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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2011年8月13日 (土)
みんなでつくるかき氷 〜おすそわけでつながる人とまち〜

日 時:2011年8月13日(土) 14:30-18:30
教 室:学園坂タウンキッチン&たまり場カフェ
所在地:東京都小平市学園東町1-16-1 ショッピングセンターアサヒ
    西武多摩湖線「一橋学園」駅北口から徒歩5分
定 員:16名 (応募者多数の場合は抽選)
授業料:無料(ドリンク・教材費 500円)
先 生:北池智一郎 (株式会社タウンキッチン代表取締役)
授業コーディネーター:吉野 佳 鈴木 ひとみ 佐藤 奏
授業サポーター:落合 祥子 野原 邦彦

みんなでつくるかき氷 〜おすそわけでつながる人とまち〜


先 生:北池智一郎 (株式会社タウンキッチン代表取締役)
授業コーディネーター:吉野 佳 鈴木 ひとみ 佐藤 奏
授業サポーター:落合 祥子 野原 邦彦
授業レポート:あまのっち


突然ですが、みなさんは「おすそわけ」したことありますか?
ご近所さんや町内の親しい友人などといただいたものや作ったものをシェアしていくこの行為。最近ではなかなか見かけることも少なくなってしまったように感じませんか?今回の授業では小平にある「学園坂商店街」をフィールドに、地元の商店街の方々とコミュニケーションしながら手に入れた食材を使ってかき氷を作り、それをたまたま通りがかった地元の方に振る舞ってしまおうという授業です。

【自己紹介】
スタッフの自己紹介の後、今回参加いただいた生徒のみなさんの自己紹介をしていただきました。住む場所もきっかけもさまざまで、かき氷を作ってみたい楽しい夏休みの思い出にしたいなど、この授業への思いが伝わってきます。

そして先生は「地域がつながるおすそわけ」をテーマに、地域のお母さんたちの手作り料理を提供し、高齢者や子供達の「食」を支えているコミュニティカフェのオーナーの北池智一郎さん。

【おすそわけの意味】
冒頭のご挨拶で北池さんは塾帰りにマクドナルドに寄る子供たちを見て、とても違和感を感じたそうです。子供たちが食べる食事を充実して少しでも「さみしいな」を少なくしたい。そして心の部分、人と人の関係性。こうしたことを充実していくことで、おすそわけできるような街・社会ができたら21世紀の新しい流れができる、そしてタウンキッチンとしてもそのお手伝いができる「平成おすそわけ運動」のようなものができるのではないかと語っていただきました。

【フィールドワーク】
今回参加した16人を4つのグループ分けをして、商店街の方に取材に行っていただきます。皆さん初対面で「あっよろしくお願いします」などとちょっとぎこちない挨拶。授業コーディネーターの説明のあと、いよいよフィールドワークに出発しますが、このフィールドワークでは小平らしいかき氷について商店街の方に取材しながら「この街らしさ」を聞いていきます。そしてかき氷作りの材料の買い出してきていただきます。今回あるグループに密着してみました。

今回珍しく男性の参加者の多い授業で、男性3人女性1名のグループで、道すがらどこに聞きに行きます?なんて話しながら、商店街をキョロキョロしながら歩いて行きます。するとお茶屋さんを発見!意を決して突入です。お店の方に「東京にしがわ大学」の授業であること、小平らしいかき氷を作ることなどを説明したあと、オーナーにこの商店街のお話を聞いてみました。

オーナーによるとこちらのお店は50年前にこの商店街に移り住んできた方で、元々は狭山のお茶農家の3男の人がこちらで開いたそうです。学園坂商店街は以前はタウンキッチンのあたりは住宅街で、段々と駅側に向かって商店街が延びて今のように一つの商店街になったそうですが、以前はお茶屋さんを境に「学園坂商店街」「学園坂下商店街」と分かれていたそうです。

そしてお茶の美味しいさ。特に夏に飲む「水出し緑茶」の魅力などを伺いながら試飲させていただきました。お話を伺っている途中に「小平らしさ」ってなんですかね?という質問に「うーんいろいろあるけど、たぶん丸形の郵便ポストが日本一多いのと、ブルーベリーを初めて栽培したってことかな?」というヒントをいただきました。そしてふと店内を見回すと「アカシアの蜂蜜」が。。。よく見ると小平で養蜂しているようです。ということでとりあえずこちらを購入させていただきました。

続いて、こちらの商店会長さんの布団屋さんの「寝具センター丸新さん」に突入です。
商店会長さんからこの商店街のお話をいろいろ伺いました。この商店街のすぐ近くに牧進さんという高名な日本画家が住んでいること、でも牧さんは商店街ではお買い物してくれないこと、奥様がたまに買い物してることなどです。

そして、会長さんに「どんな商店街になって欲しいですか?」という質問に「プロ意識のあるお店がたくさんある商店街」になって欲しいとのこと。たとえば「ふとん博士のいるふとん店」などグローバルなディスカウント競争に参加するのではなく、プロ意識を持ってお客様をお迎えできるようなそんな商店街を目指したいと。「ちなみに今のこの商店街だったらどこでしょうか?」と質問したところ、パン屋さんがそうだね。ということで、商店会長さんにお礼を言って、そのパン屋さんに向かってみることにしました。

しかし行ってみたら、パン屋さんはお盆休み。。。。ここで取材のタイムリミットが近づいてきます。


どうしよう?と迷ってる暇はありません。
とりあえず、果物屋さんならなにかあるかも?ということで急げーーーー!と八百屋さんに向かいました。

そして八百屋さんのおねえさん?に小平らしいものってなんですか?と質問。
しかし店内を見回しても小平産のものが見当たりません。いろいろ根掘り葉掘り伺っているうちに「梨は栽培してるね」ということで、梨に飛びつきました。ついでに安かったので?なぜかキュウリも購入。もう時間もないので急いでタウンキッチンに戻りました。

【オリジナルメニューの発表】
さていよいよかき氷作りの発表です。まずはみんなで発表用のボードにどんなかき氷にするか作戦会議です。今回の取材で収集したことをみんなでイラストにまとめていきました。そしてできあがったのが「赤い郵便ポスト」をモチーフにしたかき氷でしたが、赤いシロップを買ってないことに気づき、急いで買いに走ります。しかしシロップはすでに売り切れで透明のシロップに食紅を混ぜて赤い色を表現してみました。そして梨とスティックに切ったキュウリをトッピングにして、かき氷にアカシアの蜂蜜を乗っけてみることにしました。

そしていよいよ発表です。
各グループごとに取材の成果と個性的なかき氷のオリジナルメニューを発表していただきました。

【そすそわけ】
参加者の皆さんで作ったオリジナルメニューをもとにかき氷の制作です。
メニュー通りにできたグループ、できなかったグループなどさまざまでしたが、みんな一生懸命かき氷作りをします。また取材中に配ったチラシを見て遊びに来てくださった近隣の方やたまたま通りがかった人にできあがったかき氷をおすそわけしてみました。ご家族や近所のおばちゃん、向かいの靴屋さんなどみなさんに召し上がっていただき、感想をボードに貼っていきます。

【生徒の感想と北池さんからの授業の感想】
最後に生徒の皆さんの感想を伺いました。商店街の方といろいろ話せて小平のことをよく知ったこと。美味しくかき氷ができたこと。ふるまうことで新しい出会いがあることなど、この授業をおおむね楽しんだ生徒さんの感想がありました。そして北池さんからは、商店街の人たちは若い人たちともっと話したいと思っているので、自分の街でも買い物したついでにもっと話しかけてみて欲しいというお話がありました。またできたかき氷については一応順位をつけていただきました。

ここで小平のキャラクター「ぶるべー」が登場。みんなでお店の前で記念撮影です。

夏の暑い1日でしたがとても充実した1日でした。人と人がつながりおすそわけすることで新しい出会いのきっかけも生まれる。街のあらたなコミュニケーションが学べました。

今回、普段サポートスタッフの方々にこの授業を作っていただきました。授業を作っていく課程をずっと拝見していましたが、全員が初めて授業を作る「授業コーディネーター」として、とても苦労して準備を進めていました。リーダーのけいちゃん始め、みなさんお疲れ様でした。
なのでこの授業ができたことは東京にしがわ大学としてとても意味がありました。私自身とても良い経験を積ませていただけました。これからもこのような楽しい授業を受けてみたいです。




それと個人的感想ですが、キュウリは。。。残念ながらかき氷に合いませんね。


■テーマ
「おすそわけ」を通じて、心の豊かさや人とつながる楽しさを体感しよう

■対象者
人や地域とのつながりや、まちづくりに興味のある方、食べることが好きな方

■授業について
あなたにとって、「おすそわけ」とは何ですか?

一橋学園駅北口からつづく、どこか懐かしい学園坂商店街。
その一角にある「学園坂タウンキッチン」は、「地域がつながるおすそわけ」をテーマに、
地域のお母さんたちの手作り料理を提供し、高齢者や子供達の「食」を支えているコミュニティカフェです。

"「おすそわけ」による「ありがとう」を循環させることで、心の豊かさがつながる社会をつくりたい"
そんな思いで立ち上げた、オーナーの北池さんを先生に迎え、おすそわけの精神を学びます。

そして夏といえば、かき氷!!
暑ければ暑いほど食べたくなるかき氷のトッピングを求め、学園坂商店街にくりだし、
最高に美味しい「オリジナルかき氷」を作りましょう!
なんとタウンキッチンのある小平市は、ブルーベリー栽培発祥の地。
まちの人とコラボしたら、意外な黄金レシピが生まれるかも?!

最後にみんなのアイデアが詰まった「オリジナルかき氷」を
実際にまちの人に「おすそわけ」してみましょう。



■授業の流れ
14:00 受付
(1)自己紹介
(2)先生の紹介、オリエンテーション
(3)チームに分かれて、オリジナルかき氷の作戦会議
(4)まちの人にもアイデアをきいて、商店街で買い出し
(5)かき氷づくり開始
(6)おすそわけタイム
(7)感想&まとめ
(8)記念撮影
18:30 終了

■注意事項
・ドリンク、教材費以外に別途、材料費がかかります。材料費は各自ご負担ください。
・野外に出るため、動きやすい恰好でお越しください
・節電のため室温が高くなる事が予想されます。
 屋外を歩き回る事も考慮し、十分に熱中症対策をお願いいたします。
・重複応募は無効となりますので、ご注意ください。
・授業の参加には、学生登録が必要となります。

先生プロフィール:
北池 智一郎 (きたいけ ともいちろう)

大阪大学工学部を卒業。 外資系コンサルティングファーム、外食ベンチャー企業を経て、 2009年より任意団体TOWN KITCHENを立ち上げ、食を通じたコミュニティビジネスの事業化を目指す。
ホームページ http://town-kitchen.com/

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