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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2010年11月13日 (土)
「まちと記憶の編集室」

期日:2010年11月13日(土)
時間:11:00〜18:00
教室:クラウド カフェ LINK
所在地:東京都立川市曙町2-30-9 シネマスタジオ1F 042-527-1414
定員:10名(抽選、11月2日申込締切)
   授業料無料
先生:米田 智彦(インタビューWebマガジン「TOKYO SOURCE」副編集長/編集者/ディレクター/ライター/ミュージシャン)
授業コーディネーター:酒村 なを

『まちと記憶の編集室』
にわ大初の授業!

今回の舞台は、立川駅北口にある3つの商店街。商店街の方に触れ合う・取材をすることで、その方々の「立川にまつわる記憶」から立川の歴史を探っていき、1,000字の記事にしていくという授業です。インタビューWebマガジン「TOKYO SOURCE」副編集長の米田智彦さんを先生にお迎えして授業が行われました。

出発地点である『クラウドカフェ』で、まずは先生の自己紹介&参加者全員の自己紹介。皆さん緊張の面持ちで、表情もどことなく硬い感じです。緊張の面持ちのまま、背の順に並んだ全員で男女2人組ペアを組み、取材に出かける前の作戦会議を行います。

ちなみに、今回の授業にあたって、商店街の方には"事前にインタビューに行く"という前置きはありませんでした。つまりみんな飛び込みアポです(汗)
「とにかく飛び込みで、話をしてみてください。最初はうまくいかないかもしれませんが、あきらめずに何度もアプローチしてみましょう!」
という言葉をいただいたものの、大きなレクチャーはなく、テーマも取材方法も自由。
何も決まっていることもなく、ポン!と街中に飛び出ることになった2人×6組。さて行方はいかに?!

と、いう言葉をいただいたものの、大きなレクチャーはなく、テーマも取材方法も自由。
何も決まっていることもなく、ポン!と街中に飛び出ることになった2人×6組。さて行方はいかに?!

サポートスタッフである私も、今回皆さんと一緒に授業に参加することとなり、街中に行きました。

まずは街中を調査、ということで商店街をうろうろと歩き街並みや人を観察します。
行先は、立川市シネマ通り商店街、高松町商店街、高松大通り商店街。
商店街の地図にプロットされているお店が実際にあったりなかったりと、お店を探したり、街中を歩いたり、話しかけるも断られてしまったりと、なかなかうまくいかない中、お昼時になり、腹ごしらえの為にお店に入り、お昼を食べることに。

たまたま入ったお店では、なんと3組がめぐりあい、授業の半分の生徒さんが集結することに!
おいしい食べ物とおしゃべりの時間があればハッピー?
緊張に包まれていた関係の中にも、次第に和やかな空気が流れ始め、表情も明るくなり笑顔が見え始めました。これをきっかけに、カフェのお母さんとお姉さんとお客様にお話しを聞くチャンスを得て、なんとなくコツを掴んだ3組は再び街中へ。
歩くこと数時間、再び『クラウドカフェ』ヘ戻ってきた全員は、伺ってきたきたお話をそれぞれ反芻し、どうやって記事としてまとめるか、話し合い、考え合いをします。

テーマをこうやって作りたい、ここは絶対に記事にしたい、このセリフを際立たせたい、など、考えれば考えるほど、こだわりや貪欲さが増し、時間が足りなくなるくらいの話し合いが繰り広げられるも、あっという間に時間は終わり、記事の完成版提出は後日となりました。

最後に、感想やそれぞれ今日トライしたことなどを全員での語り合いをしましたが、中にはお父さんの親戚を発見できた人がいたり、なんとミシン屋さんからはセルロイド製の女の子の人形をいただくという人も!
また、ある人が訪ねた眼鏡屋さんは、店主が商店会の会長さんで、立川の歴史についてたくさんお話しいただいただけではなく、なんと立川の歴史の本まで快く貸してくれることに!

0の準備で挑んだみなさんでしたが、人とコミュニケーションをとることによって、普段の生活においてはなかなか感じることが出来ない、人のよさを実感することにができました。

それはたとえば、質問や会話をすることで「あ、このことを聞きたいなら、○○店の○○さんが詳しいから行ってみるといいわよ。」と、親切にいろいろ教えてくれる、人のあたたかさの部分だったり。そうやって教えてくれることでまた人と人がつながっていくことであったり。

また、実感するだけにとどまらず、現代生活においてはあまり体験できなくなった、人と人のコミュニケーションの面白さを感じただけではなく、もっとコミュニケーションをとりたい、という意欲が膨らんでいったようです。

語り合っている皆さんの言葉じりや表情にもあふれんばかりの思いが感じられていて、その場にはとてもやさしい空気が流れていました。

それぞれが次につながる課題やヒント、気づきなど以外にも、きもちの面でもプラスになるコトやモノを得ることができた、心温まる秋の1日となりました。

サポートスタッフ:津田薫


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●テーマ:
記憶の取材からまちのすがたをみていく。聞き出す技と伝える方法を学ぶ。
 
●対象者:
コミュニケーションが好きな人、求める人。普段から書くことで伝えるということに興味を持つ人
 
●授業について:
現在の目に見えている"まち"はどんな風景ですか?
にぎやかなまち、おだやかなまち、とてもしずかなまち。みなさんの近くにはいろんな顔をした"まち"があると思います。
この授業ではそんな"まち"のすがたを商店街にいる「ひとの記憶」を取材してくことで歴史を探り紹介していきます。
取材場所は立川市。商売をしていたり、住んでいたり、通うひとの記憶からみえる今と昔はどう違うのか。
何十年もそこにいて、変わりゆくまたは変わらずにある見えるものを、見えない"ひとの記憶"を通じてみてみると新たなすがたが現れるかもしれません。

先生はインタビューWebマガジン「TOKYO SOURCE」副編集長でもあり、『これからを面白くしそうな31人に会いに行った。』の出版メンバーでもある米田智彦さん。
ひとの記憶を取材し魅力をひきだし、そして"見えるもの"にすることのおもしろ
さを実際に体験してみましょう!

授業は参加者2人1組で行ないます。
先生から取材について学び、取材に出かけます。その間先生も商店街を自転車で
巡り、みなさんのお手伝いをします
再度教室へ戻ってきたあと、実際に記事として仕上げ、みんなで発表と感想を共有。
記事はにわ大のサイトに"レポート"として残します。
自分たちでつくったものが残る、このたのしみも味わってください。
 
●授業の流れ(予定)
10:30 受付開始
11:00 先生から取材のこつ、方法などを学ぶ
12:00 各自チームで昼食
13:00 取材
16:00 教室に戻り、記事のまとめ
17:00 発表と感想 (1チーム10分×5チーム)
17:50 まとめ 片付け 
18:00 終了

●注意事項
デジタルカメラ、筆記具、ノートをご持参ください。

 
●お申し込み方法:
専用ページよりお申し込みをお願いします。

学生登録してからお申し込みください。
抽選になります。申込締切は、11月2日(火)です。
当選、落選は、11月3日(水)頃、ご連絡します。

先生プロフィール:
米田 智彦(インタビューWebマガジン「TOKYO SOURCE」副編集長/編集者/ディレクター/ライター/ミュージシャン)
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1973年福岡市生まれ。青山学院大学卒。カルチャー・アート・スポーツetc.と ジャンルを横断しながら、出版、広告、Webなど、メディアを選ばず、企画・制作・編集・執筆を手掛けている。 著作に『これからを面白くしそうな31人に会いに行った。』(ピエブックス)。 最近はソーシャルメデイアを使った広告キャンペーンの仕事も行っており、USTREAM関連の書籍は2010年、三冊も編集している。 http://blogs.brash.jp/tomohiko_yoneda/about

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