東京にしがわ大学

自転車タクシー授業レポート　目黒智子

スッキリとした晴天！連日の寒さも和らいだ、ぽかぽか陽気の中で、自転車タクシーの授業が始まりました。
多摩モノレール高松駅からすぐ近くの米軍ハウスにあるSMILE TAXI BASE（現在は移転）にて集合。
始めに、自転車タクシーを始めた経緯や街での役割について、本日の先生、SMILE TAXI代表の村上さんよりお話を伺いました。

完全に人力駆動の自転車タクシーは、地球環境にやさしいという面に加えて、地域環境にもやさしいのです。
乗る人と運転手さんがつながる、乗る人と店がつながる、店どうしがつながる、街がつながる。
近所の人とあいさつをしながら、風を感じて、地域を感じて走るタクシー。
もっと色んな地域へ展開して行きたいと、語って下さいました。

続いては車体の説明。
自転車とはいえタクシーですから、随所に工夫が凝らされています。
安全面では、ウィンカーやストップランプ、クラクションの搭載。
少しでも軽く走れるために、ロードバイクの作りを踏襲した特注ハンドルや細いサドル。
雨よけのビニールや防寒のためのブランケット、湯たんぽを載せていることもあるそう。
かわいいデザインの中にも、とっても優れた機能やサービスがたくさんなのです。

そしていよいよ乗車！
まずはお客さんの席に乗って、公道を走ります。
赤・黄2台のタクシーは早くも注目を集めながら、近所の公園へ。

練習場所に到着すると、お待ちかねのドライバー体験！
一人ずつ、サドルの高さを合わせて運転を始めると、「思ったより軽い〜！」「こぎやすいー！」との声が。
2週・3週目になるとすっかり慣れた様子で、生徒2名を乗せて走る人も！

練習の後は、またお客さん席に乗って、立川駅へ向かいます。
走る場所は、道路の幅によって歩道だったり、車道だったり臨機応変。
車の方も気を使って下さることもあり、それもまた温かい交流ですね。

立川駅の広い歩道で、再びくるくると試乗して、最終目的地、新事務所へ。
駅前の大通りから裏道まで、どんなところへもスイスイ走ります。
少し低めの目線で、ゆっくりと走る自転車タクシーに乗っていると、近所の方が声をかけてくれたり、こちらからも自然にあいさつできたり、いつも見逃していたお店が目に入ったり、と新しい発見がたくさん。

新事務所では、学長手作りのとん汁をみんなで食べながら、感想を語り合いました。
「思った以上に運転し易かった」
「ご両親のために実家にもぜひほしい」
「近所の方々とこんなに触れ合えることに感動した」
などなど、それぞれに様々なことを感じられたようでした。

スマイルタクシーでは、お客さんの8割が高齢者とのこと。
乗車サービスだけではなく、お買い物等の付き添いサービスもあって、
物理的な支えだけでなく、精神的な支えにもなっているようです。

人をつないで、心をつなぐ。
つながりの大切さを実感した１日でした。
自転車タクシーの輪、広げて行きたいですね！

●テーマ：
自転車タクシーを通じて、ひととの会話やまちとの触れ合いを体験する。

●対象者：
自転車タクシーを運転してみたいひと。
ひとやまちと触れ合ってみたいひと。

●授業について：
立川に自転車タクシーがあるのを知っていますか？
程よい速度と「パフパフ」という独特のクラクション。
馬車のようなかわいい車体に乗り、ゆっくりまちを眺めると、普段の景色がちがって見えます。
今回の授業では自転車タクシーの運転を体験します。
ただ漕ぐだけでなく、運転中の景色や会話を
参加者同士運転手とお客さんになって体験してみましょう！

●授業の流れ(予定)
１２：３０　受付開始
１３：００　運転技術などを学ぶ
１３：３０　実際に運転体験
１４：３０　室内にて懇親（軽食でます）
１５：００　終了

●持ちもの
動きやすいクツ
防寒着
カイロなど（あればで結構です）
マイ箸
マイお椀

●注意事項
雨天中止となります。（当日朝８時の状況にて判断）
当日はとても寒いと予想されます。しっかり防寒してきてください。

●定員・締切
20名 （定員に達し次第　締め切り）

●重複応募は無効となりますのでご注意ください。
また、授業の参加エントリーには、学生登録が必須となります。

先生プロフィール：
村上英徳（むらかみひでのり）