄養を補うことで豊かさのベクトルは変わってきます。
心豊かな暮らしかたとはなんだろう
キラキラとにしがわ色に染まる縁側で、新しい年の暮らし方について考えてみましょう。
今回の授業はマクロビオティクスのランチ付き!
のんびり、まじめに、心と体の栄養補給をする授業です。
■授業の流れ
- 11:00
- 受付開始 (BUS/高尾10:50発、八王子10:12発)
- 11:15
- 自己紹介タイム
- 11:30
- サンキャッチャーの座学
- 11:45
- 制作タイム
- 13:00
- 完成品を縁側に飾る、記念撮影
- 13:30
- 禅カフェで交流を深める(マクロビランチをいただきます)
- 14:30
- 制作発表、暮らし方について意見交換
- 15:30
- 終了、解散
■定員・締切
10名(応募者多数の場合抽選とさせていただきます)
■注意事項
※バスの時刻に気をつけてください、毎時一本です
※雨天決行 制作作業は室内で行います
※温かい格好、滑りにくい靴でご参加ください
※サンキャッチャーの材料費がかかります:小サイズ(20mm)/2,500円・大サイズ(30mm)/3,500円
カラフルなクリスタルやビーズを中心にご用意します。使いたいビーズがある方はお持ち下さい
ニッパー・ペンチはこちらでご用意しますが、数に限りがございますのでお持ちの方はご持参下さい
※禅カフェ ランチ無料(メニューは予告なく変更する場合がございます)
豆腐ベジ玄米キッシュ、豆乳ベジポタージュ、もちもち玄米小結び、サラダ、コーヒー
※学生登録してからお申し込みください。
※ほかの授業への重複申込みは無効となりますのでご遠慮ください。
先生プロフィール:
ノザワキョウコ「sorahug」デザイナー
千葉県出身。10年暮らした吉祥寺を離れ、2011年7月よりスカイツリーの近くに在住。
海と山どっちが好き?と聞かれたら「空!」と答えるほどの空好き。
アクセサリーデザイナーを経て、ディスプレイやスタイリング、プレスなどを経験後、フリーへ。
ジュエリーブランドを立ち上げようとした矢先、とある展示会でサンキャッチャーに出会い、誰もが笑顔になる「小さな虹」に魅了され、サンキャッチャーを作り始める。
2010年1月オリジナルブランド「sorahug」スタート。
「人と空をつなぐ」をモットーに、現在、井の頭公園で毎週開催される「アートマッケッツ」を中心に不定期に展示会やイベントの出店など行っている。
特別協力:
ヒロ(広沢 記子)
ヨガインストラクター、オーガニッククリエーター、1歳児の母
東京の西、高尾にある、真言宗智山派「浄福寺」で生まれる。
学生時代より世界中を旅し、巡り着いたインドでヨガに出会い、学び深める。
ヨガをきっかけにベジタリアンになり、独学でマクロビォティックなどを学ぶ。
現在、お寺を中心に誰もが心安らげる「サンガ」を作るオーガニックイベントや都内スタジオでのヨガ指導など積極的に活動中。
著書「ヨーガではじめる阿字観瞑想のすすめ」かんき出版
お寺&育児ブログ http://ameblo.jp/hiroyoga/