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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2011年4月 9日 (土)
【特別授業】たまたてあるき 〜お花見散歩編〜

日時:2011年4月9日(土)10:00〜16:00予定
教室:野川とその周辺施設
先生:小金井、三鷹、調布の自然
  ※この授業は特定の先生を設けません。みんなで歩き、話し出会ったものから学ぶ授業です。
集合解散:JR中央線 武蔵小金井駅前集合
     京王線  調布駅前解散
定員:20名(先着順、定員に達し次第締切り)
授業料:無料(施設入場料、昼食代お茶代等は実費)
※雨天時はコースの変更または中止する場合があります。
授業コーディネーター:天野洋嗣 浅見義孝 大森啓史

たまたてあるき 〜お花見散歩編〜 授業レポート

開催日:2011年4月9日土曜日

 春うららかな1日、まさにお花見散歩日和!...
と、そんなに話は上手くいかず、分厚い雲が立ちこめて、いつ雨が降ってもおかしくない、いえ実は既に霧雨が降ってますというお天気。ここに来ても自然て意地悪ですねぇと一つため息。。。
でも好天で無い中、参加者が徐々に集まる。お友達同士で参加している方々、一人で参加している方々、年齢も様々。生徒さんの男女比率は女性が圧倒的!なぜ?!皆さんどんな人で、どんな思いで参加を決めたのかな?!長丁場の授業、終わる頃にはどんな雰囲気になっているのかな?!
参加者11名(男3、女8)、授業コーディネーターとスタッフが5名の計16名が参加。多摩地区に住まわない参加者が思った以上に多かったのは驚きました。知らない場所を歩けるのを楽しみに来たと言う方々、多かったです。

本日は、武蔵小金井駅から、1.はけの森美術館、2.武蔵野公園、3.野川公園、4.国立天文台・5.星と森と絵本の家、6.神代植物公園、7.深大寺・鬼太郎茶屋、8.みさと屋と目的地多い!行程も長い!!お天気が悪くなった時様にショートカット含めあと2パターンをコーディネーターの方はご用意してくれていました。ご苦労様です。できればそれを使わなくて良いようにお天気が荒れ狂わないといいな〜。

本日の課題一つ目は「自分たちがたまたてあるきをするなら」お勧めのコースなど。そして二つ目は、あなたにとっての「さくら」とは。一つ目は後に分けるグループで、二つ目は個人で考えておいてくださいということ。課題も伝えて、みんなの簡単な自己紹介も済んでいよいよスタートです!

はけの小径を通り住宅街を歩きながら1.はけの森美術館に到着です。こちらは自然を大切に残す工夫が随所に施されたお庭があります。そのため樹木や草木、虫達が集います。そんな中覗いた小さな池には、集うという域を通り越して、重なり合うように群れるオタマジャクシが...。う〜ん、いろんな意味でぐっと来ます。彼らがみんなかえるになったら「かえるの歌」の輪唱はいつまでも終わらないと思います...。更にお庭には山小屋のような可愛らしい佇まいの「オーブンミトンカフェ」があり、おいしい洋菓子を食べられます。散策をする人、お茶をする人と思い思いに別れます。私は他の生徒さんに混じって、コーディネーターケーシーさんお勧めのシュークリームで一休み。皮がさくさくタイプでお勧め通りとてもおいしい!向かい合っておいしいお菓子を囲んで話をすると驚く程一気に打ち解けていきました。いままで参加した授業の話、姉妹校の授業に参加した話などなど...。シブヤ大学での明治神宮をテーマにした授業はみんなかなり興味があった様子。かくいう私も申込をしてはずれていた一人です。また、にわ大にすごく興味はあったけど、一人で参加するのはすごく勇気が必要だったとある生徒さんの声。。。気持ち判ります。。。居心地の良い雰囲気のカフェは女性は大好き。いつまでも居てしまいそうな勢いでしたが、本日の目的はお散歩です!気を取り直して再出発!!

野川沿いを歩きながら2.武蔵野公園、3.野川公園へと進んでいきます。野川沿いに出ると川沿いに桜が咲き誇っています。思わずきれい〜と歓声が!お天気は已然霧雨が風に舞い、まるでミストを浴びてるみたい。気持ちのよいお散歩が続きます。数人でちょっとずつお話をしたり、随所随所で授業コーディネーターのあまのっちによる、公園や自然の話を聞きながら、徐々に皆さんの緊張が解けて会話も自然になり、雰囲気が柔らかくなってきたように感じました。後ろ歩きをしながら説明を続けるあまのっちの姿は、サザエさんのエンディングのようだな〜と思ったりしていました。もちろん内容はとても勉強になりました!あまのっちって本当にいろんな事知ってますね〜。さてさて、この後はお昼です!

東八道路をまたぐ橋を渡って向こう側も野川公園!野川公園ってなんて広いの?!ここは公園になるまえ国際キリスト教大学の経営するゴルフ場だったそうです。大学が経営の為にゴルフ場を持っていたってことにも驚きだけど、さすが元ゴルフ場。まるでフェアフェイ。どれだけ広がって歩いても誰の邪魔にもならない広さ。みんなで「ファー」って叫びました(うそ)。お天気が安定しないのでビジターセンターの中でお昼をとりました。

昼食の後は後半戦です! 4.国立天文台・5.星と森と絵本の家を目指します。さてここで一つ目の課題へ向けてグループ分けをして課題について話ながら歩きます。話しやすい人や友人同士での交流が目立った前半とは異なり、今まで話せていなかった人とも話す機会が生まれました!それぞれどんな課題の応えを導いたのでしょうか?!それは後ほど。

4.国立天文台・5.星と森と絵本の家は参加者に人気があった様子。かくいう私もいたく気に入りました。特に国立天文台の旧官舎を保存活用してつくられた5.星と森と絵本の家は、沢山の絵本、古い家具や家屋、懐かしい遊び道具と古い物を大切に今に残す姿勢は感銘をうけました。こちらは子供からお年寄りまで人がつながりを創るところだそうです。人と人のつながり。にわ大のコンセプトと重なりますね!そして4.国立天文台には有形文化財が数多くありました。太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)、天文台歴史館、第一赤道儀室、と歴史を感じさせる建造物が続きましたが、この度の震災により安全のため内部見学ができなくなってしまったのがとても残念でした。それでも外観だけでも十分見応え、撮り応えのある建造物ですから、参加者の多くが撮影していました。参加者の中には、古い建物を見て回るのが趣味な方がいて、今回の参加はこちらのアインシュタイン塔が目当てだったと言う方もいました。

そろそろ終盤突入、再び歩いて6.神代植物公園、7深大寺・鬼太郎茶屋へ。時間もだいぶ押してきてしまい6.深大寺植物園の温室で珍しい植物達を見た後は、桜園、もも園を抜けて深大寺を目指します。そうは言ってもこちらも広い植物園です。そこここで桜が咲き誇り、見応えがありました。途中見知らぬ淑女達に執拗に手招きされ、何事かと近寄ると、園内に咲く笹部桜という桜についてのミニ講義が突然始まりびっくり!水上勉の「桜守」という小説のモデルになった笹部さんという方が大切にした桜だそうです。突然の事で覚えていたキーワードを繋ぎ、後日リサーチしてやっと意味が分かりましたが、こういう事も出会いとつながりですね!私も腕章からにわ大について聞かれ、判る範囲で説明しました。力量不足でうすらぼんやりしたものだったけれど、もしこれであの淑女達も興味を持ってリサーチしてくれれば、新しいつながりが生まれるかもしれませんね。
深大寺にお参りをすませ鬼太郎茶屋など参道の茶屋で休憩し、いよいよみさと屋を目指しますが、ここで残念ながら?!時間の関係でバスに乗車です。

いよいよ最終目的地8みさと屋へ到着。こちらで課題の発表です。
各班からまずは一つ目の課題「自分たちがたまたてあるきをするなら」お勧めのコースなどについての発表がありました。「にしがわに普段なじみが無いので知らないところを歩けて今回のコースはとても良かった」「最終目的地を蛍が見れる場所に設定して、夕暮れから夜にかけての夜あるきをする」「桜と言えばジンギスカン?桜といえばお花見?!」「古い建物を見て歩く、今回も古い建物が見れてよかった」など。。。サクラについては「サクラと言えばスタート、始まり。新年とは別の意味の始まりを感じさせる花」「ソメイヨシノは日露戦争の戦勝記念で全国に植えられたので現在ではサクラといえばソメイヨシノと誰もが思うことが少し複雑に感じる」「古事記に登場するコノハナサクヤヒメがサクラの語源?!」などなどなど。いくつも多種多様な意見があがりました。

最後の課題の発表は、私の記憶が若干怪しいので他の方が聞き及んだものと少し異なっているかもしれません。。。発表前にこぼれ聞こえる他のグループ内の話が耳に残っている様な気もします。精一杯記憶を辿ったのですが、全てはメモを取らなかった事が敗因です。ごめんなさい。。
次回はこれを踏まえて発表などは特にメモを活用したいと思います。
そしてみさと屋の方の放射線量にかかわるお話、自分の身は自分で守る為にも知識が必要だと感じました。なんだか最後の最後にもう一つ、授業があったような濃密で貴重なお話でした。

そうそう、今回あさみあにきが丁寧に書き上げホッチキスの使わない冊子になった(すぐれもの!)、すてきな散歩の手帳といいますか、地図と今回のお散歩にまつわる情報を記したもの全員分用意していてくれました。ありがとうございます!
今回のコースはみどころが多過ぎてもっとゆっくり見たかった!と思う場所も多かったけれど、スタッフのしんちゃん曰く、今回の授業で多くの場所を知ったことで、再び訪ねるきっかけ作りになったとも考えられるとのこと。確かに!至極納得です!!一つを深くがあってもいいし、多くを浅くがあってもいい。いろんなバリエーションの授業があって良いってことですね!

最後に今回参加して、とにかく参加してみること、参加してみればなんとかなるって事を知りました。ある参加者のお話でもあったように、一人だったり初めてだと不安はあるけれど、にわ大は、つながりたいと思って参加している人がほとんどなので、こちらにつながる気があればつながり易い環境だということを今回改めて実感できました。にわ大の目的の一つはつながりを作るきっかけになる、ですが、今回も連絡先を交換している人達もいましたし、私も参加者の一人と連絡先を交換し交流が始まりました。今後にわ大やそれ以外でも交流できそうで楽しみです。そういう仲間をこれからにわ大に関わる事を通してもっともっと増やせたらいいな〜と思っています。


レポートがかり 倉持美絵子でした。
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●テーマ:地域の発見と春の癒し

●対象:多摩の自然や文化を辿りながら季節の花に癒されたい方
    ゆっくりと長時間、おしゃべりをしながら歩くのが好きな方
   ※長距離を徒歩で移動します。小さなお子さんの参加はお勧めしません。

●授業について:
震災の後、停電や原発事故など落ち着かない日が続きますが、
4月9日は春の風の中で、にしがわの自然に癒されてみませんか?

東京にしがわ大学のキャンパスである多摩地域は横に長いので、
鉄道も道路も主なものは、だいたい横方向に走っています。
横方向の移動は便利なのですが、縦方向の移動ってけっこう
不便ですよね。

でも、地図を眺めてみてください。不便な縦方向には緑が多い
ことが目につきませんか?

昔ながらの豊かな自然、懐かしいたたずまい...
不便な縦方向だからこそ残った、かけがえの無いものが
実はたくさんあります。

さくらや季節の花や緑の中を、あえて公共交通機関を使わないで
「たてあるき」したら何が見えるのか?歩いてたしかめてみましょう。


JR武蔵小金井駅をスタートして、「はけ」を下り、まずは
はけの森美術館でひとやすみ。

はけの森を出て、野川沿いのさくらを見ながら、武蔵野公園と
野川公園を散策します。

お昼ごはんを挟んで、国立天文台と敷地内にある、
星の森と絵本の家を見学します。

神代植物園と深大寺を散策した後、昨年のNHK連続テレビ小説
以来、注目を集めている深大寺門前の鬼太郎茶屋で一服。

深大寺の緑を出て、野川を渡り、調布駅に着いたらゴール。
約10kmの「たまたてあるき」です。

普段なら通りすぎてしまうところで立ち止まってみると、
新しい発見がきっとあると思います。
今まで知らなかったまちの魅力を見つけてみませんか。

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●授業情報:
会場名:野川沿い
 「はけの森美術館〜武蔵野公園〜野川公園〜国立天文台〜神代植物園・深大寺〜鬼太郎茶屋」

はけの森美術館
http://museum.tachikawaonline.jp/30_hakenomori/
武蔵野公園
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index056.html
野川公園
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index049.html
国立天文台 + 星の森と絵本の家
http://www.nao.ac.jp/about/mtk/visit/jouji.html
http://www.city.mitaka.tokyo.jp/ehon/
神代植物園・深大寺・鬼太郎茶屋
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index045.html
http://www.youkai.co.jp/chaya.html

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