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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2011年9月10日 (土)
Thinkボランティア!〜「僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.」を、観て、聞いて、語ろう〜 (立川市)

日 時:2011年9月10日(土) 18時前後‐21時前後予定
    (※正式な時間は、当選者へメールでお知らせ致します)
教 室:立川シネマシティ
    (映画館 シネマシティ/CINEMA・TWO いずれかの劇場)
所在地:東京都立川市曙町2-8-5(シネマシティ)
    東京都立川市曙町2-42-26(CINEMA・TWO)
    いずれもJR立川駅より徒歩6分
    多摩都市モノレール立川北駅より徒歩3分 MAP
定 員:90名(予定/応募者多数の場合は、抽選)
授業料:無料
ゲスト:葉田 甲太(はだ・こうた)映画原作者
授業コーディネーター:古川 ゆかり

Think ボランティア!
〜「僕たちは世界を変えることができない。But,we wanna build a school in Cambodia.」を観て、聞いて、語ろう?


【授業レポート】



暑さがぶり返す、初秋の夕方。
今回の授業は、立川シネマシティ2階fスタ226席の貸し切り という大規模な授業です。
にわ大の生徒募集枠は79人、その他シネマシティ会員が118名の合計202名が先ずは映画に参加です。
映画後の授業に参加してくれたのは、そのうちの約100名でした。
今回、応募してくれた生徒さんは16歳の高校生から66歳の女性まで。男女比は1:3で女性多いです。豊島区、世田谷、杉並、文京など23区以外にも埼玉県の鴻巣、飯能など「にしがわ」エリア以外からの参加者も多数。原作者のように発展途上国への小学校建設をしたいなど活動を始めたい方や、既に活動している方など幅広い年齢層ながらも、映画・ボランティアに興味のある方々が参加して下さいました。

18:30の開演に合わせて、続々と生徒さんが集まってきました。
チケット引換券の列に並ぶ生徒さんに、この授業を選んだ理由を聞いてみると、「カンボジアに縁があって」「映画が好きだから」「ボランティア経験から興味をもって」などなど。
年齢層も様々で、友人や親子での参加をされている方もいらっしゃいます。
会場から上演までスムーズに進み、上映中は、スタッフも一緒に映画を堪能。

上映終了後は、人とのつながりが生まれるよう、一度席替えを行い、グループディスカッションがスタートです。

私とグループになった方は、ドキュメンタリー映画に携わる50前後の男性でした。
長期的目標を持つボランティアは、熱意の持続とその環境を整えるのが大変そう!という私の感想に対し、「だから、途中でやめてしまう例も多くあるんだよね。ボランティアとは、自己肯定。自分のやる事を認めてあげないと、前に進めなくなるね。」と。強い人がボランティアをできるんだ、とか、私のボランティアなんて遊びの延長だな、と日頃思っていましたが、私らしく出来る事をすればいいし、そんな自分を認めてあげてもいいかもしれない、と感じました。

次は、今日のためにゲストとして会場に駆けつけてくださった、この映画の原作者であり、ストーリーの主人公である葉田甲太さんのトークです。
授業コーディネーター 古川さんのリードで、対話式の講演となりました。


葉田さんのトークより
■現地での撮影について
現地の様子は、ほとんどドキュメンタリー。出演者のブディさんは、実際に僕たちの案内人で、当時も同じように話してくれていた。畑仕事で学校に通えない男の子も、現地ロケで逢ったんです。
■ノリで始めたボランティア?きっかけについて
実はノリではなくて、その当時、新潟地震やスリランカの津波でも、現地に行ってボランティアをしました。でもそこで、自分がいかに何もできないかを知って、何かをしたいと。スリランカで出会った子供が、親を亡くして学校にいけないと言っていた。それが心に残っていたんだと思う。
■下ネタもアリ?赤裸々な内容について
実際、出版社に「下ネタ多すぎる!」って言われて凹みましたが。だって、そんな良いことばっか書いたって、誰も見てくれないでしょう?それに、自分は知識も経験もないから、包み隠さず言うしかないでしょう?この小説は「こうあるべきですよ」っていうんじゃないんです。「自分は、こう思ったんです、あなたは、どうですか?」っていうんです。
■映画の好きなシーンについて
カンボジアの子どもから手紙をもらって、普通だったら元気になるはずが、それで反対にやる気なくなってしまうシーン。そんな主人公いないですよね!でも、それが現実っぽくて好きです。


質疑応答
□その後どうなってますか?
つまんない事が一番大切。「継続すること」を頑張ってます。実は、この映画を見た人が「よし!自分も学校建てよう!」と思われたら困るんで。今は学校より教師の不足とその質が問題なんです。月に一度、教師と校長と村長と、今の問題点と改善について話し合っています。
□エイズ患者の「生きる希望をもらいました」のセリフ、どう感じたか?
幸せってわからないなと。同じ年の女性が、旦那にエイズをうつされて逃げられ、偏見の目でみられ、でも周囲を恨みもせず、自分の人生を受け入れている。幸せって物質的なことではなく、幸せだと感じられる心のことかもしれません。

□目指すゴールは?
大きな事をしてやりたかったのに、自分はどんどん小さくなっているような。世界のために、とか考えると動けなくなるんです。あの人のために、と思うからこそ動ける。自分関わった人が笑顔になれるようにしていきたい。

□タイトルについて
タイトルの「僕たち」っていうのは、学校を建てようとした僕らのことです。世界をかえられないかもしれない。Butは、「でも、相手の幸せのお手伝いはできるかもしれない」そして今でもカンボジアでは笑っている人がいる。「でも、変える必要ないんじゃないか」っていう、希望のButなんです。

□医者をめざしたのはなぜ?
国境なき医師団への憧れ。そして、僕マザコンなんですけど、母親が通院がちで。待合室で「僕が医者になってお母さんをなおしてあげる」って言ったら、すごい喜ばれて。そのままきてしまいました。

「もっと僕に、この映画にムカついてくれていいんです。なめんなよと。僕は、ここから活発な意見が出てくれるとうれしい。僕は、なんも深くないです、すんません。」と、葉田さんは映画の主人公と同じく、はにかみながら、戸惑いながら、お話をしてくださいました。
「自分は、こう思ったんです、あなたは、どうですか?」の言葉はそのまま葉田さんの飾らない人柄だと感じました。

最後に会場の皆さんで記念撮影です。
ご参加、ありがとうございました。


(C)2011「僕たち」フィルムパートナーズ

■テーマ
映画公開に先駆けて鑑賞し、『ボランティア』について聞き、考え、語り合います。

■対象者
ボランティアに興味のある方、あるいはボランティア経験のある方など

■授業について
ありきたりの毎日を過ごしてきた大学生が、人生を変える'あるモノ'に出会った。
それは、「カンボジアに小学校を建てる」こと!?

ノリで始めたボランティア活動の中で、恋や友情、社会の問題に直面し、自分自身を見つめ直して
いく姿をリアルに描いた話題の映画「僕セカ」がいよいよ9月23日(金)に公開されます。

この映画が実話だって知ってましたか?

本当の主人公は、現在、研修医の葉田甲太(はだ・こうた)さん。
この授業のゲストとして参加して下さいます。

夢を実現するため、彼は仲間と、募金プロジェクトを設立。
クラブでのチャリティーイベントなど、同じ大学生達とともに始めたボランティア活動は、今も後輩たちに引き継がれています。
バイトとコンパ、学業にあけくれる普通の医大生だった彼をこんなにも駆り立てたものとは何だったのでしょうか?

そして、日本を襲った未曾有の大震災から半年が過ぎようとしています。
「何かしたい」
あなたの中のその想い、ボランティア活動は、今も続いていますか?

映画の主人公が感じた情熱が、この大震災へのボランティアへの想いと同じとはいいません。
でも気軽に思っていたボランティアでも、体験すると考え方が変わることってありませんか?
ボランティアに興味のある方、あるいはボランティア経験のある方を対象に、活動を始めたきっかけや、その想い等を聞き、語り合います。

さあ、映画を観て、考え、共に語ろう!
「ボランティア」って何?

■授業の流れ
18時前後‐21時前後予定
※時間は30分以上前後する場合もございますので予めご了承ください。
※時間は当選者へメールにてお知らせ致します。

・映画上映開始(126分)
 (上映終了後 休憩5分)
・映画の感想含むグループディスカッション(5分)
・ゲスト:葉田甲太さんトーク(15分)
・葉田さんへの質疑応答&ディスカッション(15分)
・おわりに〜記念撮影〜アンケート回収(10分)
・終了

■映画について
「僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.」
http://www.boku-seka.com/
≪9月23日(金・祝)シネマシティにてロードショー!≫




150万円でカンボジアに小学校を建てる!
2005年、当時医大生だった主人公はカンボジアに小学校を建てるために募金プロジェクトを立ち上げた。
ノリで始めたこの活動の中で、恋や友情、社会の問題に直面し、自分自身を見つめ直していく―――。
イマドキ大学生が経験した、愛と感動の'ボランティア'トゥルー・ストーリー。

監督:深作健太
出演:向井理、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝、リリー・フランキー、阿部 寛 
配給:東映株式会社

■定員・締切
90名(応募者多数の場合は、抽選。9月2日(金)申込締切予定)

■注意事項
1.本授業は、映画の鑑賞を含めた授業となります。
2.途中入場はできませんので、<開始5分前>には着席できるようご協力よろしくお願い致します。
3.時間は18時前後‐21時前後を予定しています。
  正式な時間、上映劇場など詳細は当選者へメールにてお知らせ致します。
4.立川シネマシティの有料会員・シネマシティズン
  〔http://cinemacity.co.jp/topics/topics2.html〕も参加します。
※重複応募は無効となりますのでご注意ください。
※授業の参加エントリーには、学生登録が必須となります。
※無料の駐車場はございません。

原作:
僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.(小学館)

原作者の葉田甲太さんが本授業のゲストとして来場します。

映画の幅広い理解、授業への積極的な参加のためにも、ぜひ、ご一読されることをお薦めします。

教室:

立川 シネマシティ/CINEMA・TWO

シネコン激選区の多摩地区にありながら、オリジナル音響システムの開発、劇場貸切サービスの実施など、独自のカラーで常に話題を提供し続けている立川のシネマシティ(6スクリーン1025席)とCINEMA・TWO(5スクリーン1245席)。子育て中のママさんのための上映会「シネマのたまてばこ」(今年は11月16日(水)開催予定)や立川市の社会福祉法人すみれ会主催ぽれポれコンサート「木村弓コンサート、など、地元、市民の皆様との活動も積極的に行っている。2011年2月12日には東京にしがわ大学の授業として《立川の現役産婦人科医である井上裕子先生を迎えて、映画「ジーン・ワルツ」を通して'生'を学ぶ、「ムービー・イン・エデュケーション」》を開催。
http://cinemacity.co.jp/

ゲストプロフィール:
葉田 甲太(はだ・こうた)

「僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia.」原作者

1984年5月28日生まれ、兵庫県出身。学生国際協力団体「あおぞらプロジェクト」元代表。東京を中心に23大学54人の大学生メンバーと共に総勢3000人を超えるチャリティーイベントを開き、バーナード・クリッシャー氏と共にカンボジアに小学校を建設。カンボジアエイズドキュメンタリー『それでも運命にイエスという。』監督(2011年2月〜6月全国にて上映会開催)現在は不定期に講演会を開催しながら、小学校の維持に力を注いでいる。日本医科歯科大学医学部卒業。現在、都内の病院に勤務。

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