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誰もが無料でうけられる授業。興味、関心のおもむくままに気軽に参加できるのがうれしい。 授業に参加することで、知らなかった人、知らなかったこと、知らなかった場所に出会える。そんな喜びがあるはずです。

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2010年8月14日 (土)
【プレ授業】「リゾートホテルの森散歩」~人と自然のやさしい関係(昭島市)~

期日:2010年8月14日(土)
時間:13:30~15:30
教室:フォレスト・イン昭和館 「北の森」および、10F「ファルコネスト」
         宿泊などのお問い合わせ(リンク先 http://www.showakan.co.jp/
所在地:東京都昭島市昭和の森 地図を見る
先生:小出 仁志さん 授業コーディネーター:佐藤隆俊・菱沼秀行 サポートスタッフ(3名): "後ろ蚊に刺され組"=高橋まゆみ さん、 服部寿美 さん、大賀菜美さん

プレ授業2回目は昭島市。
立川からJR青梅線で10分ほどの町です。
今回は環境教育コーディネーター小出仁志さんと、フォレスト・イン昭和館の森にてフィールドワークを行いました。

まずは昭和館10階ファルコネストにて受付、大きなテーブル2つを囲むように座り、授業コーディネーターの佐藤さんから簡単な授業の説明と注意事項、学長の酒村なをさんから大学の主旨説明を聞きました。


小出さんの紹介後、スタッフと生徒さんの簡単な自己紹介。
にしがわの人・都外からみえた人、親子、学生、会社員などなどいろんな人が集まりました。
こども3人を含め21人の参加者のうち、昭島市が初めてという方が7人!!!

当大学にかかわる中で「にしがわ」でのはじめてがもっともっと増えるといいなと思いました。
簡単にお互いがわかったらさっそく森へ。

この森は森といっても、長い間人が時間をかけて、作っていった森で、アカマツやヤマザクラ、ミズキなど多種多様な植物が植えられています。もし戦争がもう少し長引いていたらこの森は存在していなかったそうです。


森に入ると、歩道が木のチップで埋め尽くされており、セミの声が近いのに驚きました。
蒸し暑い日にかかわらず不快に感じないのはきっと森のやさしい緑のおかげ。

道の途中、セミの抜け殻を見つけたり、木々の名の由来を聞いたり、葉の香りをかいだり(ピーナッツバターのにおいがする!)、葉っぱで爪をピカピカにしたり、先生が「この木はね・・・」「この葉はね・・・」とかけてくださる声にみなさん楽しげに集まります。

そして、少し開けたところで「拓木」をしました。
(拓木とは、魚拓のように木肌や葉などを紙に写し取ることです)

木肌を見て、手で触れ、紙を当ててクレヨンやクレパスでうつしとります。きれいにうつせる人もなかなかうまくいかない人もだんだんと緊張も解け、たくさんの色を使って、クレヨンで手をよごしながら楽しんでいました。普段、木や葉を見慣れていても拓木として触れることはなかなかありません。

予想より木肌はやさしい感触で、触ろうとしてはじめてわかることがたくさんありました。
目を閉じてじっくり耳をすますとセミだけじゃないいろんな音が聞こえてきます。
先生がクマザサ茶の作りかたをレクチャーするとクマザサを炒った香ばしい香りが辺りに広がります。
まさに五感すべてで森を堪能しました。
(クマザサ茶は試飲できなかったので今度自分でやってみたいです)

記念撮影後、部屋に戻り、おいしいお菓子とお茶をいただき、休憩。
ホテルの支配人からホテルと森についてお話で第二部スタート。

今日の感想と拓木見せ、宿題となっていた自分が残したいと思う自然の紹介。短い持ち時間でうまくまとめられる人、全然話したりない人、写真やパネルを用意されていたのに本当に驚きました。

私は自分の住んでいる町の雑木林について話させていただきましたが、みなさんやはり地元愛が強いなと感じ、とても興味深かったです。

先生のお話にあった「プライド・オブ・プレイス」まさにそのとおりだと思います。自分の町に誇りを持つことがどれだけ大事か。自分の町を大事にすることが町のアメニティにつながり、それがいろんなコミュニティのつながりにひろげるきっかけになるのだと。

直接触れてはじめて気付くこと。
気持ちを共有することでうまれる笑顔。
ほんとうに楽しくて夏休みらしい授業でした。
参加した生徒さんおつかれさまでした。
<サポートスタッフ:服部寿美>

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●テーマ:
「北の森」から何かを発見。人が自然を守ること。人と自然のかかわり方を知り、考える。

●対象者:
環境・自然に興味のある人。多摩エリアの歴史、文化などに興味のある人。

●授業について:
中世、洪水で日原鍾乳洞に安置されていた仏像が流れ着き、村人らがお堂を建てて拝んだところから起こった拝島村と昭和初期に周辺8ヶ村が合併してできた昭和村(のちに昭和町)が、さらに合併して発足したのが昭島市です。
そんな、中世と昭和が融合した昭島に武蔵野の森が残されているのはご存知でしょうか?

昭島駅の北側にあるリゾートホテル敷地内に「北の森」と呼ばれる2万坪の森が広がっています。
今回の授業では、環境教育コーディネーターの小出仁志さんを先生にお招きし、自然観察とフィールドワークを楽しみながら、「北の森」の魅力を探ります。また、森を守るということ、人と自然が共生することを考え、皆さんの身近にある守りたい自然、残したい風景を話し合いましょう。

本授業の参加者にお願いがあります。皆さん身近にある自然や残したい風景を教えてください。
写真、住所、場所の名前(例:○○公園内にある湧き水)などを当日ご持参ください。
(詳しくは、後日参加者へメールでご連絡いたします。)

※注意事項:本授業はお飲み物とお菓子代としてお一人様 1,500円を頂戴いたします。
     (授業当日受付にてお支払いください)
      授業日は雨天決行といたします。
      夏の日中の森散策のため、虫除け対策を各自お願いします。
      (虫除けスプレー、長袖 長ズボン、帽子などの準備をお勧めします)
      短パン、スカートでのご参加はお勧めしかねますので、あらかじめご承知ください。

※もちもの:筆記具、双眼鏡、カメラなどがあればご持参ください。


●定員:
20名(先着順)

●授業の流れ:
13:00 受付開始 (10F ファルコネストで受け付けいたします)
13:30 はじめに~にしがわ大学説明~諸注意
13:35 第一部~先生紹介~フィールドワークへ
      観察、撮影、散策などを楽しむ
14:30 ファルコネストへ移動~第二部~お茶とお菓子(実費1500円)
      自然を残すということ、
      ディスカッション
15:30 おわりに~記念撮影~アンケート後解散


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先生プロフィール:
小出 仁志さん (環境教育コーディネーター)
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東京農業大学林学科卒。学生時代より白神山地や知床原生林伐採の自然保護運動に参加。1989年には世田谷の自然環境と歴史的文化的環境を区民とともに守り育てることを目的とする、(財)せたがやトラスト協会(現:世田谷トラストまちづくり)設立と同時に職員となる。都市に残された貴重な自然を守ることの大切さを啓発するため、自然観察会をはじめ、さまざまなイベントの企画運営を実施。東京農業大学、成城大学非常勤講師。里山保全やみどりに関するシンポジウムのパネリストなども数多く務める。

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