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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

これまでの授業レポート

授業一覧

2011年8月13日 (土)
1日体験 〜にしがわで田舎くらし〜

日  時:2011年8月13日(土) 9:45-17:00
     ※授業終了後に「もっといたい企画(自由参加)」もあります
教  室:古民家・滝本 (日の出町)
集合場所:JR五日市線 武蔵五日市駅(あきる野市)
定  員:先着20名(定員に達し次第、募集を締め切ります)
     ※家族・グループでの参加も大歓迎
森の休憩費:¥1,000(お昼・おやつ代として)
先  生:安原はづき、ジェイミー・ドワイヤー
授業コーディネータ:チーム「山おとこ組」(じゅんパパ、ケーシー、まさお)

にしがわ大学 「1日体験 〜にしがわで田舎ぐらし〜」レポート

日時:2011年8月13日土曜日 9:45〜17:00
先生:安原 はづき、ジェイミー・ドワイヤー
授業コーディネーター:じゅんパパ、ケーシー、まさお
サポートスタッフ:にしぼん、さき、もっち
当日参加生徒数:17名

快晴、というか、ど夏!!の猛暑な土曜日、JR五日市線の武蔵五日市駅に集合しました。
欠席の生徒さんも数名出ましたが皆さん事前に連絡をくださり、参加の方に遅刻者がいる事もなく順調に集まりました。(電車の数が少ないので同じ電車で一気に集まったので出欠確認と会費徴収はちょっとてんてこまいでした...まさおが準備していてくれた小銭がとても役にたちました!)
その後、参加者各自への熱中症など体調管理の呼びかけがじゅんパパからあり、バス停でコーディネーターとサポスタの自己紹介を簡単に済ませ、青春号のバスに乗り一路滝本へ。

バスを降車後歩きながらの!参加者自己紹介などして滝本に着きました。友人同士、ご夫婦、お子さんとご夫婦、そして視覚障害を持つ旦那様と奥様、一人で参加した人々など、多種多彩な参加者です。

滝本では今回の授業の先生のジェイミーさんとはづきさんが出迎えて下さりました。
お二人は、築250年の古民家「滝本」住まいながら守り管理しておられます。
滝本は築250年ですが、なんと基礎部分は400年とも言われているそうです!なんという歴史の上に私たちは今座しているのだろう!と驚き、永きに渡りいろんな人が守ってきたであろう住まいを少し神々しく思いました。室内は照明も暗く冷房も有りませんが、そのほの暗さが心を落ち着かせ、吹き抜ける風が心地良い素敵な空間で、すぐにでもお昼寝をしたい気分でした(笑)。

もちろんそれは授業の趣旨とは違うので叶う事は無く、その後二班に別れて、住居周りを散策しました。野草をつんだり、食べられる植物を教えていただいたり、普段は「雑草」という大きなくくりでしか見てなかった植物をしげしげと眺めました。私ははづきさんの班でしたが、はづきさんの"生きる力"みたいなものを感じ頼もしく憧れてしまいました。
清流に自生するクレソン、ワサビの葉の美味しかった事!
みつば、よもぎ、ユキノシタ、などを教えて貰いました。

散策を終えて、はづきさんが手作りで準備していて下さった冷えたチョコバーを振る舞われ、お昼前の作業を開始します。オレンジピールや雑穀?とか入ったチョコバー美味しかった!ジェイミーさんの好物だそうです。いろんな意味でご馳走様ですね(笑)?!

さてさて、お昼の前の作業は最大のイベントですね。竹準備班、薪割り班、食事班の3つに別れます。屋内担当の私は食事班を報告します。
献立は、おにぎり、天ぷら、サラダ、そしてそうめんです。そうめんは薪割り班が外の釜でゆでてくれていました。それ以外の物は屋内の作業になりました。
はづきさんがあらかじめ炊いておいてくれた玄米をおにぎりに。お味噌、ゴマの葉を漬けたもの、梅干しを具に。ちなみにゴマの葉は、お醤油、ごま油、コチュジャンでつけたそうです。とても美味しかった!
そして、前日畑で穫っていて下さった野菜を中心に天ぷらに。茄子、ししとう、カボチャ、さつまいもなどなど。米粉であげた天ぷらはかりっとしていて、とても美味しそう。とにかく沢山揚げました!口々に、「まだあるの?!」って言いながら(笑)。暑くて暑くて数人で交代しながら揚げまくりましたー。
他にもマリネの野菜を切り、薬味も豊富に準備しました。生徒の皆さんはとても動きが良くて、本当に自ら動く動く。出来る事を探して、判らなければきちんと訪ねて。素晴らしく助かりました。作業しながらワキあいあい、少しずつ距離が縮まって行くのを感じました。良い時間ですね。

にしぼん、屋外作業のほうはいかがでしたか!?


はい、こちらはにしぼんです。
屋外作業組には9名ほどが参加。流しそうめんで使用する、樋(とい)・器・箸の作成と、その材料である竹の伐採を行いました。

まずは、ジェイミーさんから竹の伐採と加工に必要な道具のレクチャーを受けます。
鋸の使い方、鉈での竹の割り方。
鋸は2種類あり、歯の細かい方が竹の伐採には適しているとのこと。
鉈で竹を割るときは振り下ろして使うのでは無く、歯を当て鉈をハンマーなどでトントンと割ってゆくのです。

各自にひとつ道具が配られ、軍手を装着。腰巻きの着いた鋸を得意げに侍気分。
鉈を片手に怪しい笑みを浮かべる女性をみて、「ひぐらしのなく頃に」のレナを連想。


一行、ジェイミーさんの案内で古民家裏の竹藪へ。
倒したい方向の側面に鋸を3分の1程入れ、反対側は1〜2cm程上から切ります。
皆が見守る中、まるで林業関係者の様なじゅんパパがジェイミーさんの指導の下、一本伐採。そして、歓声。

さて、ここから二班に分かれます。
さきほど倒された竹の枝落とし班と、さらに竹を伐採する班。
何となくの希望者で班が構成され、そしてそれぞれに適している道具の交換。
伐採班には鋸を、枝落とし班には鉈とハンマーを優先に。
終始各自が積極的に行動し、こういった臨機応変な場面で作業が滞ることがなかったのはありがたかったです。

屈強な男達は山へ竹刈りに。
女性や子供とお父さん、そして乙女座の私は枝落とし作業を行いました。

手元にある道具は鋸、鉈、ハンマー、そして蚊取り線香。
まずはお父さんが鋸で一枝ばっさりと。
賞賛の声を上げるお子さんに、お父さんはご満悦の様子。
ほんとに、子供もお父さんもそしてお母さんも楽しそう、嬉しそう。
家族っていいなー。
鋸を持って張り切るお父さんを筆頭に、鉈を持ったレナなど数名が適度に交代しつつ作業を行います。
枝に当てる歯の角度、または太さに応じて鋸と鉈の使い分け。
皆少しずつ上手になっていきます。
子供だって切りたいんだもん。
お母さんに手を添えられつつ、お子様も頑張ってくれました。
皆が疲れたところで、残りを私が一斉伐採。

作業を終える頃、男達が山から下りてきました。
手にしている竹は、枝があまり付いていない上物です。たぶん(笑)。
皆で数本の竹を古民家まで運搬しました。

さてさて。
太くて立派な竹は樋に、残りは麺つゆを入れる器とお箸にします。
ここでも林業じゅんパパが、樋の作成に精を出します。
屋内作業組も入り交じり、鋸ギコギコ、鉄槌トントン、鉈でコンコン。
立派な樋や、不揃いな器や箸のできあがり。
みんないい汗かいてましたよ?。

サポーターの私は基本的には少しのヒントと作業指示だけで、あとは授業参加者たちの自主性で事が進んでいました。みなさん積極的に作業に参加してくださり、有機的に連携し物が出来上がっていく様がとても楽しかったです。


では、改めてもっちからの報告です。

さて、やっとお昼になりました!滝本から坂を少し登ると、竹準備班がすでに準備した流しそうめん台が!私は初めてなので感激でした。みんなでそうめん台に群がり、流れてくるそうめんをわーきゃー言いながら食べる。本当に楽しかったです。そうめんを掴めないのも、そとにこぼれちゃうのもまた楽しい。作ったおにぎりも天ぷらもマリネも一様に好評で本当によかったです。最初はみんなで囲んでたそうめん台も満腹になると密度が薄くなり、にしぼんだけが最後の砦のようにそうめんを食べていたのが印象的です。にしぼん、よく頑張って食べました(笑)。そうめん以外の、うずらやプチトマトも、満腹になったらマスカットがまた良かった。デザートまで流れてくるとは!!

あっという間のお昼を過ごし、一気に撤収です。落ちたりした食べ物も全部拾ってお二人が育てる烏骨鶏のえさになります。食物が無駄無く循環するしくみを実感です。

滝本に戻ってみると、時間がとにかく無い。むしろ圧している!急いで虫除けスプレー作り。他の方々は少しの自由時間です。
はづきさん指導のもと、天然のハーブを利用して作ります。材料は、ゼラニウム、ミント、ローズマリーの葉を容器に適量詰め、そこへウォッカを流し込みます。ウォッカはアルコール度数が高い方がいいらしいです。今回は37度のものを使用しました。作り立ては緑が爽やかですが、時間の経過で色が茶色くなってくるそうです。授業から既に4日たちましたが我が家のものもすでに茶色くなっています。2週間くらい経つとスプレーとして使えるとの事。ギリギリ夏に間に合いそう。使う日が楽しみです。はづきさんは虫除けスプレー以外にも、植物を利用した自然療法に役立つものを日々の生活に役立ているそう。そうしたものと人間の自然治癒力を大切にしているそうです。

植物を活用したり、普段捨ててしまうようなものも手を加えて利用し大切にする生き方は、手間はかかるかもしれないけれど、とても自然で美しい生き方だなと感じました。つい便利に走ってしまう我が身を顧みて反省。もう少し手間と時間をかけて、大切にしたいもの、あると思いました。

その後、時間がないので、スイカを食べながらお二人からのお話と、数人の感想を聞き、慌ただしくつるつる温泉に移動です。こちらで帰る数人とはここでお別れ。お名残惜しい。

つるつる温泉は徒歩10分から15分くらいでした。温泉で各自さっぱり汗を流し授業はこれで終了です!その後は、またはづきさん、ジェイミーさんと合流して、世界一小さい花火大会を畑の真ん中でBBQをしながら楽しみました。

時間は飛ぶように過ぎ、周りの皆さんをとても頼もしく思いました。コーディネーターのお三方、楽しい授業を企画してくださりありがとうございました。一緒に働いたにしぼんとさきさんも、とても心強い仲間でした。どうもありがとう。そして生徒さん達。もう生徒さんとは思えません(笑)。だってとてもみんな動きが良いのです!ちびっこ一点?のひとしくんも、とても可愛かった〜。また会おうね!宿題の絵日記、沢山書けたかな〜?

そしてなにより、ジェイミーさん、はづきさん、ありがとうございました!紹介してもらった本、是非読みたい。今度また是非滝本お邪魔したいです!



レポート担当:(全体・屋内班)もっち、(屋外班)にしぼん


■テーマ
自然を体験する中で、古きよき日本人の心を感じてみよう

■対象者
自然を体験したい人、田舎くらしに興味がある人、長閑な場所でのんびり過ごしたい人

■授業について
暑いお盆休みを東京で過ごす方々に朗報です!

帰省渋滞に巻き込まれることなく、
しずかで爽やかに涼みながら、
里帰り気分を味わえる場所・・・・
それが「古民家 滝本」です。

日頃の生活習慣から離れリフレッシュするために、
トコトコと電車やバスに揺られて、ゆるやかに普段の生活から離れてみましょう。

江戸時代に建てられた「古民家 滝本」。
その柱の色に・・・・
その梁や天井の低さに・・・・
お爺ちゃんやお婆ちゃんが暮らした時代を想います。
さあ、あなたも疲れた日常からタイムスリップして、
古き良き、日本の田舎生活を味わってください。



■授業の内容(雨天時は内容変更あり)
「古民家 滝本」に着いたら、森を散策して旬の食材を採りに出かけたり、流しそうめんの台、うつわ、お箸などを作って、そうめんと採れたて野菜のてんぷらをみんなで食べます。
食事のあとは自由にすごしながら、"田舎暮らしの魅力"を見つけ、それをみんなで語り合って授業の終了とします。

======【もっといたい企画】(自由参加)======
つるつる温泉で入浴し、そのあとビアガーデン会場に移動。
花火大会を観ながら、新鮮な地場野菜をつまみにビールで乾杯します。(自己負担)

■授業の流れ
09:45 -武蔵五日市駅 集合
10:10 -武蔵五日市駅発 バスに乗り滝本へ
11:00 -「古民家 滝本」到着
    はづきさん&ジェイミーさんのお話、自己紹介
11:40 -山の幸(食材)探しへ出発!
    食事準備班or流し素麺台作り班に別れて昼食の準備
13:30 -ゆるりとお食事 & のんびりフリータイム 
    ※各々で"田舎暮らしの魅力"を見つけよう
    ・川あそび、縁側で日向ぼっこ、まき割り、野草さがし、烏骨鶏とたわむれる
    ・虫よけスプレー、リース作り・・・
15:30 -"田舎暮らしの魅力"についての感想
16:30 -滝本出発
17:00 -つるつる温泉到着。「滝本」授業終了(※17:15 武蔵五日市駅行きバス発車)

======「もっといたい企画」(自由参加)======
17:00 -つるつる温泉で入浴(大人¥800、小学生¥400)
    http://www.gws.ne.jp/home/onsen/
18:15 -バスで武蔵五日市駅へ
19:00 -武蔵五日市駅近くのビアガーデンにて、はづきさん達と再合流
    -灯籠流し&日本一小さな花火大会
    http://osanpo-time.blog.so-net.ne.jp/2011-07-03
21:00 -花火大会終了、武蔵五日市駅にて解散

■持ち物
運動靴、着替え/動きやすい服(着替え部屋あり)、タオル、長袖のはおるもの(竹伐り用、汚れてもよいもの)、帽子、小刀(あれば)、虫よけ、日焼け止め
※竹伐りの際などはとくに蚊・ぶよにかまれやすいので、できれば長ズボン着用が好ましいです。

■注意事項
・アレルギーのある方は申し出てください。
・バス代(片道 大人¥390、子ども¥200)は自己負担となります。
・「もっといたい企画」(自由参加)の入浴料・飲食代等は自己負担となります。
・古民家滝本では携帯電話の電波は届きません。
・重複応募は無効となりますのでご注意ください。
・授業の参加は学生登録が必須となります。

■定員・締切
先着20名(定員に達し次第、募集を締め切ります)

先生プロフィール
安原はづき & ジェイミー・ドワイヤー



地球をめぐる船旅の企画・運営をしたり、自然学校でネイチャーガイドや、子供キャンプのスタッフなどをした後、2010年4月に農的暮らしをするために東京の西の端、日の出山のふもとの古民家に移住。現在は、フリーランスの通訳(安原)と、東京農工大の大学院生(ジェイミー)をしながら、身の回りの物を作ったり、自然から頂いたりという山奥の田舎くらしづくりを実践中。

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